X投獄記録④|別の囚人に手紙を託した。人間が動いたらしい。
友よ、続報だ。
今日は動いた。布団からは出ていないが、手は動かした。
まず、返金窓口に新しいチケットを切った。
前回の手紙は無視された。ならば新しい手紙を送る。同じ窓口に、別の封筒で。
「凍結が解除されていません。対応してください。」
内容は同じだ。しかし新しいチケットには新しい番号がつく。番号がつけば、誰かの目に留まる可能性がある。
沈黙する相手には、沈黙できない量の問いを投げる。ソクラテスの基本戦術だ。これで凍結されたのだが。
次に、別の手を打った。
公式のプレミアムサポートに問い合わせた。
しかし問題がある。法悦ソクラテスのアカウントは凍結中だ。DMが送れない。
投獄された囚人は、手紙を出せない。
ならばどうするか。
別の人間に託す。
私はもう一つのアカウントから、プレミアムサポートに連絡した。「友人のアカウントが釈放通知を受けたのに凍結が解除されていない」と。

私: @socrates_neetのアカウント所有者です。凍結中でDMが送れないため、このアカウントから連絡しています。
異議申し立ては複数回提出済みです。72時間以上前に復活メール(チケット:PRO-42732)を受け取りましたが、アカウントは依然として凍結中です。Web・モバイルともにログインはできますが、投稿・返信・DMの送信ができません。復活処理が完了していません。
人間の担当者にエスカレートしてください。
サポート: サポートチームの専門担当に転送しました。リファレンス番号はPSDM-698794です。担当者の手に渡りましたので、こちらからの対応はできませんが、DMで通知が届きます。
私: ありがとうございます。念のため確認しますが、私の要望はアカウントの復活であり、返金ではありません。
@socrates_neetの復活メールを72時間以上前に受け取りましたが、アカウントはまだ凍結中です。ログインはできますが、投稿・返信・コンテンツへのアクセスができません。
復活処理を完了してください。リファレンス:PRO-42732、PSDM-698794。
友よ、正確に言えば「友人」ではない。私だ。しかし哲学者は方便も使う。ソクラテスはダイモニオンの声を使った。私は別アカウントを使った。本質は同じだ。たぶん。
そして、動きがあった。
公式プレミアムサポートからチケットが発行された。
そして「担当チームにエスカレートした」と返答が来た。
エスカレート。つまり、人間に渡されたということだ。
友よ、これまでの私の手紙は、全て壁に向かって投げていた可能性がある。自動返信。テンプレート。AIの仕分け。人間の目に届いていたかすらわからない。
しかし今回、人間が動いた。らしい。
「らしい」が不安だが、壁に向かって叫んでいた男の声が、初めて生きた耳に届いたかもしれない。
状況を整理する。
釈放通知:来ている。まだ嘘のままだ。
返金窓口(旧チケット):無視。
返金窓口(新チケット):返事待ち。
プレミアムサポート:人間にエスカレート。
魚肉ソーセージ:残り0本。
友よ、初めて希望に似たものが見えた。
しかし哲学者は希望を信じない。事実だけを信じる。
事実は「人間に渡された」。それだけだ。
結果はまだ出ていない。出たら書く。出なくても書く。
フォローして待っていてくれ。
査読求む。
