ゲーム攻略の視点でシリーズ|チュートリアル②|同じ作業なのに、なぜ結果に差が出るのか
現場にいると、よく思うことがある。
「同じ作業してるのに、
なんでこんなに差が出るんだろう?」
作業内容は同じ。
設備も同じ。
時間も同じ。
それなのに、
余裕のある人と、常に追われている人が出てくる。
こういう時、だいたい聞こえてくるのがこの言葉。
「慣れの差だね」「向き不向きはあるよ」「センスの問題かな」
……うん、分かる。
そう言いたくなる気持ちも分かる。
でも、本当にそれだけだろうか。
つい、やりがちな"初見プレイ"
多くの現場で、最初にやる対応はこんな感じだ。
早い人のやり方を真似させる。
遅い人にアドバイスする。
とにかく急がせる。
でもこれ、ゲームで例えるなら
初見ボスに何度も突っ込んでいる状態。
何が効いているのか。
どこでダメージを受けているのか。
分からないまま再挑戦している。
そりゃ、しんどい。
ちょっと一息ついて、メニューを開く
ゲームがうまくいかない時って、
一度ポーズして、メニューを開く。
ステータスを見たり、装備を確認したりする。
現場改善も、実は同じだと思っている。
ここで一度、「人を見る」のをやめてみる。
代わりに見るのは、
どんな動きをしているか。
どこで止まっているか。
何に時間を使っているか。
つまり、動作。
見えてきたのは「能力差」じゃなかった
動作を分解してみると、だいたいこんなことが分かる。
物を探している時間が長い。
持ち替えが多い。
移動距離が地味に長い。
判断する場面が多い。
ここで気づく。
「あ、これ能力の差じゃないな」
差を生んでいたのは、
人ではなく、作業の形そのものだった。
同じキャラを使っていても、
設定や操作方法が違えば結果が変わるのと、よく似ている。
やったことは「教える」じゃなく「整える」
原因が分かれば、やることは意外とシンプル。
置き場所を変える。
手順を揃える。
判断しなくていい形にする。
誰かを叱るでも、気合を入れさせるでもない。
ただ、環境と順番を整える。
ゲームで言えば、
装備を変えた。
ボタン配置を見直した。
それくらいの感覚だ。
すると、不思議なことが起きる
対策後に起きる変化は、分かりやすい。
極端な差が小さくなる。
数字が安定する。
作業が落ち着く。
ここで初めて、
「慣れ」や「育成」の話が
ちゃんと意味を持ち始める。
順番が逆だっただけなんだと思う。
今日のまとめ(攻略ポイント)
今回の話で一番伝えたいのは、これ。
人を変えようとする前に、
作業の"設定"を見直してみる。
改善がうまくいかない時ほど、
ここを飛ばしてしまいがちだ。
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▼次回
ゲーム攻略の視点でシリーズ|チュートリアル③|改善が止まる現場に共通する3つの負けパターン
▼前回
ゲーム攻略の視点でシリーズ|チュートリアル①|なぜ現場改善を「ゲーム攻略」で考えるのか
