映画ちいかわ感想①|白と黒のやさしい世界
やっと書きます。
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の感想。
今回はセイレーンについて。
感想文を書くときは、「ネタバレを含みます」と書いておくのですかね。
これから映画を観る予定の方、一切のネタバレをせずに映画を楽しみたい方は、そっと画面を閉じてください。
映画を観ていなくて、この記事を読んでくださる方もいらっしゃるかもしれないので、少しだけ説明を。
セイレーンというのは、今回の映画に出てくる人魚の名前。
セイレーンと小さな仲間たち、みたいな感じで、メインボーカルのセイレーンと、コーラス隊の小さな人魚が2人、いつも一緒にいる。
でもこのコーラス隊、もともとは3人編成だった。
事情があって、今は2人になっている。
その事情のせいで、セイレーンは島の住民たちを襲っていて、住民たちはセイレーンの討伐を望んでいる。
ここからが、私の感想。
セイレーンは、やりすぎ。
味噌漬けとか、こわすぎ。
だけど、本当に大事なものを奪われたとき、セイレーンにとっては、世界が敵になったのだろう、と思った。
自分が抱えられる許容量を超えた、悲しみと怒り。
そのとき、たぶん世界から、グレーな部分がなくなる。
白と黒。
今そばにいてくれる小さな人魚たちは、もちろん白。
もうひとりの人魚が失われた事情に観光客はかかわっていないので、ちいかわたちも、白。
だけど、セイレーンの邪魔をするなら、白だったはずのちいかわたちも、くるっと黒にひっくり返る。
白と黒しかない世界は、やさしい。
わかりやすい、という意味で、やさしい。
苦しくない、というべきだろうか。
だって、グレーの世界を生きることは、しんどいから。
あの人は、直接は悪くないかもしれない。
でも、助けてくれなかったじゃない。
好きだったときもある。
でも、今はもう許すことができない。
わたしも悪かったかもしれない。
でも、こんなことをされるいわれはない。
本当は、いくつもの矛盾するような気持ちが同時に存在している。
それを全部抱えながら生きていくのは、ものすごくしんどい。
癒えることのない悲しみと怒りに心を壊されないようにするには、世界を白と黒に分けるしかなかったのかもしれない。
だからセイレーンはかわいそう。
味噌漬けにする気持ちもわかるよ。
とは、さすがに思わないけれど。
自分の心を守り、これ以上仲間を失わないようにするためには、世界を単純にしておくしかなかったのかもしれない。
だけど、やっぱり世界には、白と黒のあいだに、たくさんの色がある。
腹が立つけど、好き。
許せないけど、ちょっとわかる。
大切だけど、離れたい。
そういういろんな気持ちが、マーブル模様を描いている。
そういうところが、苦しくて、豊かで、人間らしい。
……いやでもね。
意味がわかってからの、セイレーンの「わかった!」は、やっぱり怖すぎました。
映画ちいかわ、おもしろかったです。
島二郎のことも、ちいかわのことも書きたいし、ヒトハとフタバも。
あと、映画を観て以来、うさぎが大好きになってしまったり。
映画ちいかわの感想、続く……のか?
映画を見に行った日の子どもたちの言葉🔻
草むしり検定のお話から考えたこと🔻
