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はじまりはおれおれ詐欺 | 老後の暮らしを整える

母の様子に違和感を覚えるようになり「病院に行こう」と言うも、父も、実家の近くに住み、頻繁に親と会っている弟も「大丈夫。お母さんは病気なんかじゃない」というやりとりを繰り返しながら 1、2年が経ったある日、母がおれおれ詐欺に遭った。

弟を名乗る男性からの電話に急かされ、母は近所の信用金庫のATMに走り、家から歩いて数分の多くの人が行き交う交差点で現金150万円を見知らぬ男性に渡した、という。

たまたま父は留守にしており、お金を渡した後に母が弟に連絡をした。たいへんだ!ということになったものの、もうどうにもならない。母はすぐに警察署に行ったものの、母が見知らぬ男性に現金を渡したという証拠がないため、被害届すら出せなかったという。

お金のことよりも、母の落ち込みようがとても辛かった。

父と弟が、ようやく、母を病院に連れていくことを受け入れ、認知症の専門医がいる病院の予約をいれた。

母が認知症の診断を受け、それまですべて母が行っていた家のお金の管理を私が引き受けることになった。

病院では介護保険の申請も勧められ、この手続きも私が進めることに。母は落ち込み、父は混乱している。弟も父同様の反応だ。

私がしっかりするしかない。

この時から、親は自分が頼る存在ではなく、自分が守らなければならない存在になった。


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