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チームワークで助け合うという視点| 家計管理のきほん

ひとり暮らしの場合、家計管理は割とシンプルだ。お金を貯めたいなら、お金が貯まるしくみを作って、淡々と実行していけばいい。そして、好きなことに、好きなだけお金を使う、という時期があってもいいと思う(ただし、相応の責任を負うことも覚悟したほうがいい。私もそういう時期を経て、今がある)。

家族がいて、家計管理を任されると、その難易度はぐっとあがる。

共働きの場合は、いわば、グループ会社間の連結会計的な考えかたが必要になってくる。連結会計、連結決算には、簿記2級の知識が必要だ。

果たして、会社間の会計処理のように、ルールに則って、家計管理を感情ぬきに考えられるのか?という問題もでてくるだろう。

家族とはいっても、それぞれ、別の価値観をもつ、にんげんだもの。

ちなみに、我が家は、結婚当初から別会計。それぞれが家計管理をしている。

お互いに、どのくらいのお金を持っているのか、毎月どのくらいのお金を使っているのか、ほぼ知らない状態だ。

お互いに干渉せず、あまり関心もないままに、かれこれ30年が経った(時の流れは、ほんとうにはやい)。

家族共用で発生する費用については、その都度、話し合いで、誰がどのくらい負担するのかを決める。状況が変わるたび、話し合いで(交渉で、という表現のほうが適切かもしれない)調整する。

家にあるものすべてが、誰が買ったものかによって、所有権も明確だ。

「あれ?おれのバナナの2番がなくなってる」

「あ、さっきおなかがすいて食べちゃった。ごめんー」

という会話、我が家では頻繁に交わされる(お互いさま)。

家族間の収入格差もある。資本主義の世界で生きている以上、それは避けられない現実として、ドライに受け止めている。(悔しかったら、もっと稼ぐしかない。)

もちろん、家族なので、助け合うこともある。困ったときは、お互いさまだ。

先日、家族から、

「万が一のことがあったら、生命保険が○○○円おりるから。」

といわれた。私は、

「何年後になるかわからない○○○円なら、減額してもいいから、今もらったほうが役に立つと思うんだけど」

と、答えた。(掛け捨ての、安い生命保険すら解約してしまう私独自の発想であり、決して推奨しているわけではない)

私としては、彼が亡くなったときに保険金をもらっても、もうおばあちゃんでよたよたしている私が、そのお金を、役に立つ方法で使えるとは、とうてい思えない。

私の発言に、家族はどん引きしている。

ていねいに、私なりの考えを伝えて、がちで話し合った。そのときの結論としては、具体的な使いみちがでてきたら、解約するかどうかを、改めて相談しよう、ということになった。

万が一の場合も、そもそも派手なお葬式をやるつもりもないので、保険金がなくても、手持ちのお金でなんとかなるだろう、という腹づもりもある。

深刻な病気になったとしても、高額医療をどこまでやるか?(どこで諦めるか)ということについても、我が家では、ふだんから、割とカジュアルに話し合っている。

正直いって、彼が、若い頃からコツコツ保険料を払ってきた生命保険なのだから、解約して、彼が好きに使うのが正解だ、と思う。当初の生命保険としての役割が、すでにかなり薄まっている状態で、ひと(家族だけど)のお金を、私がもらうというのも、なんとなく違う気がする。(お金がもらえたら、そりゃうれしいけど)

私は自分の老後のお金も、自分なりに、コツコツ準備をしてきた。自慢じゃないけれど、これだけあれば安泰、とはぜんぜんいえない。なんなら、かつかつだと思う。

でも、すごーく長生きして、それで足りなくなったとしても、それはもうしかたない、と思う(開き直ってる?)。いくら足掻いても、無い袖は振れない。

30代半ばでサラリーマンをやめ、フリーランスになったので、私の年金は、国民年金と一部厚生年金、という建てつけだ。割とコンパクトに暮らしているものの、年金だけで暮らすのはさすがに厳しい、ということは、しばらく前からわかっていたことだ。

ただ、FP試験の勉強をして、遺族厚生年金の存在を知ったときは、ちょっとおどろいた。将来、おばあちゃんになった私が、ひとりぼっちになってしまったら、年金が追加されるという。(個人的には、制度改正もまぁ当然だな、と思う。)

サラリーマンの社会保険のしくみって、やっぱり手厚いなぁと、しみじみ思った。(もちろん、保険料の支払いはたいへんなのだけれど)

改めて、家族がいるひとは、家計管理もチームワークで考える、という視点もすごく大事と思う。

日々の家計管理の方法の是非よりも、チームとして、お互いに助け合えるしくみを模索し続けることのほうが大事だと思う。そのなかで、家計管理の力も鍛えられていくのだと思う。

とはいえ、正解を求め始めると、本当に自分がやりたいことができなくなるので、それでは本末転倒。要注意。

家計管理の基本は、やっぱり、自分が、自分らしく生きていくためのもの。

転ばぬ先の杖ばかり増やしてしまうと、前に進むことに、支障をきたすようになる。

このあたりのバランスは、個人の価値観によるものが大きいし、ライフステージで変化していくもの。柔軟に考え、都度調整していけばいいと思う。


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