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貯蓄の次のステップ(運用でお金を増やしていく=資産を作る) | 家計管理のきほん

運用を始めるにあたって、まず、すごく大切なのは、資産を増やすには元本を増やすのが基本、ということ。

手持ちの数万円を投資したら倍になるかも?なんて、ふんわり夢みてNISAを始めたりするのは、本当にやめたほうがいい。

少ない元本で大きく増やそうとすると、それだけリスクを負わなければならない。資産運用や投資の勉強もしないままに、少ない元本で大きく増やそうとするのは、ギャンブルと変わらないと思う。

NISAであろうと、IDeCoであろうと、投資というのは元本割れのリスクがあるもの。家計管理を考えるとき、少ない元本で大きく増やすことを目指す運用は、いったん脇に置いてほしい。

投資はリスクがある、と言われても、ピンとこない人もいるかもしれない。

銀行の普通預金にいれた2万円は利息こそ微々たるものだし、1年後に3万円になっていることはない。そして、2ヶ月後に引き出そうとしたら、1万円に減ってた、ということもない。いつでも2万円は引き出せる(これが元本保証)。

投資というのは、自分の2万円が、1年後に3万円になる可能性もあるけれど、2ヶ月後に引き出そうとしたら1万円しかなかった、という可能性もある。自分の大切な1万円が消えてしまう可能性がある、ということ。NISAであろうが、オルカンであろうが、投資というのはそういうもの(これが元本保証がない、ということ)だ。

上記もふまえて、ここでは、家計管理のきほん という文脈上での運用の話をしたい。

まず、運用でお金を増やす目標は「資産を作る」こと、と意識しよう。資産なんていうと、お金持ちの世界の話、のように感じるけれど、金額は関係ない。自分サイズの資産を作ることに大きな意味がある。

よし、自分の資産を作るぞ!と決めて、まず始めることは、毎月、定額を自動積み立てしていくこと。やり方は、貯蓄のはじめかた(お金の心配をしないで済むような備えをする)と全く同じ。

本気で資産を作るつもりなら「1/4天引き貯金」という鬼のような貯蓄方法がある。毎月の手取りの1/4を容赦無く貯蓄にまわす、つまり、手取りが10万円なら25,000円を毎月定額で自動積み立てする、ということ。本田静六という、明治から昭和にかけて活躍した「貯蓄の神様」といわれるひとの教えだ。

本田静六(ほんだせいろく)
日本の林学者、造園家、株式投資家。日本の「公園の父」といわれる。
東京帝国大学農科大学教授となり、「月給4分の1天引き貯金」を元手にした投資で富を築き、定年退官とともに全財産を寄付した。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

1/4貯金はさすがに厳しくても、「私の財産告白」(実業之日本社文庫、本田静六著)を読めば、資産を作るということがどういうことなのか、よくよく理解できる。お金とうまくつきあっていきたいひとに超おすすめの名著だ。

この1/4貯金の大事なポイントは、まず毎月の貯蓄額を決めて、残りの金額で暮らせるように生活を組み立てる、ということ。

手取りが10万円、毎月の貯蓄額を2万円と決めたら(1/4じゃなくてもいい)、8万円で暮らせるように生活を設計する、ということだ。

「え、家賃が6万円だから2万円の貯蓄なんて無理無理!」ではない。8万円で暮らすためにはいくらの家賃の家に住むか?を考え、引っ越し、8万円で生活するスキルを鍛えよ、という話なのだ。

つまり、資産を作るには、どこに投資するか?よりも、コンパクトに暮らすスキルのほうが大事、ということ。

手取り10万円で毎月2万円の貯蓄ができる、というのは、毎月8万円で生活できるということ。手取りが15万円になったとき、8万円で生活できれば、毎月7万円の貯蓄ができるわけだ。毎月積み立てられる元本がぐんと増えていく。

多くのひとは、手取りが増えた分、もっといい家に暮らしたい、と思うだろう。手取りが増えたとき、それにあわせて生活費を増やすのか、貯蓄を増やすのか、それは自分で決めればいい。どちらがより大きな資産を作ることができるかは明白だ。

計画的に貯蓄できるようになれば、運用先についても慎重に選べるようになるはず。SNS や YouTube で見かけた情報などに流されず、自分の意思で運用ができるようになると、貯蓄は「自分の資産」となる。晴れて、小さな資産家の誕生だ!

自分の資産というのは本来自分の実力につりあうもので、やたらに大きければいい、というわけでもない。

自分の実力以上の資産を持とうとすると、リスクを負い過ぎて失敗したり、お金のことばかり考えて苦しくなったり、かえってハッピーから遠ざかってしまう。

自分サイズの資産をコツコツ育てていく過程は、自分自身を成長させていく過程につながり、それはそのまま自分の自信につながる。

慌てることもないし、他人と比べる必要もない。勉強して、実践する、失敗したら、また勉強する、これを諦めずに繰り返していけば、大丈夫。

まとめ

  1. 貯蓄は「いくら貯める」ではなく、「資産を作る」ことを目標にしよう。

  2. 貯蓄のきほんは、収入から天引きする「毎月定額自動積み立て」で。毎月の貯蓄を除いた金額で暮らせるよう、「コンパクトに暮らすスキル」を鍛えよう。

  3. 資産を増やすには元本を増やす、が基本。自分の努力が活きる方法を探りつつ、本業での収入を増やすことに集中しよう。

  4. 自分の努力ではどうにもできない運用結果に一喜一憂することなく、お金がお金を稼いでいくチカラを信じよう。


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