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銀行口座の使い分け | 家計管理のきほん

資本主義が猛威を振るう現代社会に暮らしていると、銀行口座、証券口座、クレジットカード、○○ペイなど、お金の出入り口が、無限に増えていくのではないだろうか?

四六時中、四方八方から魑魅魍魎(ちみもうりょう)に狙われ続けるなか、自らの家計を守り、自分の人生を守るための、家計管理のきほんのき、はじめの一歩、としての銀行口座の使いかた、銀行口座とのつきあいかた、について整理してみよう。

銀行口座は2口座に絞る。
2つの銀行口座は、生活費用、貯蓄用、で使い分ける、

が、基本的な考え方。

給与の振込口座の銀行が指定されていたり、この口座じゃないとポイントがーとか、銀行口座が絞れない理由はいくらでもあるだろう。

が、私たちは、家計管理のために生きているわけではない。たくさんの銀行口座に、残高が分散し、それぞれの口座でお金の出入がある状態で、自分のお金を把握できるだろうか?自分のお金を把握できない状態で、家計管理などできるだろうか?

大切なことは、シンプルなしくみで、自分のお金を常に把握し、しっかりと家計管理をすることだ。ポイントにつられて、自分のお金の把握ができなければ、家計管理などできるわけがない。家計管理ができなければ、よほどの強い意志がない限り、資本主義の餌食になることは避けられないだろう。

生活費用の口座

生活費用の口座というのは、私たちが日常生活を送っていくのに必要なお金の出入り、お金の流れをサポートするもの、と考えよう。

お金の動きを、フローとストックという考えかたでわけた場合、生活費用の口座というのは、フローの部分を担当する口座になる。つまり、ここでは貯蓄については考えない、私たちがよりよく生きるための活動を支えることが、大事な役割になる。

生活費用の口座は、収入から支出まで、できるだけ自動化しておくのが理想。具体的には、

給与(年金世代は、給与の代わりに年金)が入金される
  ↓
①水道光熱費、家賃などの固定費、クレジットカード*の支払い、が自動引き落とし(口座振替)
②貯蓄分として、毎月定額積立が自動引き落とし(口座振替)
(年金世代は、年金で足りない分を貯蓄口座から取り崩す)
③上記の残金を生活費にあてる。現金が必要な場合はATMで引き出す。
✳︎クレジットカード利用の管理が得意でないひとは、クレジットカードは封印し、デビットカードを使う。生活費用の口座の残高を確認しつつ、デビットカードを利用しよう(絶対に赤字にならないため、残高管理が圧倒的に楽)
  ↓
残金があれば翌月の生活費に繰り越し(繰越金額が増えてきたら貯蓄口座に移す)

給与支給日にATMに並び、現金を引き出し、別の口座に入金する、というのを毎月やっている人をみかけるたびに、正直なところ、呆れてしまう。

複数口座にお金が分散していると、残高管理に手間がかかり、家計管理が雑になる。現金の引き出しや振込の手数料を払う場面もでてくるだろう。

収入、支出の口座一本化するだけで、これらの面倒ごととは無縁の生活になる。なにを躊躇する理由があるのだろう。

生活費用の口座をひとつに集約することは、家計管理の大原則だ。

✳︎特に年金世代は、体調不良等で振込手続きが負担になることもあるので、あらゆる支払いを、自動引き落とし(口座振替)にしておこう。年に1度だからこそ、漏れてしまいがちな、税金等の支払いも自動引き落とし(口座振替)の手続きをしておくと安心だ。

貯蓄の口座

生活費の入出金と同じ口座で、まとまったお金を貯めるのは至難の業だ。貯蓄用の口座は、聖域として、生活費用の口座と分けて持つことの意味は大きい。

貯蓄の基本は、毎月定額を自動積立、これに尽きる。給与が入金されたら、まず、自動で定額を積立(貯蓄する)。積立後の残金で生活できるよう、生活費をやりくりする。

自分のお金を、フローは生活費用の口座に任せ、ストックは貯蓄用の口座に任せる、という考え方だ。

生活費用の口座で日々のお金のやりくりすべてが完結し、貯蓄用の口座の存在を忘れるくらいになるのが理想だ。

また、生活費用の口座と別に貯蓄用の口座があると、万が一、なんらかのトラブルで生活費用の口座のお金が動かせなくなったときなども、すぐにお金を動かすことができる。

必要なときに自分のお金を動かせない、という悲劇が起きないためにも、貯蓄用の口座の役割は大きい。


上記2口座の他の銀行口座は、現役世代であれば、残高管理ができる範囲で工夫して利用するもよし。未利用口座管理について確認をした上で、維持しておく、というのもありかもしれない。

が、年金世代については、先延ばしせず、解約手続きをしよう。複数口座を維持するということは、残高を把握するだけでも手間がかかり、場合によっては口座管理維持手数料が発生する可能性もある。複数口座を持っていると、相続の際の家族の負担も増えるだけだ。

また、高齢になると、病気や体調不良等で銀行の支店に行くことが負担になり、現金の引き出しや振込等、お金を動かすことも難しくなる。自分が銀行の支店に行けなくなったときに備えて、家族カード、代理人カード等の手続きをしておくことも、忘れずに。


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