自分のパフォーマンスを十分に発揮するための家計管理 | 家計管理のきほん
家計管理 = 節約、とイメージするひとも多いと思うのだけれど、私は、節約というのが、正直ちょっと苦手。
家計管理を、会社経営になぞらえて考えてみよう。
上司が、経費を細かく細かくチェックしているような会社で、社員は力を発揮できるだろうか?
経費管理は正しいルールで運用し、ここぞというときに思い切って投資をし、ビジネスを大きくしたり、よりよいものやサービスを世の中に届けていく、それが会社経営の基本。
私が新卒で入社した会社も、いわゆる大企業といわれる会社ではあったものの、経費規定は厳しく運用され、偉いひとでも、会社の経費を使える裁量はきっちりと規定、管理されていた。
財務部にいた頃は、会社のお金は、必要なタイミングで、必要な額を動かせるよう、常に準備しておくことの大切さ、そして、お金を適切な状態で管理し続けることの難しさ、を学んだ。
開発部門のスタッフ時代は、予算を確保することに苦労した。成果を出せないと判断されれば、予算が削られてしまう。私自身、自分が所属していた部署がなくなってしまう、という経験もしたこともある(みな、必死に自分の行き先を探して、異動していった)。
つまり、ビジネスの場において、お金をどう使うか?は会社の生命線でもあり、お金を扱う場面には、常にぴきっぴきな緊張感があった。
お金をどう使うか?お金をどう扱うか?という点では、家計管理も、会社経営も変わらない。
会社が、一生懸命経費削減だけしているのを、それはダメだろう、と思うなら、家計管理も同じだ。
会社が、社会に対してやるべきこと、役割があるように、ひとりひとりの人間も、そのひとが本来やるべきことがあり、それは、節約をがんばることではないはず。
私にとっての家計管理とは、自分のパフォーマンスを十分に発揮するために、適切な投資ができているか?を考え、実行(いまだ試行錯誤の連続だが)していくことだ。
まず、心身の健康が最も大切な資産だ。
体を壊すような働きかた、心が死んでしまうような働きかたは、長続きしない。仕事のしかたを変えたり、場合によっては職場を変えていく。
心身のメンテナンスも怠らない。1年に1度の健康診断は欠かさず、少しでも気になることがあれば専門家に相談をする。病気ではないのに、どうにも元気がでないときは、マッサージやアロマテラピー、お灸など、プロの力に頼ることもある。
そして、我が家は、家の環境を整えることにも手を抜かない。しっかりと休息をとることは、活力の源だ。環境が整っていれば、読書や勉強もはかどる。インテリアのこだわりはないが、自分にとって、居心地の良い環境を作るための努力は惜しまない。
そして、興味のあることについては、集中して、がっつり勉強する。それがお金儲けにつながるかどうかわからなくても、必要と思えばお金もかけるし、学ぶエネルギーも、期限を決めて全力投下する。
単なる興味で学んできたことが、思いがけずに収入につながることもあるし、もちろん、そうならないことも多い。
けれど、「あんなにがんばったのに、ぜんぜんお金にはならなかったな」と思うことはあっても、「がんばって損したな」とは全く思わない。
お金は増えなくても、自分の人生が豊かになっていることを、確実に実感できるから。
コツコツと節約をしたり、お得なものを探し回ったり、お買い得品やポイントを手に入れたとしても、(本質的には)お金は増えないし、自分の人生が豊かになったという実感を得ることもできない。
ここぞというときに、自分自身に思い切った投資ができるよう、毎月定額での貯蓄を続けることは必須だと思う。そして、収入(お給料)から、定額の貯蓄を引いた金額のなかで、自分のパフォーマンスを最大限に発揮できるような環境を整える。
しっかりと休息をとることができ、興味のあることを集中して学べる環境を作る。心身の健康にとって、必要だと思うものを食べる。残ったお金は、好きに使おう。
安いものを買うために奔走するのではなく、本当に必要だと思うものだけを買う、に考え方をシフトすれば、家計管理はシンプルになる。
自分にとって、本当に必要なものはなにか?切り捨てるべきものはなにか?ひとつずつ判断して、試行錯誤していくことが、家計管理の本質だと思う。それって、人生そのもの。
