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【東京】(2/5)初夏の東京、東京三大酒場「鍵屋」「シンスケ」で酒場の底力に触れる旅 2019年7月5日(金)-6日(土)

再会を果たし、根岸の老舗名酒場「鍵屋」で乾杯したわれわれ愉快な旅の仲間、uniさん、イグチさん、わたしの3人。

東京最高峰の酒場ワールドにすっかり引き込まれ、次々と盃を空け、肴をつまみ、いい気分になっていったのでした。


感動の「鍵屋」のガス式燗銅壺

現役で稼働していることに感動

目の前の燗銅壺が見事な年季の入りよう。御主人に「作れる職人さん、まだいらっしゃるんですか?」と聞くと、国内に職人は3人のみとのこと。

その貴重な燗付け器で、ゆっくり温められた燗酒の美味いこと美味いこと。しみじみと、感動。

少しすると、「お座敷空きましたけど、どうなさいます?」と声をかけられますが「いや、カウンターでいいんです。カウンターが、いいんです!」とuniさんが即座に、そして満面の笑顔で断りしました。

イグチさんもわたしも、まったくもって同意。その様子を見た御主人が、嬉しそうに笑顔を見せます。

味噌おでん(豆腐・ちくわぶ・こんにゃく)、さらしくじら、とりもつやき(二本)、たたみいわし、お新香をつまみながら、「菊正宗 生もと」「大関 おおからくち」と燗酒を各二合ずつ。

「あした、午前中から車の運転があるので、控えめに呑みます」、最初に話していたuniさんも、「いや、このペースはまっずいなあ~」と笑いながら、いいペースで盃を空けていきます。

美しいお新香

どこから来たの? と御主人に聞かれたわれわれは、東京・宮崎・岩手とそれぞれ返答。

「で、何しにここまで?」とさらに聞かれたので、「この店で酒を呑むために」と答えると、御主人は嬉しそうに「それはそれは、ありがとうございます」と優しい笑顔。

「鍵屋」の品書きにすら感動する

入店から一時間強。燗酒も3人で五合ほど。「櫻正宗」から、「菊正宗」「大関」と、どの燗具合もぴたり。まさに、ご主人名人芸。

品書きが素晴らしいのです

東京が誇る名店、酒も肴も申し分なく、時間の体積を感じさせる店内は、他に替えがきかない独特の空気感。加えて、御主人の素朴かつ丁寧な所作が心地良く、われわれは心を解放し、余分な力が抜けました。

「いい人、いい酒、いい肴」と、居酒屋研究家の太田和彦さんのいうところの良い酒場の条件3つが揃っていました。

さて、金曜の夜の「鍵屋」は、早い時間から客が出たり入ったり。常に、満席状態。長っ尻は野暮なので、頃合いを見計らって会計を済ませました。

「明日から朝顔市だから、団扇もっていってくださいね」と、席を立ったわれわれに御主人。

ではせっかくだから、と入り口付近に置かれた朝顔市の団扇を一本ずついただき、東京三代酒場の1つ「鍵屋」をあとにしたのでした。

ちょっと昔のことを振り返ってみます

なお、昔の記録をさかのぼってみたところ、久々の再会となったuniさんとは、東日本大震災が発生する4ヶ月ほど前、2010年10月末に盛岡で会っていました。

そのときは、桜山「茶の間」〜同じく桜山「MASS」〜中ノ橋通「ビアバー ベアレン」〜大沢河原「熊ヶ井旅館食堂」〜盛岡駅前「ディエス・オーチョ」〜同じく盛岡駅前「盛楼閣」と、呑み歩いていました。

当時から呑み過ぎていた、愉快な仲間たちです(笑)

さて、二軒目です。「鍵屋」同様、東京を代表する名酒場「シンスケ」。

湯島までの移動に少々時間はかかりますが、イグチさんが二階席を予約してくれていましたので、急がずあわてず向かいます。

イグチさんが店に聞いたところによると、予約は2階席のみ受け付けているとのこと。カウンター席を含む一階は、飛び込み客のためという決まりがあるようでした。

酒場好きとしては、一階カウンター席も気になりますが、東京の金曜の夜、予約なしでの飛び込みはリスクが高いので、二階席を予約しておくのがベストでした。

歩いて移動しながら、「鍵屋」のふり返り。「鍵屋」の肴は渋さと安定感と東京の粋が感じられ、毎週でも通いたくなる魅力を持っていました。

uniさん、イグチさんも同様の感想を抱いていたようで、高揚感に包まれながら、根岸から湯島までの間、空からときおり落ちてくる小さな雨粒を心地よく受け止めました。

「シンスケ」も東京の酒場らしい肴を供する店であり、われわれは胸躍らせながら暖簾をくぐりました。

(3/5へつづきます。)

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