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40代のダイエットが続かない本当の原因は、意志の弱さではなかった話

ダイエットをしようと思っているのに動き出せない、頑張っていたけど途中でやめてしまう——そんな経験はありませんか。栄養相談をしていると「意志が弱いんですよね、私」という言葉をよく聞くのですが、話を聞いていくと、意志ではなく今の自分の状態に合っていない方法を選んでいたり、改善できているけどそれに気づけていないだけかなと思うことがありました。この記事では、心理学の「行動変容ステージモデル」という考え方を使って、今の自分に合った一歩の見つけ方をお話しします。

「頑張り方」が合っていないだけかもしれない

栄養相談に来てくださる方の中には、いろんなダイエットにチャレンジしてきたけど結果が出なかった、という方がたくさんいます。

レコーディングダイエットを試した、糖質を減らしてみた、ジムに通ってみた——と、やってきたことを聞くと行動していないわけじゃないんです。それでもうまくいかないから「やっぱり意志が弱いんですよね」という結論になってしまう。

私が栄養相談で参考にしてきた「行動変容ステージモデル」という心理学の理論があります。人が行動を変えるとき、誰でも5段階のステージを経ていくという考え方で、ダイエットにも応用できます。

ステージは5つあります。

  • 無関心期:まだダイエットをしようとは思っていない

  • 関心期:いつかやりたいなと思って情報を集めている

  • 準備期:よし今月から始めるぞと準備している

  • 実行期:動き始めて半年未満

  • 維持期:半年以上続いている

今の自分がどの階段にいるかを知らないまま、いきなり3段飛ばしで登ろうとすると、息切れしてしまいますよね。ダイエットが続かないのは、今の自分のステージに合った方法を選べていなかっただけのことが多いんです。

今の自分のステージに合った「次の一歩」

各ステージで、次の段に上がるためのヒントを少しずつお伝えします。

無関心期の方は、今の食事を写真に撮ってみたり、体重を量るところからでいいと思います。体重を継続的に量って記録するだけでも、適正な体重管理への第一歩になります。

関心期の方は、まず頭の中のモヤモヤを紙に書き出してみるのがいいかもしれません。ダイエットして痩せたらどんないいことがあるか、逆に今のままだとどんなデメリットがあるかなどです。書いてみると、自分が本当に何を望んでいるかが見えてきます。

準備期の方は、ダイエット後の自分をイメージしてみたり、キッチンに置いてあるお菓子を棚の中にしまってみるのも一つです。食事を変えるより先に、まず環境を整えておくといいと思います。

実行期の方は、順調に進んでいる場合もあれば、続けることがしんどくなっている場合もあります。ぜひ、小さなことでもいいのでできていること、改善できたことに目を向けてほしいです。計画が崩れそうな日のための予備プランを用意しておくのもいいかもしれません。どうしても食べたくなったときに食べるものを用意しておく、みたいな感じですね。

維持期の方は、自分が取り組んでいることをぜひ周りの人にもすすめてみてください。人にすすめることで、自分の取り組みを改めて振り返ることができて、「ちゃんとやれてるな」という実感につながります。

崩れても、それは失敗じゃない

ステージの階段は、行ったり来たりするものです。一度は「実行期」まで登ったのに、忙しくて「関心期」に降りてしまうこともあります。でもそれはダイエットの「失敗」ではなく、今の自分の状態に合わせてステージが戻っただけのことです。

「続かないのは意志が弱いせいだ」と思うと、自分を責めるループに入ってしまいます。「今の自分に合った一歩があるはず」という見方をしてみると、また動き出しやすくなります。

私が栄養相談でいつも最初に確認するのも、「今どのステージにいるか」なんです。何を食べるか食べないかより先に、今いる段から次の一段に上がるための一歩を一緒に見つけていきます。

続かなかったのは、意志が弱いせいじゃなくて今のステージに合った一歩を踏めていなかっただけかもしれません。今の自分の段から、もう一段だけ上がる一歩を探してみてください。


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