ダイエット中に甘いものがやめられない原因は睡眠不足かもしれない話
ダイエットしようと思っているのに、なぜか甘いものに手が伸びてしまう——そういう経験はありませんか。食べるのを我慢しようとしてもうまくいかないとき、意志の問題ではなく、睡眠不足がホルモンに影響しているせいかもしれません。この記事では、睡眠と食欲の関係についてお伝えします。
産後、コンビニが友だちだったころ
振り返ってみると、産後に今より10キロ近く体重が増えていた時期がありました。当時は甘いものや糖分の多いものが食べたくて仕方なくて、外出してお芋のスイーツ屋さんを見かけたら買わずにはいられないし、コンビニに立ち寄っては何かしら買って帰るのが当たり前になっていました。「お腹が空いたら耐えられない」みたいな感覚があって、あのころは本当に食欲に振り回されていました。
夫と車で出かけていて、お菓子など食べるものが何もない状況でだんだんお腹が空いてくると、もうイライラして夫に当たってしまうこともありました。
当時の私は「自分の意志が弱いせいだ」と思っていたんですが、今になって振り返ると、睡眠不足が大きく関係していたんじゃないかと感じています。子どもが2歳になるまで授乳していて、夜中に2回起きるのがずっと続いていました。フルタイムで仕事をしながらだったので、今思えば慢性的な睡眠不足だったんだと思います。
眠れていないとき、体は食べたくて仕方ない状態になっている
睡眠時間が短くなると、食欲に関わるホルモンのバランスが崩れます。「お腹いっぱい」を脳に伝えるホルモンの分泌が減って満腹感を感じにくくなる一方、「もっと食べたい」という空腹感を高めるホルモンが増えて食欲が強まります。眠れていないときに無意識に食べすぎてしまうのは、体の正直な反応とも言えます※1。
さらに睡眠不足はストレスでもあるので、ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されます。コルチゾールが増えると食べたものが脂肪として蓄積されやすくなり、脳も手っ取り早くエネルギーになる甘いものや脂っこいものを欲しがるようになります。産後の私が甘いものに引き寄せられていたのも、こういう体の状態が重なっていたんだと、今は納得しています。
ちなみに短時間睡眠は成人の肥満リスクを約55%高めるという研究もあります※2。体の仕組みを知ると、睡眠不足のままダイエットを頑張るのって、かなりしんどい戦いだったんだなと思います。
食べるのを我慢する前に、まず睡眠を確認する
ダイエット中なのに甘いものを食べてしまうと悩んでいるなら、まず「ちゃんと眠れているか」を確認してみてほしいと思います。厚生労働省の睡眠ガイドでは、成人は6時間以上の睡眠を目安にとることが推奨されています※3。40〜50代の女性は更年期の影響でホルモンバランスが変化しやすく、夜中に目が覚めたり眠りが浅くなったりしやすい時期でもあります。睡眠の質が下がっているときほど、食欲も乱れやすいので、心当たりのある方はぜひ睡眠から見直してみてください。
食事や運動の計画と並べて、睡眠もセットで考えると、ダイエットがスムーズにいくと思います。甘いものがやめられないと感じるのは、体がサインを出しているのかもしれません。
参考文献
※1 Taheri S et al. (2004) "Short sleep duration is associated with reduced leptin, elevated ghrelin, and increased body mass index" PLoS Med 1(3):e62.
※2 Cappuccio FP et al. (2008) "Meta-analysis of short sleep duration and obesity in adults and children" Sleep 31(5):619-626.
※3 厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf
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