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人の気持ちって、出来立てアツアツのホヤホヤなうちに伝えないと、わりと腐るの早いんだよ (HIDEさん、HEATHさん、TAIJIさん)

こんにちは。Akiです。

先日、天国からロックバンド『X JAPAN』のギタリストのHIDEさん(1964〜1998)と、ベーシストのHEATHヒースさん(1968~2023)、脱退されたベーシストのTAIJIさん(1966~2011)の声が届きました。

実は、この数日前から動画アプリを開くたびに X JAPANの代表曲『くれない』を歌う動画がたくさん流れていました。
 
ただ、よく見ると、歌っているのは X JAPAN のボーカル・TOSHIさんではありません。
 
若い女性や着ぐるみをきた人など、さまざまなタイプが登場していました。

どの動画も思わず見入ってしまい、最後まで見届けました。
 
でも、この日は動画アプリを触っていませんでした。
 
台所で朝食の片付けをしていると、HIDEさんの落ち着いた声が心に響いてきたのです。

あっきー、あのさぁ
話聞いてくれる?

(HIDEさんに「あっきー」と呼ばれています)

手を止めて、意識を向けました。

「…はい、なんでしょう」

俺のそばにHEATHとTAIJIがいるんだけど、
まぁ、大事な話とかでも全然ないんだけど
たまたま『紅』がいっぱい聞こえてくるから
しゃべりたくなっちゃったんだよねー

壁も床も真っ白い部屋に、ダークグレーで座面が広いダイニングチェアが3つ並び、左からHEATHさん、TAIJIさん、HIDEさんが座っているビジョンがみえました。
 
3人ともステージ衣装を身にまとっています。

「あの動画のことですね。いろんな人が歌っていたので、つい…」

HIDEさん(以下「HIDE」):でしょ? ほんと嬉しいの
TAIJIさん(以下「TAIJI」):Akiさん、あのね この歌って本当はもっともっと切ないんだけど、みんなが歌うと、なぜか笑顔になるって不思議な歌なんだよ ふっ(笑)

「きっと、早くて激しいテンポのなかでTOSHIさんになりきって歌い上げるのが、気持ちいいんだと思います」

HEATHさん(以下「HEATH」):(リリースされて)もう何十年も経ってるし、本家も元もないよ ふふ(笑) 今でも歌ってくれるのはとても喜ばしいし、踏み込むつもりなんて全然ない むしろ僕たちはどんな人が歌っているのかもっと知りたい
TAIJI:あのころ…、俺たちは本当にがむしゃらにやってきて、やればやるほどファンがついてきてくれて、どんどんどんどん大きいステージに上がる機会ができたころ ほんとに「何なんだ?」っていうくらいチャンスもプレッシャーもあったし、同時にどうしても納得できないこともあった もう仕方がないんだけど、でも今思えば、そういう経験も俺たちには必要だったんだろうな… 何がウケて、何がウケないのかなんて正直ほんっとに分かんない ただ、俺たちはやりたいことをやってきて「一緒に歌おうぜ!」ってね それを知ってもらうためにはどうすればいいかっていうと… 別にね、真似されて怒るのは全然なくて、ギターにしても、ヘアメイクにしても、ただただ自分たちのカラーを出すために、目立つためにどうやったら見てくれるか メンバーのアイデアも、自分のアイデアも、感覚的なところがいっぱい詰まってたね
HEATH:世の中ね、売れようとも売れまいとも、どこで音を出そうか、俺たちのハートはそんなに変わらないよ まあ、楽器以外にもやること増えていったね プロモーションもーつひとつこなして、こう… プロモーションは認知度を上げるため、みんなに広く知ってもらうためだけど…
HIDE:(腕を組みながらTAIJIさんのほうを向いて)ロックと何も関係ないこともやったよね
TAIJI:(腕を組みながらHEATHさんのほうを向いて)なんであんなにやったんだ?
HEATH:(腕を組みながら下を向いて)ぶははははは(笑) でも結局、俺たちの世界観を周りの人がアレンジしてくれた それは感謝 本当にありがたい それでね、こういう感覚って日常とかけ離れてるとか、偶然だって思われるけれど、そんなことは全然なくて 例えば「こんなことに気づいたんだけど、ちょっと聞いてくれる?」っていうのとほぼ同じ その延長でずっとやってきてるから、ものすごくかけ離れた世界とは思ってほしくない ついてくるとかついてこないとか、全く知らないとか合わないとかそういうことでもない まぁ、あったとしても、ただそれだけのこと、と僕たちは思っている
HIDE:ん 今にも壊れそうで新鮮そのものの思いとか、人の気持ちって出来立てアツアツのホヤホヤなうちに伝えないと、わりと腐るの早いんだよ 「あん時ああ言えば良かった」っていう感じでね まあ、別にそうなっても仕方ないっちゃ仕方ないけど でもやっぱり…ね、モヤモヤするんだったらブチまけたほうが良いって思うし んー、なんかそんなこと急に言いたくなっちゃった 俺たちはそういう世界に生きてきて、たくさんの人が X JAPAN の感覚・感性を受け入れてくれて、どんどん広がっていった でね、別にそれは僕たちだけじゃない ロックの世界だけじゃなくて、アートも文学も造形したものはそうだよね このフレーズがすごいってあっても音と文字の違いくらいだし あんまり境界線をとらず、人としての送り手と受け手の関係をシンプルにすると、そういう構図になるよね そこをどう表現するか、どう見るか、どう捉えるかだと思うんだよなぁ ん ということで、おっさんたちの話はおしまい それだけを言いたかった

「『紅』の頃の思い出を、新鮮なうちに伝えてこられたのですね。文字に起こしていいですか?」

HIDE:任せるよ んじゃ
TAIJI:Akiさん、じゃあね また会おうぜ
HEATH:ほな、さいなら~
HIDE:いくぞ、We are X !!!

HIDEさんの掛け声で、3人とも両手を胸の前でクロスしました。

YOSHIKIさんがメディアに出るときの、あのポーズです。
 
そして、数秒後に3人とも立ち上がって笑顔で両手を振り、向こう側の光に向かって歩いていきました。


とてもリラックスした雰囲気でした。

X JAPAN の楽曲はたくさんありますが、HIDEさんも、HEATHさんも、TAIJIさんも、楽曲の行方を天国から楽しんで見ているようです。
 


お読みくださり、ありがとうございました。


▼ HEATHさんのメッセージ ▼

【更新】彼方の想いを届けます #29 hideさん「X JAPANについて少し語ろうと思う」
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Aki  / 姿のない声を言葉に整える人 お読みくださり、ありがとうございます。