低学年から塾は必要?わが家が通塾より先に優先したこと|第5話
「小1から塾に通わせています」
「低学年のうちは、この教材がいい」
ブログを開くたびに、そんな言葉が目に入りました。
第4話で書いたように、私たちは一度立ち止まり、「子どもにどう育ってほしいのか」を考えました。
中学受験の情報より先に、決めるべきことがありました|第4話|低学年戦略
偏差値だけではない。
肩書きだけでもない。
自分で考え、自分で選び、自分らしく生きていける人になってほしい。
わが家が目指したいものが、ようやく少しずつ見えてきました。
でも、目指すものが分かったからといって、何をすればよいのかが分かったわけではありませんでした。
相変わらず、毎日のように情報を集めていました。
中学受験をするなら、SAPIXなどの中学受験専門塾も気になっていました。
新一年生向けの募集には間に合いませんでしたが、入室テストは毎月あります。
「今からでも入った方がいいのかな。」
誰かの体験ブログを読むたびに、そんな思いが頭をよぎりました。
夫婦でも何度も話しました。
塾へ通うことも、もちろん選択肢の一つでした。
けれど、話し合うほどに、一つの疑問が残りました。
「今のわが家が、一番優先したいことは、本当に塾なのだろうか。」
その疑問だけは、どうしても消えませんでした。
もちろん、現実的なことも考えました。
共働きのわが家では、送り迎えは簡単ではありません。
一人で通わせるには、まだ早いとも思っていました。
けれど、それが決め手だったわけではありません。
もし、「今、一番大切なのは塾だ」と思えたなら、きっと何とか方法を考えていたと思います。
私たちが立ち止まった理由は、通えるかどうかではなく、「何を優先するか」が決まっていなかったからでした。
今のわが家が、一番大切にしたいことは何だろう。
そのことを何度も考えました。
「どの塾がいいのか」
「どの教材がいいのか」
「いつ始めればいいのか」。
気がつくと、私はいつも「何をやるか」ばかり探していました。
そこで、問いを少し変えてみることにしたのです。
「何をやるか。」ではなく、
「低学年の今だからこそ育てたいものは何だろう。」
その問いに変えてみると、何を優先すればいいのかが、少しずつみえてきました。
計算が速いこと。
難しい問題が解けること。
先取り学習をすること。
もちろん、どれも大切です。
けれど、低学年の今、それだけを急いで追うことが、本当に最優先なのだろうか。
私たちが育てたいと思ったのは、もっと目に見えにくい力でした。
勉強することが特別ではなく、毎日の習慣になること。
分からないことを、自分で考えてみること。
計算を苦にせず、数字に親しめること。
本を読むことを楽しめること。
「どうしてだろう。」
「やってみたい。」
そんな小さな好奇心を持ち続けられること。
私は、それを「土台」と考えるようになりました。
家を建てるとき、まずつくるのは土台です。
どんなに立派な家でも、土台がしっかりしていなければ長く支えることはできません。
勉強も同じなのではないか。
低学年で育てたいのは、偏差値ではなく、その子の学びを支える力なのではないか。
土台は、一日で身につくものではありません。
毎日の積み重ねが、少しずつ子どもの力になります。
先取りの進度のように、数字で成果を表すこともできません。
だからこそ、周りの子が先へ進んでいるように見えると、不安になることもありました。
でも今振り返ると、低学年で遠回りに見えたその時間こそが、受験では一番の近道だったのだと思います。
そう考えるようになってから、迷うことが少なくなりました。
ブログで見かける情報も、
「これは今のわが家に必要だろうか。」
という視点で見られるようになったのです。
情報に振り回されるのではなく、自分たちの判断軸で選ぶ。
その判断軸ができたことで、わが家はようやく前へ進めるようになりました。
そして、私たちは一つの結論を出しました。
低学年のうちは、塾へは行かない。
塾が必要ないと思ったからではありません。
実際、わが家も四年生から塾へ通いました。
だから、「塾は必要ない」と言いたいわけではありません。
ただ、低学年の時期に一番優先したかったのは、塾ではありませんでした。
子どもの土台を育てること。
それが、わが家の選択でした。
次は、朝30分を選んだ理由へ
低学年で塾へ通わないと決めたあと、わが家が家庭学習の土台にしたのは、毎朝30分の時間でした。
共働きでも続けやすく、夜の親子の時間や睡眠を削らないために、なぜ朝を選んだのか。第6話で詳しく書いています。
第1話から読みたい方はこちらです。
▶ 「焦らない中学受験」をつくった7つの話
早く始めた家庭が勝つわけではありません。
大切なのは、わが家に必要なものを選び、「何をしないか」も決めること。
このnoteでは、中学受験を終えた今だからわかる、
低学年でやってよかったこと、やらなくてよかったこと、やっておけばよかったこと。
迷いや失敗も含めて、実体験をもとに書いています。
同じように迷う方は、フォローして続きを読んでいただけるとうれしいです。
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読んでもらえたこと、とてもうれしいです😊
これからも、わが家の経験を少しずつ残していきます。