【スターダム組織論】なぜ伊藤リスペクト軍団は覚醒したのか?SL理論で読み解く「指示待ち若手(L1)」から「自立型リーダー(L3)」への進化劇
ご安全に!tetsuです。
大手電子部品メーカーで30年、製造監督者(マネージャー)として300人の現場を守ってきたサラリーマンです。
今日は久しぶりに、プロレスから学ぶ「組織論」について語ってみたいと思います!
ところでみなさん、先日公開されたスターダム公式YouTubeの「伊藤リスペクト軍団」の動画、観ましたか……?
両国国技館という大舞台を体調不良で欠場し、楽しみにしていたニューブラッド(NB)タッグのタイトルマッチが中止になり、落ち込む梨杏選手。
おかゆしか食べられないほど落ち込んでいる梨杏に対し、伊藤麻希が「そんなもんじゃ元気が出ない!ちゃんとメシを食え!」と塩おにぎりを差し出す場面……思わず吹き出してしまいました(笑)。
いや待て、おかゆと塩おにぎりは、ほとんど栄養成分一緒だろ!!(笑)
……とツッコミを入れつつも、私が画面の前で本当に目頭を熱くしたのは、その後に見せた仲間・古沢稀杏の驚異的な成長ぶりでした。
これこそが、マネジメントによる「組織の成長」そのものだったのです。
1. 心の殻(天岩戸)破った、パートナーの「本音の吐露」
今回、古沢稀杏の取った行動がとにかく秀逸でした。
落ち込んでいる梨杏に対し、落ち込んでいること自体を責めるのではなく、まずは「自分の気持ち」を胸襟を開いて吐き出したのです。
タッグパートナーが欠場になり、タイトルマッチができなくなって悔しい気持ち。当然、欠場した本人である梨杏も同じように苦しんでいると汲んだ上で、自分が望む未来の姿を共有しました。
「二人でベルトを奪って、観客がワ〜!となる姿を見たかった!」
「その日は代理の人と試合をして勝ったけど、せっかくの両国で勝つなら梨杏と勝ちたかった!」
自分の心境を、包み隠さず正直に語ったのです。
(※ここで伊藤麻希も「ちなみに伊藤もめちゃくちゃ悔しかった!」と叫びましたが、ここは二人の世界なので本来は割り込んではいけません!笑)
この古沢の言葉があったからこそ、梨杏はついに自分の本当の気持ちを声にして吐き出すことができました。
それまでの梨杏は、自分の体調管理不足による不甲斐なさを抱え込み、「自分が悪いんだ」と一人で責任を感じて自分の殻に閉じこもっていたに違いありません。
自分の責任だと殻に閉じこもっている人間の天岩戸を開くのは、上からの説教ではなく、同じ立場の人間が先に心を開いて本音で話すことなのです。
2. なぜリーダーの伊藤麻希が「あえて本音を言わなかった」のか?
梨杏は古沢稀杏が本音をぶつけてくれた事で、自分の中で「欠場した事への反省を踏まえながらも過ぎたことと一区切りし、次の目標へ向かう」と、前を向くことができました。
人間は、他人に言われるより、「自分の言葉で声にして、過去の反省と今後どうするか?」を話すことで、驚くくらい前向きになれる生き物です。
そして、この本音を「部下(仲間)同士で引き出させた」ことこそ、リーダーである伊藤麻希の成長であり、組織の進化です。
もしここで、リーダーである伊藤麻希が先に「私も悔しい!」と本音を叩きつけてしまったらどうなるか?
それは「リーダーとしての立場の悔しさ」であり、ひとつ視野の広いステージでの悔しさになってしまうため、梨杏が抱える現場レベルの悔しさとはズレが生じてしまいます。
同じステージにいるタッグパートナーの古沢稀杏が、同じ目線で「悔しい!」「勝ちたい!」「相手が梨杏じゃなきゃ嫌だ!」と未来の構想を語ったからこそ、梨杏の天岩戸が開いたのです。
本音を吐き出した後も、まだ吹っ切れていない梨杏の背中を、古沢が思い切り叩いて強制リセットをかける。
この一連の古沢稀杏の成長ぶりに、30年現場で人を育ててきた私も、画面の前で思わず胸が熱くなってしまいました。
3. SL理論で読み解く「組織のバトンパス」
実はこの動画の中で、伊藤リスペクト軍団という組織の「育成システム」が恐ろしいほどの進化を遂げている決定的な瞬間を目撃しました。
私がこれまで提唱してきた「実戦型SL理論(状況対応型リーダーシップ)」で言えば、かつて指示待ち(L1〜L2)だった古沢稀杏が、自ら同僚の手を引っぱる「L3(支援・参加型リーダー)」へと見事に覚醒した瞬間です。
かつて伊藤麻希が若手に提供していたのは「失敗しないための安全な足場(S1/S2スタイル)」でした。
この件について詳しく書いた過去の記事はこちらから👇
しかし今回の動画で見せたのは、その安全基地から羽ばたき、自立した若手(古沢)が、次に成長すべき同僚(梨杏)の手を引っぱるという『SL理論の完全なる進展』でした。
「めに☆まに」としてタッグ王座に挑戦する際、伊藤麻希が「何も言わずに任せる」と言い放った通り、リーダーが手出し口出しをせず見守る(S3)スタンスを取ったからこそ、若手の自発的な成長が生まれました。
🔗 【関連記事】【組織論:外伝】「プロレスは入場が10割」に隠された、伊藤麻希の冷徹な資産運用術。
💡 まとめ:人は「自分の言葉」で前を向く
同じステージの仲間が先に本音を語る(胸襟を開く)
閉じこもっていた本人が「自分の言葉」で悔しさと未来を声に出す
リーダーは過干渉せず、若手同士の成長(バトンパス)を見守る
今回の伊藤リスペクト軍団という組織で起きているこの綺麗な「成長のバトンパス」は、人手不足や若手育成に悩む現代の職場にとって、まさに最強の教材です。
部下が育たないと嘆く前に、自分が過干渉になりすぎていないか?
同じ目線で本音を語り合える環境を作れているか?
300人が働く製造現場も、ロープに囲まれたリングも、人を育てる本質はまったく同じです。
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本日もご安全に!ヨシ!👉
