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ある日、一番弟子がいなくなった(第五話:番外編)

第四話はこちら。

📌第五話:番外編📌

🔶ナカノの趣味

ほとんど趣味らしい趣味のないナカノだったが、陸上競技、特に中長距離のトラック、ロード競技に「だけ」異常に精通していた。中でも箱根駅伝の知識は百科事典レベルで、数世代分の全区間記録を精緻に記憶していた。エグい。エグすぎる。

筆者も箱根駅伝についてはそこいらの一般人を軒並み蹴散らす程度には造詣が深く、山梨学院大学のジョセフ・モガンビ・オツオリが留学生旋風を巻き起こした当時の空気感などを語ってやると、目をキラキラ輝かせながら聞き入っていたのをよく覚えている。

また、おそらくご両親の影響だと思うのだが、ゆとり世代にも関わらず、70~80年代の懐メロにやたら詳しかった。カラオケでは高音のまったく出ないダンシング・オールナイトが十八番で、いつも周囲を爆笑の渦に巻き込んでいた。

ナカノは彼女いない歴=年齢のチェリーボーイ🍒で、それゆえか女性という存在への興味が大気圏を突破してしまい、たびたび暴走していた。ここではあえて多くを語らないが、奴が中途入社の新人女性に放った完全アウト発言を紹介しよう。これで察してもらえるはずだ。


👨「どんなパジャマ着て寝てるの?」


ギガンティックビッグバンギャラクティカキモス。

🔶ナカノ、風俗への目覚めと終焉

さて、ある時ナカノは女遊び大好きマンのブラック企業くんに誘われ、おっパブデビューした。女体の神秘に大興奮したナカノは我慢しきれず股間から熱いパトスを噴射してしまい、そのまま電車に乗って帰宅したそうだ。や、コンビニでパンツ買えよ!せめてノーパンで帰れ!

後日、ステージを上げてピンサ〇(伏字の意味なし)にチャレンジしたナカノは、人生で初めてマイライトハンド以外の手段で滾るマグマを放出した。いまだかつてない強い刺激にさらされたナカノの心身はオーバーヒートし、ショック状態に陥って気を失ってしまったらしい。(実話)

その体験がトラウマとなり、ナカノは早々に風俗通いの引退を決意した。当人曰く、リアルに死を感じたらしい。横になって嬢に介抱されながら、このまま死んだらどうしよう…と不安に押しつぶされそうだったとか。しかし、もしそこで息絶えたとしても、ある意味本望だったのではなかろうか。

🔶ナカノヨイショキャンペーン

精を出すといっても、シモの話ではない。わかっとるわ。ナカノがいかに有能なのかを布教するため、筆者はあちこちにナカノを連れて回った。社内で毎朝1分スピーチに苦しんでいたヒヨコは立派なニワトリになったのだと。

特に、サイフのひもを握っている代表にはあの手この手でアピール、プレゼンをした。弊社は評価制度がなく(!)、言ったもん勝ち、目立ったもん勝ちの世界なのである。ナカノに限らず、縁あって預かることになった若い衆にはいつでも正当な待遇を得てもらいたい。

このキャンペーンにいかほどの効果があったのかは不明だが、まずまずいい昇給曲線を描いていたと思う。現場の単価も毎年上げてもらい、IT土方としての市場価値は右肩上がりだったといえる。ただ、この時はまだ気づいていなかった。ナカノが本当は強欲な男だったということに。(倒置匂わせ)

第六話へ続く。

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