童話|【よるるんとそららん】なつのであい
よるるんとそららんは
二匹の猫です。
産まれたときから
ずーっといっしょ。
産まれた春も
見つかった初夏も
育てられた雨の間も
ずーっといっしょ。
暑くなってきて、
優しい病院で暮らすことになりました。
お医者さんのポケットに入れられて、
しばらく過ごしました。
よるるんは怖がりで
中々、先生の手に慣れません。
ずーっと、ニンゲンが
怖くてたまりません。
けろっと
先生のポケットの中にいる
そららんは
僕が守ってあげなくちゃ。
ずっと、そう思っていました。
ある日のこと。
泣きながら
病院に来た
女の人がいました。
この人は大丈夫。
そららんは、なぜか
そう思いました。
「見ていかれますか?」
先生の声が聴こえました。
その人は、そっと
彼らのケージの前に立ちました。
そして、そっと
柵越しに、手を伸ばしました。
そららんは、その手に
頬ずりをしました。
「もし、あの子がいなくなったときに、
まだ、この子たちがいたら、
私がもらっても、いいでしょうか?」
女の人が、
寂しくなるような声で
ぽつりと、
そう言いました。
その翌日の朝、
病院の電話が鳴りました。
先生たちは
心を込めて
きれいなお花を用意して
女の人を待ちました。
その夜、
二匹は
ぐっすり眠りました。
夜空が見える
あたたかな窓辺で。
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もう少し、お話の続きを。
▶【よるるんとそららん】はるのリビング
このときのことを、別のお話として。
▶冷たい夏のあの朝に
もう少し、この子たちが育ったら。
▶猫とワルツを
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▶ようこそ!つはるの世界へ
