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掌編|冷たい夏のあの朝に

それは、夏のことでした。

暑いはずの日差しを受けながら
冷たい部屋の中で
息を潜めて

私たちは
そうやって
その夏を
過ごしていました。


この子がいなくなってしまうのだと 
私は
病院へ逃げました。

いつもの優しい
医師の声が
静かに
届きました。

「よかったら、見ていかれませんか?」

そして、
何気なく触れた
小さな
柔らかくて、あたたかいもの。

もう、彼の存在は、途絶えてしまうけれど
これから始まる命もあるのだと

手に、
光を感じました。

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