掌編|冷たい夏のあの朝に
それは、夏のことでした。
暑いはずの日差しを受けながら
冷たい部屋の中で
息を潜めて
私たちは
そうやって
その夏を
過ごしていました。
この子がいなくなってしまうのだと
私は
病院へ逃げました。
いつもの優しい
医師の声が
静かに
届きました。
「よかったら、見ていかれませんか?」
そして、
何気なく触れた
小さな
柔らかくて、あたたかいもの。
もう、彼の存在は、途絶えてしまうけれど
これから始まる命もあるのだと
手に、
光を感じました。
----------------
このお話を、猫から見たら
▶︎【よるるんとそららん】なつのであい
彼らの毎日を
▶︎【よるるんとそららん】はるのリビング
彼がくれたものを
▶︎猫とワルツを
もっとこの世界に、触れてみたい方は
▶︎ようこそ!つはるの世界へ
