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「夜でも大丈夫です」と答えたかった私が考え直したこと

転職して数日、
上司から歓迎会について聞かれた。

「夜でも大丈夫ですか? お昼の方がいいですか?」

ワーママならあるあるの質問だ。
お気遣いいただきありがたい。

私の答えは決まっていた。

「事前に決まっていれば夜でも大丈夫です!夫に対応してもらいます」


でも、その答えは本当に正しかったのだろうか。



今回の転職で、自分の中に決めていたことがある。

「子どもがいるから」を理由に、最初から配慮を求める立場にはならないこと。

仕事を頑張りたいと思って転職したし
以前よりも夫と2人で家事・育児をできるようになってきている。

部署内の総合職で、子どもがいる女性は私だけだ。

だからこそ、
「子どもがいるので昼にしてください」ではなく、
「夜でも大丈夫です」と答えたかった。

仕事でも、懇親会でも、
事前にわかっていれば、夫に任せて参加できる。

少なくとも、私はそう思っていた。



でも、そのあとチームのメンバーと話していて考えが変わった。

同世代の男性社員たちにも、小さい子どもがいる。

1歳のお子さんがいて、まだ夜泣きがある家庭。
イヤイヤ期のお子さんを共働きで育てている家庭。
奥さんが妊娠後期の家庭。

彼らの話を聞いて、思った。

私が奥さんの立場だったら、
子持ち社員の歓迎会で夫の帰りが遅くなるのはモヤるぞ……




育休中や、共働きでも夫の仕事が立て込んでいた頃、
私は“仕事の都合”を引き受ける側だった。

常態化する残業
急な飲み会
二日酔いで戦力外の土曜日の朝

子どもの体調不良で数日仕事を休む中で
「この日は絶対に出社したいからあなたが休んでほしい」と約束した後の
「ごめんやっぱり休めなくなった」

育児の責任を別の誰かに託せる人はいいなあ、と不満をためていた。

わが家は夫婦別財布なので、
夫に残業を命じるなら私にも手当をください!とも思っていた。


夫婦での子育ても7年目になり、
話し合いを重ねて、
分担できることがやっと増えてきた。


SNSで定期的に
「夫が出産祝いの飲み会に呼ばれて行った」
という不満が話題になる。

「私は大丈夫です」
「夫に任せられます」

いまのわが家においては、事実だ。
でも、

子持ちの私への配慮をなくすことで、
同僚の家族が苦しむかもしれない。

私に配慮してもらうことで、
同僚の家族の負担が減るのかもしれない。

そんなふうに感じた。



翌日、私は上司に、理由とともに伝えた。

「部の暑気払いや何かの打ち上げと一緒なら夜でも大丈夫です。
でも、私の歓迎会だけのためなら、お昼にしてください」

上司は、

「気持ちは確かに受け取りました」

と返してくれた。


たぶん歓迎会は、暑気払いと一緒になると思う。



仕事は頑張りたい。
子どもがいることを理由に、配慮されるばかりにはなりたくない。

それでも上司に「お昼にしてください」と伝えたのは、
昔の自分が抱えていたモヤモヤを、誰かの家庭に増やしたくなかったからだ。



「配慮されないこと」が強さなのではなく、
その配慮の先で、誰が支えているのかを想像できること。

そんな視点も大切にしたいと思った出来事だった。

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