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タクシー運転手に向いてる人・向かない人|10項目セルフチェック【Her Shift】

深夜のリビングで、スマホの画面をじっと見つめる。「タクシー運転手 向いてる人」。打ち込んだ検索窓を、もう一度読み返す。

求人票には「資格不問」「未経験歓迎」と書いてあります。でも、それだけでは決心がつかない。自分に向いているのかどうかを、誰かに聞いてみたい。そんな夜が、あるかもしれません。

この記事では、タクシー運転手という仕事に向いているかどうかを、10項目のセルフチェックで確かめていきます。いちばん大事なのは、実は「運転が好きかどうか」だけではありません。

「一人が好き」なら向いてる、はほんとうにそうなのか

タクシーの仕事は、一人で車の中にいる時間がとても長い仕事です。話し相手もいないし、上司がとなりで見ているわけでもありません。だから「一人が好きな人に向いている」とよく言われます。

たしかにそのとおりです。でも、それだけで「向いてる」と決めるのは早いかもしれません。タクシーはお客さんを乗せる仕事だからです。一人の時間が長いぶん、乗車の数分間は、初対面の人とちゃんと言葉を交わす必要があります。

つまり向いているのは、「一人でいるのが平気」で、なおかつ「必要なときは会話ができる」人です。人と話すのがずっと好きでなくてもかまいません。行き先を確認し、道を選ぶ。それくらいのやりとりができれば十分です。

チェック①:一人で黙々と作業するのが苦にならない
チェック②:初対面の人と、必要なぶんだけ会話ができる

ここまでは、性格の話でした。次に気になるのは、体力の話ではないでしょうか。

隔日勤務、続けられる体力があるか不安なとき

タクシーには「隔日勤務」という、独特な働き方があります。1回の出勤で長く働き、次の日は明けの休みになる仕組みです。日勤だけで働ける会社も、夜勤が前提の会社もあります。

「そんな長い時間、体力がもつのだろうか」。この不安は、正しい感覚です。座りっぱなしの姿勢や、生活リズムの変化は、体に負担がかかります。無理に「大丈夫です」と言うつもりはありません。

ただし、勤務の形は会社によってかなり違います。日勤のみで働ける会社を選べば、隔日勤務そのものを避けることもできます。大事なのは「自分に合う勤務の形を選べるかどうか」です。

チェック③:長く座っての運転が、体力的につらすぎない
チェック④:勤務の形(隔日勤務・夜勤など)の違いを理解し、自分に合う会社を選ぶ気がある

体力の壁の次に待っているのは、収入の壁です。ここでよく聞かれる数字があります。

「歩合制で収入が不安定」と聞くと、怖くなる

タクシーの給料には、歩合の部分があります。頑張った分がそのまま収入になる仕組みは、良くも悪くも人を選びます。「安定しないなら怖い」と感じるのは、自然なことです。

では、実際の年収はどれくらいなのでしょうか。よく言われる数字は、全国平均でおよそ451万円です(※1)。ただ、この数字をそのまま信じるのは早いかもしれません。タクシー業界には定年後に再就職した方も多く、その分、平均が低めに出ているからです。

では、いちばん働き盛りといわれる40代だけで見ると、いくらになるでしょうか。——答えは、40代前半でおよそ499万円、40代後半ではおよそ521万円です(※1)。さらに東京に限ると、およそ570万円というデータもあります(※1)。「どこで、どんな会社で働くか」によって、金額は大きく変わる仕事だということです。

歩合制のすべてが「不安定」を意味するわけではありません。固定給に近い給与の形を用意している会社もあります。数字の中身は、もう少し詳しくお話ししています。

チェック⑤:収入が変動することに、過度な不安を感じすぎない

お金の壁を越えたら、次は「道を覚えられるか」という、また別の不安が待っています。

道を覚えるのが苦手でも、大丈夫なのか

「地理を全部覚えないといけないんですよね?」という質問をよく受けます。この不安も、正しい感覚です。知らない土地を、迷わず走れる自信なんて、最初からある人のほうが少ないでしょう。

でも、今はカーナビや地図アプリがあります。一つも間違えずに走ることより、迷ったときに落ち着いて対応できることのほうが、実際の仕事では大事です。研修や、先輩が同乗して教えてくれる期間がどれくらい手厚いかで、この不安の大きさは変わります。

似ているのが、「クレーム対応」への不安です。理不尽な対応をされたらどうしよう、と思う方は少なくありません。正直にお伝えすると、まれに起こります。ただし、こうしたときのサポート体制は会社によって差があります。一人で抱え込まなくていい仕組みがあるかどうかは、面接で確認してかまいません。

チェック⑥:地図アプリやカーナビを使いながら、道を覚えていくことに抵抗がない
チェック⑦:理不尽な対応をされても、一人で抱え込まず、会社に相談できる

技術と気持ちの壁を分解したところで、最後にもう一つ、性格の話に戻ります。

コツコツ型か、決められたことが苦手なタイプか

タクシーの仕事は、交通ルールや会社の決まりを守りながら、同じ手順を積み重ねる仕事でもあります。毎日同じことの繰り返しに見えて、実は「今日はどのお客さんに、どの道を選ぶか」という小さな判断の連続です。決められたことをコツコツこなすのが得意な人には、向いている仕事だと思います。

反対に、変化の少ない毎日がストレスになる人には、合わないかもしれません。それは向き不向きの話であって、能力の話ではありません。

チェック⑧:決められたルールの中で、コツコツ取り組むのが得意なほう

性格・体力・お金・技術・ルール。壁をひとつずつ見てきましたが、最後にもうひとつだけ、毛色の違う話をさせてください。

最後のチェックは、「向いてる」ではなく「始めてみる」の話

タクシーに乗るお客さんを運転するには、「二種免許」という免許が必要です。でも、これは入社してからで大丈夫。ほとんどの会社は、ふだんの運転免許だけで応募でき、二種免許は会社のサポートを受けながら取るのが一般的な流れです

つまり、免許を持って完璧に仕事ができる状態から始まる人はいません。研修も、同乗指導の期間もあります。「今の自分にできるか」ではなく「教われば、できるようになりそうか」で考えて大丈夫です。

チェック⑨:完璧に道や仕事を覚えてからではなく、教わりながら少しずつ覚えていく姿勢に抵抗がない
チェック⑩:年齢に関係なく、「もっとうまくなりたい」と思える向上心がある

反対に、車の運転そのものが強いストレスになる方や、体調的に長時間の座り仕事が難しい方には、別の選択肢のほうが合っている可能性があります。それも、大事な判断です。

まとめ:10項目、いくつ当てはまりましたか

  • 一人で黙々と作業するのが苦にならない

  • 初対面の人と、必要なぶんだけ会話ができる

  • 長く座っての運転が、体力的につらすぎない

  • 勤務の形の違いを理解し、自分に合う会社を選ぶ気がある

  • 収入が変動することに、過度な不安を感じすぎない

  • 地図アプリやカーナビを使いながら、道を覚えていくことに抵抗がない

  • 理不尽な対応をされても、一人で抱え込まず、会社に相談できる

  • 決められたルールの中で、コツコツ取り組むのが得意なほう

  • 完璧に覚えてからではなく、教わりながら少しずつ覚えていく姿勢に抵抗がない

  • 年齢に関係なく、「もっとうまくなりたい」と思える向上心がある

全部に当てはまらなくても大丈夫です。何個当てはまったかより、「どの項目が自分にとって壁なのか」がわかったことのほうが、次の一歩には役立ちます。

タクシー運転手になるまでの流れやお金のことは、順を追ってお話ししています。あわせてどうぞ。

この記事は、女性のためのドライバー転職サービス「Her Shift(ハーシフト)」(運営:株式会社Unitas)がお届けしました。

Her Shiftは、女性向けに特化し、タクシー・バス・配送のドライバー職を横断して扱う転職支援サービスとして日本初(※当社調べ、2026年7月時点)。求人票ではわからないこと——女性が何人働いているか、トイレや更衣室、シフトの融通、子育てとの両立のしやすさ——を会社にじかに聞いて、一人ひとりに合った職場探しをお手伝いしています。

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この記事について 株式会社Unitas(Her Shift運営)。ワーキングマザー社員が多数在籍し、「働き続けられるか」を判断するために本当に必要な情報は何かを、当事者目線で考えている会社です。ドライバー企業への独自リサーチをもとに、求人票に載らない情報を発信しています。 記載のデータは執筆時点の公開情報に基づきます(各記事内に出典を明記)。

※1 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(全国ハイヤー・タクシー連合会集計、2026年5月公表)をもとにした推計。全国平均は定年後再就職層を含むため低めに出る点に注意


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