休職中、復職・転職・退職を急いで決めない|僕は毎日のように答えが変わった
昨日は辞める。
今日は戻る。
休職中の僕は、本当にこんな感じでした。
前の日の夜には、
「もう会社なんか辞めよう」
と思っている。
ところが朝になると、
「いや、ここまで働いてきたんやから、もう1回戻った方がええんちゃうか」
と思う。
少し体調がいい日には、
「転職したら、何か変わるんかな」
と考える。
自分でも、「結局、どうしたいねん」と思っていました。
でも、答えがコロコロ変わる自分が嫌でした。
決められない。
前へ進めない。
こんなことばかり考えているから休めへんのや。
そんなふうに、また自分を責めていました。
今なら分かります。
あのときの僕は、優柔不断だったんじゃない。
まだ、大きなことを決められる状態まで戻っていなかった。
たぶん、それだけやったんです。
会社を休んでも、頭の中では会社に行っていた
休職したばかりの頃は、これからのこと以前に、頭の中から仕事が離れませんでした。
自分がおらんでも仕事は回っているんやろか。
あの仕事、誰がやってるんやろ。
上司は何か言ってるんちゃうか。
同僚に迷惑をかけてないやろか。
考えたって何もできません。
会社に行ってないんですから。
でも、気になる。
また考える。
夜になっても考える。
身体は休職しているのに、頭だけ出勤していました。
そんな状態で、
「復職する?」
「辞める?」
「転職する?」
まで決めようとしていたんです。
今考えたら、そりゃ無理です。
でも当時は、何か答えを出さないと、自分だけ止まっているような気がしました。
「辞めたら楽やろな」
退職は何度も考えました。
というより、一番最初に浮かぶのはこれでした。
「もう辞めたら楽になるんちゃうか」
会社を辞めれば、上司に会わなくていい。
仕事のことも考えなくていい。
「いつ戻るんや」
と悩む必要もなくなる。
その瞬間だけは、少し楽になるんです。
でも、すぐ次が来ます。
辞めたあと、どうする。
収入は。
次の仕事は。
生活は。
そこまで考えると、また怖くなる。
さっきまで、
「辞める」
と思っていたのに、
今度は、
「やっぱり辞めん方がええんちゃうか」
になる。
自分でも嫌になりました。
「やっぱり戻った方がええんかな」
復職を考える日もありました。
元の会社なら仕事は分かっています。
知っている人もいる。
通勤も分かっている。
一から全部覚え直す必要もない。
そう考えると、
「戻る方が楽なんちゃうか」
と思います。
でも、その瞬間に浮かぶんです。
上司の顔が。
「また、あの人と仕事するんか」
戻ったら、また報告しないといけない。
また何か言われるんちゃうか。
また自分で仕事を抱えるんちゃうか。
また同じことになるんちゃうか。
知っている会社やから戻りやすい。
でも、
知っている会社やからこそ、怖い。
僕の中には両方ありました。
転職? でも「今から何するん?」
じゃあ、会社を変えたらええやん。
そう思ったこともあります。
上司も変わる。
職場も変わる。
人間関係もイチからやり直せる。
「それもありか」
と思いました。
でも、その次に出てきたのが、
「で、今から何するん?」
でした。
求人を見る。
履歴書を書く。
面接を受ける。
知らない会社へ行く。
知らない人の中で働く。
新しい仕事を覚える。
そこまで想像したら、しんどくなりました。
転職したくなかったんじゃないと思います。
そのときの僕には、そこまで動く力がなかった。
今なら、そう思います。
求人を見るだけでもよかったんですけどね。
でも当時の僕は、
求人を見るなら転職する。
戻るなら復職する。
辞めるなら退職する。
何でも最後まで決めようとしていました。
仕事をしているときと同じです。
途中で置いておくのが苦手だったんでしょう。
一番抜けていたのは「まだ休む」だった
復職。
転職。
退職。
僕は、この3つばかり考えていました。
でも今考えると、もう1つ選択肢がありました。
まだ休む。
当たり前なんです。
休職してるんですから。
でも当時の僕には、
「まだ決めない」
が選択肢に見えていませんでした。
何も決めずに休んでいると、
「何もしていない」
ような気がしたんです。
でも、
眠る。
食べる。
病院へ行く。
少し外へ出る。
今日はテレビを見る。
それくらいでもよかった。
答えを出すために休むんじゃなく、答えを考えられるところまで戻る。
僕には、そっちが先でした。
分からんことまで、一人で考えていた
休職中も、僕の癖は変わっていませんでした。
「休職って、いつまでできるんやろ」
「復職したら、いきなり元の仕事なんかな」
「会社は僕のことをどう思ってるんやろ」
全部、自分の頭の中で考えていました。
でも、考えて分かるわけがありません。
会社に聞かんと分からんことは会社に聞く。
体調のことは先生に話す。
生活のことは家族とも話す。
それでええんです。
でも僕は、
分からんことまで自分で答えを出そうとしていた。
これも仕事と一緒でした。
仕事でも、
「まず自分で何とかせな」
と思っていた。
休職してまで、同じことをしていたんですよね。
少しずつ、
「これは会社に聞けばええ」
「これは先生に聞こう」
と分けられるようになって、少し楽になりました。
誰かに、
「復職しなさい」
「辞めなさい」
と決めてもらうんじゃない。
自分で決めるために、分からんことを聞く。
それでよかったんです。
「今日は決めない」でもよかった
昨日は辞める。
今日は戻る。
明日は転職を考える。
あの頃の僕は、本当にこんな感じでした。
でも、考えてみれば、昨日から今日で何か大きく変わったわけではありません。
体調もそんなに変わらない。
会社の状況も変わらない。
それなのに毎日、
「どうする?」
「どうする?」
と自分に聞いていた。
そりゃ疲れます。
今なら、
「今日は決めへん」
で終わります。
次の診察まで置いておく。
会社と話してから考える。
もう少し眠れるようになってから考える。
それでもええんです。
休職中まで、毎日答えを出さんでもよかった。
結局、僕は復職した
僕は最後に復職を選びました。
でも、
「この会社でもう一度頑張るぞ」
みたいな立派な決意があったわけではありません。
転職するほど元気ではなかった。
辞めたあとのことも怖かった。
元の会社なら仕事は分かっている。
知っている人もいる。
いろいろ考えた結果、
「今の僕なら、まず戻る方かな」
そんな感じだったと思います。
だから僕は、
「休職したら復職した方がいい」
なんて思いません。
辞める人もいる。
転職する人もいる。
まだ休む人もいる。
ただ僕の場合は、復職だった。
それだけです。
そして僕は、ここからもう1つ失敗します。
会社へ戻れたことで、
「もう大丈夫や」
と思ってしまったこと。
少しずつ仕事を増やして、
気がつけば、休職する前と同じ働き方に戻っていました。
そして僕は、もう一度休職します。
▼ 復職した僕が「もう大丈夫」と思っていた頃
復職できた。だから、もう大丈夫だと思っていた
今の僕なら、あの頃の自分にこう聞く
もし今、休職中の僕が目の前にいたら、
「復職するん?」
「辞めるん?」
とは聞かないと思います。
たぶん、
「今日は、何ならできそうなん?」
と聞きます。
今日は寝る。
飯だけ食べる。
会社に1つだけ聞く。
先生に話す。
求人を眺めるだけ。
今日は何も決めない。
それでええやん、と。
大きな答えを無理に出すより、
分からんことを1つ減らす。
当時の僕には、そっちの方が必要でした。
昨日は辞める。
今日は戻る。
答えが毎日変わっても、
あの頃はそれでよかったんやと思います。
まだ、答えを決める途中だったんですから。
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