老後は「少し働けばいい」と言われるけれど── 投資を始めた理由と、少額で整える老後資金の備え
老後2000万円問題にふれるたび、立ち止まる
「老後も少し働けば、公的年金の不足分を補える」
その言葉を聞くたびに、
こう思ってしまう。
なるほど、理屈としては、きっと正しい。
たしかに月に2〜3万円なら、パートで補えるのかもしれない。
でも──
それって、本当にそんなに都合よくいくものだろうか。
長く家庭にいた人間が、
60代になってから仕事を見つけるのは、そんなに簡単だろうか。
もし運よく見つかったとして、
その仕事は一体、何歳まで続けられるのだろう。
そして、それは“いつまで続けなければいけないもの”なんだろう。
元気に暮らすことと、働けることは同じではない
そう考えたとき、思い出すのは親の姿だ。
元気に見えても、
働くことと、元気でいることは、どうやら別の話らしい。
日常生活は問題なくても、
「働ける体力」があるかどうかは、また違う。
むしろ年齢を重ねるほど、
健康を維持するためにお金がかかり、
暮らしを少し楽にするためにもお金が必要になる。
歩くのがつらい日はタクシーを使い、
庭の手入れを庭師に頼み、
体調がすぐれない日は家事を手伝ってもらう。
若いころは自分でできていたことを、
少しずつ誰かにお願いするようになる。
だから私は、小さく投資を始めた
そんな未来を思い浮かべたとき、
わたしはこう思った。
老後を「働くことで埋める」のではなく、
小さくても、備えることで整えておきたい。
そのために、
わたしは投資を始めることにした。
とはいえ、
わたしが動かせるお金は、そう多くはない。
だから、
お金の置き場を整えるところから始めた。
まずは、お金の置き場を整える
増やす前に、使えそうなお金を拾い集めるところから。
投資の前にしたのは、漫然と定期預金にしていたお金の整理。
メインバンクに生活防衛費を確保する(病気や事故、不測の事態にも生活できるように)
利率の良いネット銀行に、使う目的が決まっているお金を分ける
(リフォーム・旅行など)
こうして整理してみると、
「すぐには使わないお金」が、思っていたよりも残っていることに気づく。
その分だけを、
投資に回すことにした。
小さなお金を、未来の自分にまわしていく
まずはNISAを始めて、
投資信託を100円から積み立てることにした。
無理のない金額で、
続けることをいちばん大切にする。
価格が高いときは少なく、
安いときは多く買える──と頭ではわかっていても、
やはり不安はある。
だからわたしは、
毎日100円ずつという形を選んだ。
さらに、1年分の積立資金を確保したあと、
残ったお金で、1株ずつ株を買っていく。
数百円から数千円で買える株は、意外と多い。
老後を大きく変えるほどの金額では、たぶんない。
それでも、
10年、15年、20年と続けていけば、
未来のわたしにとって、小さなクッションにはなってくれると思う。
老後の安心は、
どこかで一度に用意する大きなお金ではなく、
こうして少しずつ整えていく“備え”の中にあるのかもしれない。
働ける未来に期待しすぎるのではなく、
働けなくても困りすぎない形を、
今のうちから静かにつくっておきたい。
──“働けたらラッキー”くらいの気持ちで。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
少しでも響くものがあれば、“スキ”で教えていただけるとうれしいです。
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