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50代、人生の再編集作業に入ります── 今までの「基準」が、わたしに合わなくなったら

わたしは、“好きなもの”ほど、きちんと「持って」いた。
CDやDVD、本。
きれいに並べて、ときどき眺める。
大事に持つことも、愛情の証。
そして、満足のかたち。

「本は、絶対、紙でしょう」
ページを繰る楽しみがあるじゃない。

音楽だって、曲だけ聴けばいいものじゃない。
「ジャケットやライナーノーツまで含めて、アルバムでしょ」と。

それが、わたしの中の基準だった。


モノとの付き合い方が変わった

ところが今は、音楽はApple Music、映像はNetflix、読書はKindle。

以前なら敬遠していた“実体のないもの”が、いまや日常の相棒だ。

気になる曲はすぐに聴ける。
おまけに「今、流れているこの曲名は何?」「この歌詞が出てくる曲、なんだっけ?」という疑問も一瞬で解決してくれる。

電子書籍なら、文字を読みやすい大きさに変えられる。
手元が見えづらくなってきたから、ほんとありがたい。
なんなら、朗読までしてくれる。

便利。
一度知ってしまうと、もう戻れない。

もちろん、装丁が美しい本や、サイン入りのCDは今でもちゃんと棚に並べている。

全部を手放したいわけではない。
全部を持っていたいわけでもない。

いまの自分が楽しめるかたちが、少し変わっただけ。

「わたしの基準」も、変わっていく

考えてみれば、変わったのはモノとの付き合い方だけではなかった。

人づきあいも、時間の使い方もそう。

以前は当たり前だと思っていたことが、今の自分には少し窮屈だったりする。

「あったほうが安心」より、「なくても平気」。
「みんなに合わせる」より、「わたしに合わせる」。

今までが間違っていたわけじゃない。
ただ、わたしのほうが少しずつ変わっている。

だったら、基準のほうも変えればいい。

人生も、ときどき再編集

バージョンアップとか、進化とはちょっと違う。
全部書き換える必要はない。
いらなくなったところを少しカットして、見直す。
「再編集」くらいのこと。

好きなもの、大切なことは、そのままでいい。
合わなくなったところだけ、ちょっと変える。
便利になったところは、ありがたく使う。

人生の再編集も、そのくらいでいいのかもしれない。


最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
少しでも響くものがあれば、“スキ”で教えていただけるとうれしいです。

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