バーチャロイド・コンセプト ベルグドル篇
バーチャロン30周年を記念して亙重郎氏が読者から寄せられた30の謎に答えていった記事に続き、バーチロイドの一号機(テムジン)、二号機(ライデン)、バイパーの開発秘話を掲載してきましたが、今回はベルグドル登場!
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電暦拾遺第十六回、機体コンセプト編の四回目となる今回は、ベルグドルを取りあげます。

皆さんはこの機体にどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「量産メカっぽい地味な外観」
「いまひとつな使い勝手」
「鬼漕ぎでチート級の移動速度」
キャラ的な押し出しの強い他の機体と比べるとちょっと存在感が希薄、そんな印象もあるかもしれません。
しかし、開発中のベルグドルには、見かけによらずドラマティックな展開がありました。前回お話したバイパーはすんでのところで没になりかかったバーチャロイドでしたが、ベルグドルもほぼ同様、いやむしろさらに不遇な機体だったのです。
そもそも最初の段階からあまりに急ごしらえで行き届いていない作りでしたし、その後の開発環境の変化、それに伴うチーム内のすったもんだで、一時は完全に製作が行き詰ってしまっていました。もう製品版に入れるのは無理だな、と匙を投げていたほどです。それでもこの機体を世に出すことができたのは、個々のスタッフの頑張りや誠意がうまく噛み合い、窮地を脱する原動力となったおかげでした。
今回は、まず序盤でその不遇(?)な生まれについてお話したいと思います。
その後、開発環境の変化によって従来の作業の進め方が許容されなくなっていく様子と、そこでベルグドルが陥った危機を見ていきます。
中盤以降は、この機体を窮地から救い出すことに貢献したキーマンの活躍をご紹介させていただきます。
見た目は地味でも、その内には開発現場の様々な人々の思いが宿る機体、ベルグドル。
ちょっと長めとなりますが、以下、お付き合いください。
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つぎはぎのベルグドル
鈴木常務の命により、急遽1994年末にロケテストを行なうことになった我々は、それまで1号機(後のテムジン)と2号機(後のライデン)しかなかったプレイヤー用機体の水増しをしなければならなくなりました。対戦ゲームであることを考えると、最低でも四機種くらいは揃えておかないとお金は入れてもらえないように思われたので、まずはCPU戦用の中ボスとして活用していたバイパーを転用することにしました(※1)。残る一枠分を埋めるために急造されたのがベルグドルです。
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