モテるおじさんになるには順番がある|口説く前にやる5つのこと
「モテるおじさんになりたい」と思ったとき、多くの男はいきなり会話術や誘い方から手をつける。
順番が逆だ。
オレは麻布で会員制バーを長くやり、カウンターの内側から年の差のある男女を、嫌というほど見てきた。続いた男には例外なく「踏んだ順番」があり、続かなかった男は、その順番を飛ばしていた。
この記事では、モテるおじさんになる過程を5つに分け、どれを、どの順でやるかを並べる。
一つ目が見た目、二つ目が会話、三つ目が立ち位置、四つ目が食事、五つ目がその先だ。
それぞれに「ここまで来たら次に進んでいい」という合図も付けた。
口説き文句を覚える前に、自分が今どこにいるかを知る。
それだけで、やることが一つに絞れる。40代でも50代でも、遠回りに見えて一番の近道は、順番を守ることだけだ。
なぜ「口説き方」から入る男は続かないのか
モテるおじさんになりたい男の大半は、最初に「どう口説くか」を調べる。
誘い文句、LINEの返し方、駆け引き。 その順番で結果が出た男を、オレはカウンターでほとんど見ていない。
理由は単純だ。
口説くという行為は、土台のある人間がやって初めて効く。
土台とは、清潔感で減点されていないこと、会話で不快を出していないこと、立ち位置が「便利な人」になっていないこと。
ここが欠けたまま誘い文句だけ磨いても、相手の中では「関わりたくないおじさんが、なぜか距離を詰めてきた」という記憶になる。
逆に、土台ができている男は、特別なことを言っていない。「この前話してた店、行く?」の一言で済む。
だからこの記事では、口説き方を最後に置く。 先にやるのは、口説かなくても選ばれる状態を作ることだ。
Tips:今「何を言えば落ちるか」を考えているなら、その問いはいったん閉じろ。順番でいえば、まだ一つ目にも入っていない。
モテるおじさんは「5つの順番」でできている
モテるおじさんになる過程は、大きく3つの段階に分かれる。
「避けられない」→「好かれる」→「次に進む」だ。 これを、実際に手を動かせる5つに割ると、こうなる。
見た目と清潔感を"50代仕様"にする(避けられない段階)
会話と振る舞いで「不快」を消す(避けられない段階)
「特別な人」のポジションを取る(好かれる段階)
連絡先交換から1回目の食事まで(好かれる段階)
2回目・3回目に進む(次に進む段階)
ルールは一つ。
上から順にやる。 一つ目が終わらないうちに三つ目をやる男が、一番多くて、一番きれいに失敗する。
土台のないまま距離を詰める行為には、名前がついている。
「馴れ馴れしいおじさん」だ。 それぞれに「合図」を付けた。合図が出るまでは、次に進まない。焦って先へ行っても、どこかで必ず戻ることになる。
要点:モテるおじさんになるとは、この5つを順番に、一つずつ潰していくことだ。
① 見た目と清潔感を「50代仕様」にする
最初にやるのは、見た目と清潔感を年齢に合わせて作り直すことだ。20代で通用した基準は、50代では通用しない。
若い女性の目は、眉、爪、襟、匂いといった細部で減点してくる。
ここが一つでも引っかかれば、その先の会話は聞いてもらえない。
勘違いしやすいのは「清潔感=若く見せること」だと思うことだ。
求められているのは若さではなく、手入れの行き届いた大人だ。
肌、髪、眉、鼻毛、爪、匂い。この点検を毎日の習慣にして、髪は短めに、服は色数を絞る。
見た目は入場券だ。持っていない男の話は、そもそも始まらない。だからここが一番最初になる。
合図:直近の食事を思い出して、身だしなみに「自分でも他人でも気になる点はなかった」と言い切れる。言い切れないなら、まだここだ。
肌・髪・爪・匂いをどの順で整えるかは、「見た目と清潔感を"50代仕様"にする」で一つずつ書いている。
② 会話と振る舞いで「不快」を消す
見た目が入場券なら、会話は席に着いてからの最初の一分だ。
ここでの狙いは「面白い人になる」ことじゃない。不快な要素を消すことだ。
若い女性が年上の男に感じる不快は、だいたい決まっている。
話が自分中心、距離が近すぎる、下に見てくる、店員に横柄。この四つを外すだけで、40代でも50代でも「話しやすいおじさん」の側に回れる。
話す時間より聞く時間を長く。武勇伝と自慢と説教と、頼まれてもいない助言を封印する。
店員には目を見て「お願いします」「ありがとうございます」。酒は適量の八割で止める。加点は、この減点がゼロになってからしか効かない。
合図:ここ何回かの食事で、相手が途中でスマホを触りだしたり、早めに切り上げたりしていない。
封印すべき言い回しや店員への振る舞いは、「会話と振る舞いで『不快』を消す」で一つずつ挙げている。
何をやめれば嫌われないか。会話の減点は、この一本にまとめた。
③「特別な人」のポジションを取る
見た目と会話で減点が消えたら、ここから空気が変わる。「避けられない」から「好かれる」に入る段階だ。
大事なのは、若い男と同じ土俵に乗らないこと。
勢いや若さで張り合っても勝てないし、その必要もない。
彼女たちが年上に求めているのは刺激じゃない。
慌てない、否定しない、機嫌が一定している——その安心のほうだ。
同時に、座ってはいけない椅子がある。
財布、愚痴の受け皿、保護者。毎回すべて奢る、何でも助ける。
その椅子に座った瞬間、男は「特別な人」から「便利な人」に落ちる。
一番尽くした男が、一番きれいに枠にはめられる。
土台のある男が余裕を見せて初めて「特別」になる。土台のない余裕は、ただの態度のでかいおじさんだ。
合図:相手からの質問や、次に会う話が、前より増えている。
この立ち位置の作り方と、なってはいけない役回りは、「『特別な人』のポジションを取る」で詳しく書いた。
④ 連絡先交換から1回目の食事まで
「特別な人」になれてから、ようやく連絡先と食事の話になる。順番を守るというのは、つまりここを我慢するということだ。
基準は「交換できるか」じゃなく「引かれずに交換できるか」。
誘い方も「断られないか」じゃなく「デートに見せずに、気軽に会えるか」だ。
年齢差があるほど、正面から誘えば相手は身構える。
盛り上がった流れで「また続き聞かせて」くらいの軽さで交換する。
最初の連絡は短く、返信のペースは相手に合わせる。
誘うときは、会話に出ていた話題に乗せる。
「この前話してた店、近くにあるよ」。
一回目は気軽な店で、短く。好かれる前に誘えば、一瞬で「客っぽいおじさん」に逆戻りする。
合図:一回目の食事が自然に成立して、別れ際か後日に、相手からお礼以上の反応がある。次の話題を向こうから出す、また会いたいの気配がある。
交換の言い方から店選びまでは、「連絡先交換から1回目の食事まで」に具体例で置いた。
⑤ 2回目・3回目に進む
最後が、一回目から二回目、三回目へつなぐところだ。ここを感覚でやると、たいてい二回目で止まる。
別れ際の一言、次の口実の作り方、連絡の間隔、距離を縮める速度。
二回目の誘い方ひとつで、続くか「いい人止まり」かが分かれる。
この段階だけは細かい判断の連続で、場面ごとの言い方まで要る。
だから手順は「モテるおじさんの、その先【完全版】」に全部まとめた。既婚なら、いつ伝えるか。告白すべきかどうか。越えてはいけない一線。そこまで含めて扱っている。
①から④の土台がある二人にしか、この判断は効かない。
土台がなければ、どんな誘い方をしても二回目は来ない。
合図:ここから先は、相手との関係そのもので決まる。順番でいえば、ここが終点だ。
脈がないと分かったときの引き際
四つ目、五つ目まで来ても、相手にその気がないことはある。
モテるおじさんとそうでない男の最大の違いは、ここだ。
勘違いをしない。
カウンターで玉砕したおじさんは、一人残らず脈を読み違えていた。
笑ってくれた、LINEが返ってきた、また会えた。その全部を「好意」と読んで突っ込み、静かに終わる。
引き際のサインは決まっている。
返信が遅くなる、誘いが流れる、会話が事務的になる、毎回こちらからばかり誘っている。
このときは追わない。何も言わず、静かに頻度を落とす。
追いすがらないことが、次に向かうときの自分の格を守る。 脈の見極め方は、「脈を読む」で詳しく扱っている。
要点:引くべきときにきれいに引ける男だけが、次のチャンスを拾える。
今日の第一歩 | 自分が今どこにいるか、言葉にする
順番が分かったら、最初にやるのは前進じゃない。現在地の確認だ。
①から順に「合図」を読み返して、最初に「まだ言い切れない」と詰まったところ。そこが今のあなたの位置だ。 今日やるのは、その一つだけ。対応する記事を一本読んで、手をつける。それ以上は広げない。一つ片付けてから、次に行く。
この五つに、才能はいらない。金も、顔もいらない。
要るのは、今どこにいるかを正直に見て、一つずつ片付ける根気だけだ。 順番はもう渡した。あとは、今いる場所から一歩ずつだ。
この話の出発点はこちらに書いてある
見た目まわりの具体は、こっちに書いた。
