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UTMB商業主義の餌食になってみた

前回のお話はこちら:

なぜ自分は、制限時間内に完走してゲットした 1x UTMB Running Stone が「嬉しいような、嬉しくないような」気分になっているのか?考えてみました。

練習中に腰を痛めたり試走がボロボロだったり、けして自信を持って臨んだレースではなかったので、思ったより良いタイムでゴールできて、ストーンも貰えてそりゃ嬉しいです。

ではなぜ「嬉しくないような」が混じってくるのでしょう。

UTMBは、すごい人たちがやってるすごいレースというイメージがあったので、私のような下々のランナーにまでストーンを出して、品格が落ちないでしょうか…という疑問。

大会の物販でUTMBブランドのフーディ(スウェットパーカ)を売っていました。友人がシャモニーのファイナルで買ったものと同じコンセプトのもの、レースの参加者名簿が背中に印刷されていて、つまり自分の名前が入っているのです。

このUTMBフーディは、アルプスでファイナルを走った人だけが手にできるもの、という思い込みがあったので、地元で14キロしか走っていない自分の名前が入っているものは、なんちゃって感がハンパない。

なんちゃってフーディを買うかどうか呻吟してたら、いーから買ってきなさい!完走記念でしょ!と家族に背中を押され、「わかった。商業主義の餌食になってくるよ…」と100ドル払いましたとも…普通に可愛いフーディだし。

普通にデザインが良い、というところにも腹が立つ。マーケティング上手すぎるだろ…

この上手すぎるマーケティングに取り込まれた感が悔しいのかもしれん。

トレランの神様、キリアン・ジョルネがUTMBの商業主義を批判し、トップランナーたちにボイコットを呼びかけて炎上した件がありました。きっかけとなったのは、ウィスラー(カナダ)で開催されていた人気レースがUTMBに乗っ取られた騒動です。

世界一のトレイルランレースを目指すという夢を売り、誰もが「UTMBごっこ」できるレースを世界各地で開催し、地元の人たちが作り上げてきたレースを by UTMB のグローバルブランドに吸収していくアイアンマン資本…ボイコットしたくなる気持ちもわかります。

こいつらマーケティング上手すぎるわ、という目線で見ると、大会物販のフーディもあざとく見えるし、シャモニーのUTMBスタートラインでテーマ曲が流れて鳥肌がたつ動画も、UTMBという商品の消費を促すための舞台装置を見せられている気分になります。

昨年、アイアンマンレースを見に行った際には、こんな記事を書きました。自分はアイアンマンになる心配だけはないので、富の分配ガー、構造ガーという資本主義批判も埒外の人として書き散らしておりましたが、いざ自分がアイアンマン資本の顧客の立場になってみると複雑です。

だって、こいつらが売ってるもの、美味しいんだもん!!

次回:広島のトレイルは世界を目指し、キリアンはUTMBに戻り、おばさんはトイペ袋投資の返礼品フーディを着て次のレースを考える。


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