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極氪、欧州22市場・200拠点へ拡大――2027年夏にはドイツで都市NOA、9Xで高級車市場に挑む

    [メンバーシップ限定]吉利集団(GEELY)傘下の高級車ブランド、極氪(ZEEKR)は2026年10月12日、パリモーターショーで欧州事業の拡大戦略を発表した。

    欧州市場はすでに22市場に拡大し、2026年末までに販売拠点を200カ所へ増やす計画である。2026年1~9月の欧州納車台数は前年同期比200%増となった。

    今回の発表で特に注目されるのは、欧州向け高度運転支援システム(ADAS)の具体的な導入計画である。

    高級SUV「極氪9X」にLiDARとNVIDIA DRIVE Thorを搭載し、2027年初めにドイツで高速道路NOA、同年夏にはフランクフルトで都市NOAを導入する計画を明らかにした。

    中国で進化してきた高度運転支援技術を欧州の道路環境へ展開するとともに、11万9,500ユーロからの高級SUVで欧州プレミアム市場への本格参入を進める。

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    欧州22市場に拡大、年末までに200販売拠点

    極氪は今回、欧州進出から約3年間の事業拡大を総括した。

    2026年にはフィンランド、バルト諸国、ポーランド、オーストリアなどで新たに展開を進め、販売市場は22に達した。

    2026年末までに販売拠点を200カ所へ増やし、欧州地域の95%をカバーすることを目標としている。ただし、公式発表では、この95%が人口、地理的範囲、販売サービス提供地域のどの基準によるものかは明示されていない。

    欧州納車台数は2026年1~9月に前年同期比200%増となった。これは前年の3倍に相当する伸びである。ただし、具体的な欧州納車台数は今回の発表では示されていない。

    世界累計納車台数は93万台を突破した。

    欧州向け商品ラインアップも、進出当初の2車種から5車種へ拡大した。

    現在の構成は、コンパクトSUVの極氪X、シューティングブレークの極氪001、ファミリーSUVの極氪7X、グランドツアラーの極氪7GT、そして今回の高級SUV極氪9Xである。

    フランス市場への参入は2026年4月。今回のパリモーターショーは、フランス市場でのブランド認知拡大と欧州全域への展開を加速する機会となる。

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    2027年初めにドイツで高速道路NOA、夏にはフランクフルトで都市NOA

    今回の発表で最も重要なのは、欧州向けADASの投入計画である。

    極氪9Xには、車両ルーフ上のLiDARとNVIDIA DRIVE Thorを組み合わせた高度運転支援システムを搭載する。公式発表では、次の導入計画が示された。

    • 2027年初め:ドイツで高速道路NOA(H-NOA)を導入

    • 2027年夏:フランクフルトで都市NOA(C-NOA)を導入

    • その後:OTAによって欧州各市場へ段階的に展開

    高速道路NOAに加え、都市NOAについて具体的な都市名と時期を明示した点が重要である。

    中国では都市NOAが各社の競争領域となっているが、欧州では交通規則、道路環境、認証制度、機能提供に関する法規制などが異なる。

    今回の発表は、中国市場で発展した高度運転支援技術を欧州向けに展開する計画が、具体的な導入スケジュールの段階に進んだことを意味する。

    ただし、これらは現時点でのメーカー計画であり、欧州での機能提供に必要な承認がすべて取得されたことを示すものではない。

    また、NOAは運転支援機能であり、自動運転レベル3以上の認可を意味するものでもない。

    今後は、ドイツで実際にどのような運行条件・機能制限のもとで提供されるのかが注目される。

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    9Xは11万9,500ユーロから、2027年1月納車開始

    欧州高級車市場への本格参入を担うのが、フラッグシップSUVの極氪9Xである。

    同車は2026年9月のモナコ・ヨットショーで公開され、今回のパリモーターショーで欧州の自動車ショーに初登場した。

    フランスでの販売価格は、6人乗りの「9X Ultra AWD」が11万9,500ユーロ(約2119万円)から。すでに注文受付を開始しており、2027年1月に顧客への納車を開始する予定である。

    価格発表前に最初の200台分の予約が入ったという。

    極氪は9Xを「新たなラグジュアリー時代」を象徴するモデルと位置付けている。

    その技術的な特徴は、純電気自動車ではなく、独自の「Super Hybrid」を採用した点にある。

    900Vアーキテクチャを採用し、電動駆動を中心としながらエネルギー供給システムを組み合わせることで、性能と長距離移動への対応を両立させる。

    公式発表による主要性能は以下の通りである。

    • 最高出力:897馬力

    • 0~100km/h加速:4.1秒

    • 最高速度:240km/h

    • EV走行距離:最大179km

    • 総合航続距離:最大737km

    • DC急速充電:最大330kW

    • 充電時間:10~80%まで約9.5分

    航続距離などはメーカー試験値であり、実際の使用条件によって異なる。

    欧州では電動化が進む一方、長距離移動や充電インフラに対する要求も大きい。極氪は9Xで、電動車としての走行性能とエネルギー供給の柔軟性を組み合わせ、高価格帯の顧客を獲得しようとしている。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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