
北京モーターショー2026特集:その瞬間の切り抜きの中にある本質
はじめに
北京モーターショー2026は2026年4月24日に開幕し、5月3日に閉幕した。全体の総評としては、中国市場の現在を如実に明らかにしたものだと言えそうだ。しかし、近年の中国のモーターショーは概ねそうだが、今回の北京モーターショー2026も、「開幕、即終了」の感が強いものになった。
もちろん、面白いのは蔚来(NIO)傘下の楽道(ONVO)が期間中の4月28日、新型「L80」の技術発表会を開催したこと。L80に関しては今までほとんど情報が無かったので、期間中に突如発表された感がある。しかし、これも中国市場の現在を示す、認知獲得戦対策の一環と考えられる。
ともかく、中国のモーターショーは基本、「その瞬間の切り抜き」に過ぎない。各社はおおよそ4月24~25日に今回の北京モーターショー2026で発表すべきことは発表し、その後SNSで後追いコンテンツを配信しつつ、すでに次のフェーズに走り出している。
もし走り出していない企業があれば、それは即、死である。
大げさでも何でもなく、これが今の中国市場のリアルであり、業界の共通認識だ。
仮に5月4日にまた何かの発表があり、北京モーターショー2026の発表成果を上書きしてくる、という会社が表れても不思議ではない。それぐらい中国の競争は激しく、スピード感が速いし、スピード感を保てなければ、それは生存競争で負けていく。これも誰もが死に急ぐ巻きの状態、内巻という過当競争の一つの側面だ。
今回の北京モーターショー2026を参観して、中国モビリティを分かった気になり、その記憶を数ヶ月、数年保持する、というのが最も愚かな行為だ。それこそ中国市場や中国モビリティの本質に手が届いていない。
中国のモーターショーはあくまでも「その瞬間の切り抜き」であることを肝に銘じるべきだ。今回当「CHINA CASE」では、その瞬間の切り抜きの中にある本質を探るために、各社ごとにその発表内容をまとめている。
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