
長安マツダ6e、豪州ANCAPでも最高評価の5つ星――欧州・中国に続き安全性能を実証
[メンバーシップ限定]中国の長安マツダは、同社が開発・生産する電動セダン「MAZDA EZ-6」の海外仕様「MAZDA 6e」が、オーストラリア・ニュージーランドの自動車安全評価機関ANCAPで最高評価の5つ星を獲得したと発表した。公式SNSで2026年10月23日に発表した。
ANCAPの公式評価では、成人乗員保護と子ども乗員保護がともに93%となった。欧州のEuro NCAPでも同じく5つ星を獲得しており、中国で開発した電動車が複数の海外市場で高い安全評価を得たことになる。
CHINA CASEは10月20日、マツダの統合報告書2026を分析し、中国をグローバル電動車の開発・供給拠点とする戦略を取り上げた。今回の安全評価は、その戦略を商品性能の面から裏付ける材料となる。

ANCAPで成人・子ども乗員保護ともに93%
ANCAPが公表したMAZDA 6eの評価結果は次の通りである。
成人乗員保護:93%
子ども乗員保護:93%
歩行者・自転車利用者などの保護:74%
安全運転支援:79%
総合評価:5つ星
成人乗員保護では40点満点中37.39点、子ども乗員保護では49点満点中46.00点を獲得した。
前面衝突、側面衝突、後面衝突時の保護性能に加え、緊急自動ブレーキ(AEB)、車線維持支援なども評価対象となっている。
なお、ANCAPの公式記録では評価年は2025年となっており、豪州・ニュージーランドでは2026年7月以降に販売された全仕様に評価が適用される。
今回の長安マツダの発表は、新たな衝突試験の実施を意味するものではなく、海外市場における安全評価の実績を改めて訴求したものと位置づけられる。

欧州でも5つ星、安全運転支援の評価には差
MAZDA 6eは欧州のEuro NCAPでも最高評価の5つ星を獲得している。
欧州での評価結果は、成人乗員保護93%、子ども乗員保護93%、歩行者・自転車利用者などの保護74%、安全運転支援77%である。
成人と子どもの乗員保護、交通弱者保護の3項目ではANCAPと同じ数値となった。一方、安全運転支援はANCAPの79%に対してEuro NCAPでは77%と、評価結果に違いがある。

ANCAPとEuro NCAPは評価制度や試験結果を共有する場合があるため、両市場で5つ星を獲得したことを、すべての衝突試験を独立して二度実施したという意味に解釈すべきではない。
それでも、中国で開発・生産する車両が欧州とオセアニアの市場で要求される安全性能を備えていることは、長安マツダの海外事業にとって重要である。
