メインコンテンツへスキップ
見出し画像

GB47955-2026 インテリジェント・コネクテッド・ビークル組合せ運転支援システムの安全要求の概要

    中国では近年、いわゆるADASなのだが、L2級の組合せ運転支援システムが急速に普及する一方、「L2+」「L2++」といった独自表現や過度な機能訴求によって、運転支援と自動運転の境界が曖昧になる問題も顕在化してきた。2026年には中国において、組合せ運転支援機能を搭載する乗用車の新車市場浸透率が70%、NOA搭載車も30%を超えたとされ、製品ごとに異なっていた安全要件やドライバー監視、機能限界、事故時のデータ記録を、強制力のある統一基準で規定する必要性が高まっていた。

    こうした背景から、中国国家市場監督管理総局と国家標準化管理委員会は2026年6月27日、工業情報化部が組織・所管する強制国家標準「GB 47955-2026 インテリジェント・コネクテッド・ビークル―組合せ運転支援システムの安全要求」を公布した。施行日は2027年1月1日。M・Nカテゴリーの自動車に搭載される組合せ運転支援システムを対象に、基礎単車線型、基礎複車線型、領航型の3種類について、安全な運動制御、ドライバー状態監視、人による介入、システム境界、機能安全・SOTIF、試験、データ記録、メーカーの安全保証体制などを包括的に定める。

    本標準の基本思想は、L2級システムをあくまで「ドライバーが周囲を継続的に監視し、運転責任を負う運転支援」と位置づけた上で、メーカー側にも、機能の限界を明示し、誤使用を防止し、事故や危険事象が起きた際にシステムとドライバー双方の挙動を検証できる仕組みを義務づけることにある。全文日本語訳はすでに無料公開しているが、あまりにも膨大なので、ここでは、その具体的な要求内容を整理する。

    NOAを使わず用語の定義と整理

    まず最初に、規格全体の対象範囲と、以後の条文を理解するための基本用語が定義された。

    特に重要なのは、中国の強制国家標準がL2運転支援を、単一の「L2」という呼称だけで扱わず、以下のシステムカテゴリーに分けている点である。

    • 基礎単車線型

    • 基礎複車線型

    • 領航型

    • 駐車型

    このうち本規格が主として規制するのは、前3カテゴリーである。

    また、中国市場で一般に「高速NOA」「都市NOA」などと呼ばれている機能は、本規格では原則として「領航型組合せ運転支援システム」に含まれる。

    ただし、本規格上、これらはあくまでドライバーを支援するシステムであり、システムが動的運転タスクの責任主体となるL3以上の自動運転とは明確に区別される。

    この記事はnoteマネーにピックアップされました

    noteマネーのバナー
     
     
    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

    あなたへのおすすめ