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ステランティス欧州出荷10%増、その増加分の約63%はLEAP――中国ブランドが成長を牽引

    [メンバーシップ限定]ステランティスの欧州事業で、中国の零跑汽車(LEAP)が急速に存在感を高めている。

    2026年10月13日、ステランティスは第3四半期(7~9月)の世界出荷実績を発表した。世界全体では前年同期比1%減の約130万台にとどまった一方、拡大欧州地域では10%増の58万8,000台となった。

    注目すべきは、その増加の内訳である。

    欧州の出荷台数は前年同期から約5万4,000台増加した。このうちLEAPブランドの出荷増加は約3万4,000台。欧州全体の増加分の約63%に相当する。

    LEAPの欧州出荷は前年同期の約1万台から4万4,000台へ拡大した。

    これは、ステランティスの欧州事業が回復する過程で、中国ブランドが重要な成長要因になっていることを示す数字である。

    しかもステランティスとLEAPの関係は、中国車を欧州で販売するだけの段階を越えつつある。

    2026年5月には、スペインでのLEAP車生産に加え、Opelの新型電動SUVへのLEAP関連技術・部品の活用構想も発表された。

    ステランティスは中国ブランドを海外販売網に加えるだけでなく、中国の電動車技術を欧州ブランドの車両開発や生産体制へ取り込もうとしている。

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    世界130万台、欧州は10%増も北米が12%減

    ステランティスが発表した2026年第3四半期の世界出荷台数は、推定128万6,000台である。

    前年同期の130万台から約1万4,000台減少し、前年比では約1%減となった。地域別の状況は大きく異なる。

    • 拡大欧州:58万8,000台、約5万4,000台増、前年比10%増

    • 北米:35万7,000台、約4万7,000台減、同12%減

    • 南米:25万1,000台、約1,000台減

    • 中東・アフリカ:約7万5,000台、約2万台減、同21%減

    • アジア太平洋:1万5,000台、同6%減

    世界全体が減少した主因の一つは北米である。

    北米ではJeep Grand CherokeeとCompassの生産停止期間が影響し、それぞれ前年同期から約2万5,000台減少した。

    一方、Ramは新型・改良モデルの投入やパワートレーンの拡充によって約1万7,000台増加したが、北米全体の減少を補うには至らなかった。

    中東・アフリカでも、トルコ市場の低迷や現地生産開始に伴う輸入車出荷の減少が響いた。

    こうしたなかで、欧州だけが大幅な増加を記録した。

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    欧州の増加5万4,000台、LEAPだけで3万4,000台

    今回の発表で最も重要なのは、ステランティスが欧州の出荷増加要因をブランド・車種別に説明したことである。

    拡大欧州地域の出荷は前年同期比約5万4,000台増加した。

    そのうち、LEAPブランドは約3万4,000台増加している。

    単純計算では、3万4,000台 ÷ 5万4,000台 = 約63%となる。

    つまり、欧州全体の純増分に対し、LEAPの増加分が約6割に相当する規模となった。

    LEAPの出荷台数そのものも、前年同期の約1万台から4万4,000台へと約4.4倍に拡大している。

    成長を支えたのは、B10とB03Xの新規投入である。一方、ステランティス既存ブランドでも新型車の投入効果が現れている。

    • Smart Carプラットフォーム採用車:約2万6,000台増

    • FIAT 500 Hybrid:約6,000台増

    • Jeep Compass:約5,000台増

    • 小型商用車:約7,000台増

    • その他の既存モデル:約2万8,000台減

    Smart Carプラットフォームの対象には、Citroën C3、C3 Aircross、Opel/Vauxhall Frontera、FIAT Grande Pandaなどが含まれる。

    一方、減少した車種にはOpel Corsa、Opel Mokka、Citroën C4、Alfa Romeo Junior、Peugeot 2008などがある。

    つまり、ステランティスの欧州事業は、すべてのブランドや車種が一様に回復しているわけではない。

    既存モデルの販売が減少する一方、新しい低価格帯の車種、電動車、そしてLEAPが増加分を生み出している。

    そのなかでもLEAPの増加規模が突出している。

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    LEAPは欧州で四半期4万4,000台、前年同期の4.4倍に

    LEAPの欧州市場での成長は、2024年に始まったステランティスとの協業が本格的な販売規模に達しつつあることを示している。

    ステランティスは2023年10月、LEAPに約21%出資するとともに、中国国外でのLEAP車の販売・生産を担う合弁会社「Leapmotor International」の設立を発表した。

    出資比率はステランティス51%、LEAP49%である。

    2024年にはT03とC10の欧州展開を開始した。

    2025年の欧州出荷は年間4万台超だった。

    それが2026年第3四半期には、わずか3カ月で4万4,000台に達した。

    2025年の年間出荷規模を、2026年には単一四半期で上回る水準になったことになる。

    2026年5月時点で、LEAPの欧州販売・サービス拠点は850カ所以上に拡大していた。

    これはステランティスが持つ販売網やアフターサービス体制を活用することで、中国ブランドの欧州展開を加速させるという協業モデルが、実際の出荷台数に反映され始めたことを示している。

    ただし、今回の数字は顧客への最終販売台数ではない。

    ステランティスが公表したのは、販売店、販売代理店、または最終顧客への車両出荷を基準とする「shipments」である。

    そのため、4万4,000台すべてが第3四半期中に欧州の一般消費者へ販売されたと解釈することはできない。

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    急速に進む中国のCASE(Connected&Cabin,Autonomous,Shared&Service,Electric)やAIについての最新情報。2018年から1日1本以上のレポート配信。毎朝8:00日刊中国モビリティレポートと適時号外レポート

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