「小脳梗塞のリハビリ 自転車に乗れるようになるまで」回復期㉑ PTコラボ vol.4
● 前回の記事はこちら
一番の希望だったこと
●前回のPTコラボ記事では、社会生活を取り戻すべく、公共交通機関に安全に乗るためのリハビリをしました。
実は、倒れた当初から、自転車に乗れるようになりたい!と願っていました。
でも、入院してきた時の状態では、それは夢でした。
バランスが取れないのに自転車に乗るなんて、全員反対するだろうと思って言えませんでした。
ところがここでは、優しいPT(理学療法士)が「なんでも言っていいんですよ。ゴールを決めたら、それに向けたプランを立てますから」と。
✏️その時のロジカルPTの見解
無理でしょ。だって、振り向くだけで眩暈を起こすのに?真っ直ぐ歩くだけでやっとなのに?
半信半疑でしたが、徐々に身体をコントロールできるようになって、自転車に乗っている自分をイメージできるようになっていきました。
何故か「三輪車どうですか!?」と、ゴリ押しされることもありました。「却下!」逆に心が固まりました。
自転車に乗れた日
発症から2ヶ月ちょっと、ついに自転車訓練がスタート!
車椅子も用意され、対策は万全。
ペダルを漕いでみると、思っているよりも体が覚えている!
運転シミュレーションや乗車訓練の賜物で、流れる景色は流せるように。視線は進行方向!うん、バッチリ👌
「右見て後方確認して!」できた!
「次、左!」ちょっと苦手だけど!
一往復でしたが、嬉しくて嬉しくて、涙がにじんできました。
用意してもらった車椅子でめまいをやり過ごしましたが、幸せいっぱいでした!
電動自転車
最終的には、手持ちの電動自転車に乗れるようにならなくてはいけません。
機械の出力に、果たして自分の体がきちんと合わせられるのか――。
2週間後ーー
一緒に走って伴走してくれる2人のPTさんが、「気にしなくていいですよ」と声をかけてくれたので、
それなら、と挑戦することにしました。
風をきって走る。モーターに合わせて体を調整できる!
これまで受けてきたさまざまなリハビリを思い返しながら、
「自転車に乗る」というスキルを取り戻せたことが、嬉しくてたまりませんでした。
何度も何度も一緒に走ってくれたPTさん、ほんとにありがとうございます!
訓練が終わったあとは、毎回軽い(?)目眩がして少し休憩しました。
「今日の成果は何点ですか?」と聞かれたので、控えめに「80点!」と答えたら、
「自己評価、高いですね……」ですって!
優しいPTは、ストイックな教官になっていました。
その理由を、PT本人が、アンサー記事として次のように説明してくれました。
身の引き締まる思いです。
目次
1. 目標の主権はどこにあるか:セラピストは究極の「助手」である
2. 三輪車の提案と「自律性」:文明の利器をどう捉えるか
3. なぜ「ストイックな教官」になったのか:評価基準のロジック
結び:次の「100点」へ向けて
血圧はもう測らない。なぜなら絶対高いから!
↓ 次回は「退院編」です
