見出し画像

楽して働くのは、正解でも不正解でもない。——問題はそこじゃない。

「楽な職場に行きたいです」

転職相談で、よく聞く言葉です。

そして、この言葉を聞いた時に、昔の私は少しだけ違和感を持っていました。

「看護師なのに楽を求めていいのかな」

「もっと成長できる環境を探した方がいいんじゃないか」

そんな考えがどこかにあったからです。

でも、6年間。

2,000名以上の看護師さんの転職相談に関わってきて、考え方は変わりました。

楽して働きたい。

この言葉自体は、悪いことでも甘えでもありません。

ただ、一つだけ確認してほしいことがあります。

あなたが求めているのは、本当に「楽」なのか。

それとも、

今の環境で消耗しすぎているだけなのか。

ここを間違えると、転職してもまた苦しくなります。


「楽な職場」を探している人ほど、実は頑張りすぎている

転職相談で、

「もう少し楽に働ける場所ありませんか?」

と言う方の多くは、決して仕事をサボりたい人ではありません。

むしろ逆です。

・人手不足でも我慢してきた
・忙しい病棟で責任を背負ってきた
・後輩指導まで任されてきた
・患者さんや家族対応にも気を遣ってきた

ずっと頑張ってきた人ほど、最後に出る言葉が、

「もう少し楽に働きたい」

だったりします。

これは逃げではありません。

限界まで頑張った人が、自分を守ろうとしているサインです。


問題は「楽」ではなく、「何が楽なのか」

ここが一番大切です。

例えば、

「夜勤がない職場に行きたい」

これは楽をしたいのでしょうか?

違います。

生活リズムを整えたいだけかもしれません。

「残業が少ない職場に行きたい」

これは甘えでしょうか?

違います。

仕事以外の人生も大切にしたいだけかもしれません。

「人間関係が良い職場に行きたい」

これは逃げでしょうか?

違います。

長く働ける環境を探しているだけです。

つまり、

楽をしたい=悪

ではありません。

大切なのは、

「何から解放されたいのか」

を理解することです。


逆に「楽そうだから」という理由だけの転職は危険

一方で、注意してほしいケースもあります。

求人票を見て、

「残業なし」
「年間休日120日以上」
「高給与」

この条件だけで決めること。

これは少し危険です。

なぜなら、本当の働きやすさは条件だけでは分からないからです。

例えば、

・スタッフ同士の関係性
・管理者の考え方
・訪問件数の実態
・教育体制
・急な休みへの対応

こういう部分は求人票には書かれていません。

実際、私が転職支援をしてきた中でも、

「条件は良かったけど、入ってみたら想像と違った」

という相談は何度もありました。

▼関連記事
【求人票の「残業少なめ」を信じて転職した看護師が、入職後に直面すること】


採用側から見ると「楽を求める人」はどう見えるのか

採用側の経験もあるので、ここは正直に伝えます。

採用担当者は、

「楽な働き方を希望しています」

という理由だけでは判断しません。

見ているのは、

「なぜ、その働き方を求めているのか」

です。

例えば、

「夜勤が嫌だから訪問看護へ」

よりも、

「生活リズムを整えて、利用者さん一人ひとりと向き合う時間を増やしたい」

では印象が全く違います。

条件ではなく、背景を見る。

これは転職活動で非常に重要です。

▼関連記事
【採用側の本音|履歴書のここを見て「会いたい」か「見送り」かを決めています】


私が転職相談で一番大切にしていること

私は6年間、医療職専門の転職支援をしてきました。

その中で、ずっと意識していることがあります。

それは、

「転職させること」を目的にしないこと。

正直、転職しない方がいい人もいます。

今の職場で改善できる可能性がある人。

少し休めば気持ちが戻る人。

環境を変える前に整理した方がいい人。

そういう方には、無理に求人紹介はしません。

転職は人生を変える大きな選択です。

だからこそ、

「楽そうだから」

ではなく、

「自分が長く働ける環境なのか」

を一緒に考えることが大切だと思っています。

▼関連記事
【転職エージェントですが、転職しない方がいい人の話をします】


楽して働くことは悪ではない

看護師という仕事は、本当に責任が大きい仕事です。

人の命に関わる。

感情にも向き合う。

体力も精神力も使う。

だからこそ、

「少しでも自分を守れる働き方を選ぶ」

ことは、決して悪いことではありません。

問題は、

楽を選ぶことではない。

問題は、

自分が何を大切にしたいのか分からないまま、環境だけを変えることです。


最後に

もし今、

「もう少し余裕を持って働きたい」

「今の働き方が自分に合っているか分からない」

「訪問看護に興味はあるけど、自分に向いているか不安」

そんな気持ちがあるなら、一度整理してみてもいいと思います。

私は6年間、2,000名以上の看護師さんの転職相談を担当してきました。

求人紹介だけではなく、

・本当に転職すべきか
・今の経験でどんな選択肢があるか
・自分に合う働き方は何か

こういった部分から一緒に考えています。

無理に転職をすすめることはありません。

「相談だけ」

でも大丈夫です。

👇公式LINEで無料相談受付中

あなたにとっての「働きやすさ」が何なのか、一緒に整理します。


関連記事

▼転職エージェントですが、「いい話」しか書いてこなかったことを謝ります

▼訪問看護に転職する人って、マジでキモい。
※もちろん最大級のリスペクトです

いいなと思ったら応援しよう!