見出し画像

CES 2025 C Space Campus ⑦ Interviews Day 2-2(1月8日)

今回のコラムでは、私が最も刺激を受けたウオルマート コネクトさんの話、Uberさんやマイクロソフトさんのデジタル広告戦略等を紹介します。
お一人のインタビューは、概ね10分ですが、ダイジェストと筆者の意見等を交えて、展開していますので、途中、休憩もはさみながら、閲読いただければ幸いです。


TikTokさん Head of NA Business Marketing, Rema Vasan

TikTokさんの北米ビジネスマーケティング責任者、レマ・ヴァサン氏のインタビュー。
ここ3年のTikTokのマーケティング戦略は
・2023年 People(コロナ渦での人々)
・2024年 Building resonance(顧客やパートナーとの強い関係を築くこと)
・2025年 Brand chemistry(ブランドと顧客との「相性」「良い関係構築」)、Brand chemistry(ブランド ケミストリー) を略して「ブランド ケム」と何度かコメントしています。

クリエイター、コミュニティ、コンテンツの組み合わせがビジネス成果につながると説明しています。「Smart+」「AI-powered performance automation solutions」を提供し、AIの活用やクリエイターとの多様な連携、ゲーム業界への取り組み、効果測定の重要性などにも触れました。
ユーザーがオンラインで多くの時間を費やす現代において、TikTokが質の高いエンターテイメントとフルファネルのマーケティングエコシステムを提供していくとのこと。

Walmart Connectさん, VP of Product & Commercializatio,Jeff Clark氏

Walmartさんの広告部門であるWalmart Connectさんの製品・商業化担当VPであるジェフ・クラーク氏のインタビュー。
Walmart Connectさんのビジネスは5年前にスタートし、リテールメディアと呼ばれるようになってきました。
リーチとファーストパーティデータを活用し、サプライヤーやマーケットプレイスの出品者がWalmartさんの顧客に効果的に広告配信できるようにしています。
従来の販売促進に加え、ブランド構築にも注力し、CTVやソーシャルメディアから実店舗まで、多様な広告展開と効果測定を進めています。
将来的には、個々の顧客に合わせた広告配信も視野に入れています。
同社は、TikTok and Meta とパートナーシップとして、ご一緒しています。

ジェフ・クラーク氏のトーク内容は、リテール業界の方とは思えないほどの知見であり、すべてのメディアをも俯瞰した内容、コメントで圧巻です。
後半のトークで、職歴が話題になりますが、これまでのキャリアパスは、CBSさん、Googleさん、そしてWalmart Connectさん。

インタビュー内では、「Walmart Property」という言い方をされていますが、Walmartさんのグループ企業である、Walmart Connectさん、Sam’s Clubさん、Visioさん、そして店舗内の広告枠等を総称し、指していますが、その数々のPropertyを組み合わせていける可能性が無限に湧き出てくる感じがしました。

Walmart Connectさんのブースはシンプルですが、お越しになった方を飽きせないブース

Walmart Connectさんの皆様は
他の会場でも精力的にステージに登壇

C Space以外の会場でも

Uber Advertisingさん Head of the AmericasMegan Ramm氏  

Uber Advertisingさんの アメリカ国内の責任者 Megan Ramm 氏が、広告事業の成長、デルタ航空さんとの提携はKeynoteで発表がありました。
こちらは、筆者の「CES 2025 会場となったSphere」内のデルタ航空さんのKeynoteに関する内容をご一読ください。
50,000台のUberの車の後部座席車にスクリーン(JourneyTV)にT-mobileさんと広告展開。
オンデマンドデリバリーの進化、若年層の利用動向、自動運転やAIの活用 など、多岐にわたる最新の取り組みについて説明。
データ活用による広告効果の向上 や、消費者体験の革新 に重点を置いていることを強調しています。ただ、1社で独占つもりはなく、データはパートナーシップを締結委している企業さんと共有していくようにして、ビジネスを広げてようにしている、とのことでした。拝聴していて、とても良い発想と行動パターンにつながっていると感じました。

Uber さんの Global Head of Uber Advertising Kristi Argyilan 氏は、
CES 2025 C Space Campus ①でMARIPOSAのメインステージに登場していますので、併せてお読みいただければと思います。

Omnicomさん Chief Technology Officer, Paolo Yuvienco

OmnicomさんのCTOあるパオロ・ユヴィエンコ氏のインタビュー。
CESについては、Trasnformation is a continuous journeyと継続的な変革の重要性について語っています。
生成AIの現状と将来の展望、AI活用における倫理と責任、そしてパーソナライゼーションとプライバシーの両立に関する見解。

さらに、量子コンピューティング(Quantum Computing)への関心があり、ゲームチェンジャーとなる可能性を秘めていると。
そして、2025年を「生成AIの商業化の年」と予測しています。
さすが、広告会社のCTOならではの知見と切り口で、トレンドの把握の仕方と先読みはとても参考になりました。

Scope3さん, CEO & Co-Founder Brian O’Kelley氏,

Scope3さんのCEO兼共同創業者であるブライアン・オケリー氏のインタビュー。
2000年代に、プログラマティク広告の会社として有名だったAppNexusの頃に、イベントで、ブライアン・オケリー氏のお名前を聞いたことがありました。
ですので、広告のエコシステムから、脱炭素等の排出量削減へと向かうエコシステムへの流れは、ご本人にとっては全く同じフィールドなのかもしれないと思い、インタビューを拝聴しました。
結果、消費電力の削減、効果のない、無駄な広告の削減という対比がしやすいのかと思います。

「スコープ3」というと国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が2023年6月26日に開示を義務化したサプライチェーン排出量のことと思ってしまう方がいるかと思いますが、今回は、会社名としてScope3さんの紹介です。
Scope3さんは、日本では社名をご存じの方は少ないと思いますが、日本にオフィスのあるIndex Exchangeさん、Teadsさんとは提携しており、CO2排出量の算定やレポートシステムで連携しています。

デジタル技術、特にデジタル広告のカーボンインパクトを測定・削減するプラットフォームの機能を提供しています。
具体的には、広告費とそれによって生じる炭素排出量の関係性の可視化、そしてパフォーマンスと環境負荷の評価を換算。

自分にとって不都合な事実や、対処が難しい情報を知るのを避けようとする心理を示す、「知ることへの恐れ」を意味する言葉、FOFO(fear of finding out)を、引用しています。
広告における無駄をできるだけ削減することで、経済的利益と環境的利益の両立が可能であると強調し、AIの普及によるエネルギー消費の増大や、企業の排出量報告義務についても触れています。
Scope3さんのプラットフォームが費用対効果の改善と大幅な炭素排出量削減に貢献できると述べ、気候変動に対する短期的には心配ですが、中期的楽観的だと述べています。

Microsoft Advertisingさん, VP of Global Media Sales Amanda Richman

マイクロソフトさんのグローバルメディアセールス担当VP アマンダ・リッチマン氏のインタビュー。
昨年も登場されたそうで、顔見知りということもあり、お二人の話すスピードはかなり早く、英語のヒアリングテストのような感じでもありました。

生成AIの進化とその広告業界への影響、特にコパイロットの日常業務への組み込みによる生産性向上と新たな広告モデルの可能性について解説。
短期的には生成AIはクリエイティブ分野は直ぐにでも活用できることがたくさんあります。
また中期的にはエージェントマーケットが生まれ、どの分野をどのエージェントに聞けばよい、といったことが可能になるかも。
あらためて、プライバシーやセキュリティ対策等が課題となれば、信頼の高いマイクロソフトだから、信頼の高いマイクロソフトの生成AI コパイロットだから利用しよう、というふうになると考えています。

ゲーミング業界の巨大なリーチ、具体的には世界に34億人のゲームをする方々がいます。この大きなコミュニティを大切に、消費体験、ゲーム体験を積んでいってほしいと考えています。

マイクロソフトの広告収入(Ad Revenue)はとても順調であり、Linkedin等も含めて、180臆ドルあります。実際、この動画もLinkedinではライブで流しています。