CES 2025 C Space Campus ⑤ Interviews Day 1-4(1月7日)
今回のコラムでは、ワーナーブラザーズさん、FOXさんの映画やネットの戦略を聞ける絶好の機会でした。また日本から、クボタさんが出展されていましたが、C Spaceでは北米のクボタさんの方が、登壇されています。
また、Advertising Week NYでは登壇されてきたViant Technologyさんは、今後のサブスクビジネスを考えていく上で、聞いておいた方が良い話が盛りだくさんでした。
お一人のインタビューは、概ね10分ですが、ダイジェストと筆者の意見等を交えて、展開していますので、途中、休憩もはさみながら、閲読いただければ幸いです。
Warner Bros. Discoveryさん Ryan Gould氏
ワーナー・ブラザース・ディスカバリーさんのデジタル広告販売責任者、ライアン・グールド氏のインタビュー。
ディスカバリーチャンネルをご存じの方は多いのではないかとおもいますが、ワーナー・ブラザースさんが、ディスカバリーさんをグループの一員と迎え、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーさんとなっています。
グールド氏は、ニュース、スポーツ、エンターテイメントという3つの柱を中心に、同社の持つ広範なコンテンツポートフォリオを説明。
コンテンツの文脈に合わせた広告配信を可能にする「モーメント」というプロダクトと番組を見ながら買い物ができる「Shop with Max」をAIを活用して提供。視聴体験を損なわずに広告効果を高めるアプローチを展開。
広告付きストリーミングの成長と、ライブストリーミングにおけるダイナミック広告挿入の将来性についても語り、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーさんのポートフォリオのバランスの良さを感じました。
Viant Technologyさん Co-Founder & CEO Tim Vanderhook氏, , Co-Founder & CEO Chris Vanderhook氏,
Viant Technologyさんの共同創業者であるCEO Tim Vanderhook氏とCOO
Chris Vanderhooku氏が、プログラム広告における人工知能(AI)の活用について語りました。兄弟で会社を経営することの楽しさについても語られています。
同社はNASDAQ上場企業であり、Advertising Week NYには過去何度も参加。プログラマティック広告にも積極的に取り組んでいます。
2024年に同社初の生成AI製品「Viant AI」を発表。AIによる広告制作の自動化(Autonomous Advertising)を目指しています。
特に、コネクテッドTV(CTV)と音声広告の成長に注目しており、従来のラストタッチアトリビューションの問題点を指摘し、より正確な効果測定の必要性を強調しています。
同社は、ファーストパーティデータコラボレーションにも注力しています。今後、日本でファーストパーティデータやIDを基軸にでビジネスを考える企業にとって、お手本になる企業だと思いますので、URLを参考までに付記しておきます。
Deloitte VCさん China Wideneru氏
デロイトVCさんのチャイナ・ワイデナー氏は、消費者にAIの利点を教育しつつ、透明性と責任を維持するためにプライバシーとのバランスを取るように指摘。具体的には消費者のプライバシー保護とデータセキュリティへの懸念に対応するが必要。
デバイス上のAIチップスの普及が2025年に加速すると予測しているそうで、その結果、パーソナライゼーションとカスタマイゼーションが同時に進むと予想。
Kubotaさん CTO Brett McMickell氏, Western Growersさん VP of Innovation Walt Duflock氏,
クボタさんは、CESは昨年に続いて、今回が2年目の出展です。
LVCCのWestに出展されました。
日本語のリリース https://www.kubota.co.jp/news/2025/management-20250207.html
英語のCES用のHP https://ces2025.kubota-group.eu/
クボタさんのブレット・マミックル氏とWestern Growersさんのウォルト・ダフロック氏が、農業技術革新、特にAIと自動化が農業にもたらす可能性を議論しました。
顧客のニーズに応じた製品開発と、作業全体の効率化に焦点を当てたイノベーションサイクルを意識しています。
また、AI側は人とのコミュニケーション、インターフェースを考慮し、AI側に、”Autonomy”を意識している、とコメントしています。
”Autonomy”は、自律性と訳されやすいのですが、AIとの関係では、「コンピューターやAIが、自ら考えたり、自ら判断する」ということを意味して使用されています。
Western Growersさんは、農家の労働力不足の解決と、経済的利益につながる実用的な技術の導入を推進しています。両社は、AIがデータ分析から実用的な推奨へと進化し、食料サプライチェーン全体の透明性と効率性を高める可能性に言及されていました。
FOX Corporationさん , President of Advertising Sales, Marketing & Brand Partnerships Jeff Collins氏
FOXコーポレーションさんのジェフ・コリンズ氏へのインタビュー。
コリンズ氏は、FOXブランドを、スーパーボウルやワールドシリーズのような大規模イベントを網羅し、日常的なリーチも大規模である、最高クラスのアセットに焦点を当てたポートフォリオを目指しています。
アメリカに限定された無料ストリーミングサービスである「Tubi(トゥビ)」にFOXコーポレーションさんが投資したのは、4年前。
「Tubi」のプラットフォーム上でCMを流す企業に対し、各社がターゲットにし、実際にリーチしている視聴者に関する多大な情報を提供。有料の「Netflix」「Amazon Prime Video」等とは対照的なビジネスモデル。日本のTVerさんが、注視していく1社なのかと思います。
視聴者が番組に登場する製品を購入できるような、ショッピングとメディアの融合を想定しています。FOXは、単なる消費者ではなく、高度にエンゲージメントの高いファン層を提供できることを強調し、高品質なIP(知的財産)に注力することで、多様なプラットフォーム(新しいスクリーン、新しいソーシャルプラットフォーム、ポッドキャスト等)でファンとつながる戦略を想定しています。
Redditさん Chief Revenue Officer, Mike Romoff氏
RedditさんのCRO マイク・ロモフ氏のインタビュー。
ロモフ氏は、「Reddit」を情熱的な人々が集まる活気あるコミュニティの集合体と定義しています。数十万のコミュニティがあり、掲示板型ソーシャルニュースサイト。ニュース記事、画像のリンクやテキストを投稿し、コメントを付けることが可能。
会話(Conversation)が購買の意思決定を促進するという考えのもと、広告主がコミュニティと本物の対話をする機会を生む、と考えています。
“ask me anything” forumsの発想、とても興味深いです。
「Reddit」のAI活用、匿名性、そしてニッチなコミュニティへのブランドの関わり方についても紹介。
匿名性が大切なので、コンテクチュアルかインタレストベースのターゲティングしかしておらず、プライバシー情報や個人情報(PII=Personally Identifiable Information)をもとにしたターゲティングはしていません。
ロモフ氏は個人的なおすすめとして、サブレディットも紹介し、多様なユーザーと広告主にとっての「Reddit」の価値を強調しています。
いわゆる、日本で言う「ニッチ市場(a niche market)」のことを解説していますが、英語の発音は「ニッチ」ではなく、ni 「ニー」と伸ばしてから、che を「シュ」と発音しますので「ニーシュ」です。
なお、RedditさんのCOO ジェン ウオン氏のインタビューが、CES 2025 C Space Campus ③ Interviews Day 1-2(1月7日)にあります。
Snapさん Alexander Dao氏,,
Snapさんのグローバル・ヘッド、アレックス・ダオ氏のインタビュー。
スナップチャットは単なるアプリではなく、Z世代(GenZ・ジェンジー)、ミレニアム世代へのリーチを始め、親しい友人や家族との繋がりを深めるためのプラットフォームであると定義。
ユーザーに合わせた自然なコンテンツ("スナップ")を作成し、Z世代、ミレニアム世代の共感を呼び、エンゲージメントを高めることを目指しています。
また、ブランドと消費者をつなぐ可能性の高いARについては、AIの活用も含め、今後も継続していくそうです。
Z世代(GenZ・ジェンジー)を使う方が、本当に多いので、覚えておいた方が良い英語かと思います。
C Space Studio 2025 Interviews 初日(1月7日)分はこれで終了です。
引き続き、Interviews 二日目(1月8日)をC Space Campus ⑥~⑨で展開していきます。
