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銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 │ (121)第105話「混迷の惑星」

OVA「銀河英雄伝説」で使われているクラシック曲をGoogleスプレッドシートにリスト化し、Webサイトで公開しています。
🔗 銀河英雄伝説クラシック音楽一覧 Musik und Szenen – ein Strauß gelber Rosen

このnoteではBGMを軸に、曲のことや物語のこと、ミッターマイヤーのこと、そのほか銀英伝に関するいろいろを書いていきたいと思います。
⚠️ネタバレを含みます。

今回は第105話「混迷の惑星」です。
オール・ドヴォルザーク。


あらすじ

ラグプール刑務所で暴動が発生し、多くの犠牲者が出る。この報を受け、ハイネセンへ向かっていたイゼルローン共和政府幹部は、要塞に戻り状況を見守る。ラインハルトは自ら自体の収拾にあたるべくハイネセンへ赴き、政治犯を釈放。イゼルローン共和政府に会談を提案する。

曲について

⬜オープニング「Must Be Something」

歌・こんのひとみ / 作詞・作曲 姫野真也 / 編曲 風戸慎介



01:30 ドヴォルザーク《交響曲第4番 第1楽章》
――ラグプールの暴動

A. Dvořák – Symfonie č. 4 d moll, op. 13, B. 41: I. Allegro
後ろのほう。380小節。リハーサル記号Hから2小節目。大音量のところから。
🎧曲を聴く11:13

4番は第075話「雷動」13:01🐺ロイエンタールの弁明 で、2楽章が流れました。
このあと8:22のシーンで1楽章が出てきます。そして本伝で4番が流れるのはおしまいです。



04:28 ドヴォルザーク《交響曲第2番 第4楽章》
――一触即発の危機はフェルナーによって回避された

A. Dvořák – Symfonie č. 2 B dur, op. 4, B. 12: IV. Allegro con fuoco
4楽章の2/3ぐらいのところ、リハーサル番号15、358小節から。盛り上がっています。
🎧曲を聴く 47:40

何度も聴いたメロディーだと思いましたが、使われているのは今回だけです。やっぱり印象的なのか…。
2番4楽章としては、前回は、第073話「冬バラ園の勅令」 3:53 ムライたちがイゼルローン到着で4楽章の頭から流れました。

2番はこのあと11:15と15:11のシーンでも出てきます。2番が流れるのは外伝も含めこの4シーンのみです。



05:55 ドヴォルザーク《序曲「フス教徒」》
――フェルナーが撃たれる

A. Dvořák – Husitská předehra, op. 67, B. 132 Ouvertüre „Husiten“)
真ん中より少し後ろ、リハーサル記号K、Più animato, quasi tempo I の6小節あとから。
🎧曲を聴く  7:56

この曲は、こちらで頭から流れました。
▻第083話「祭の後」18:53司令官就任についてフレデリカに相談するユリアン
このあと17:32のシーンで流れて、本伝では終わりです。



08:22 ドヴォルザーク《交響曲第4番 第1楽章》
――帝国が制圧 パエッタ死亡

A. Dvořák – Symfonie č. 4 d moll, op. 13, B. 41: I. Allegro
1楽章頭から。
🎧曲を聴く
これで本伝で4番が流れるのは終わりです。
あとは外伝「白銀の谷」Kap.Ⅲ、Kap.Ⅳ、「叛乱者」Kap.Ⅳ、「螺旋迷宮」第2話、第3話。

えええ、パエッタ中将?! 懐かしささえ感じます。そして亡くなってしまいました…。あのハイネセン国立中央自治大学学長のオリベイラ先生も。私は先生のフルネームを言えません。同盟側じゃないから、いいですよね…。
正解:エンリケ・マルチノ・ボルジェス・デ・アランテス・エ・オリベイラ

ちなみに、ここは原作10巻第5章Ⅱなのですが、最後に、ミュラーがこのときオーブリー・コクランという同盟の要人を別の収容所から解放し、皇帝の許可を得て幕僚に迎えたという一文があります。そしてそれは、とりあえずは今回の事態とは関係ないお話、と。
この人のこと、覚えていますか?
なんだかポプランと名前が似ていますが…(もちろん全然関係ないはず)。

私が銀英伝の「音楽とシーンがぴったりすぎてびっくり」の第一位に
第52話「バーミリオンの死闘(後編)」12:53 ――ラインハルトから新たな指令
があります。
紙の束がワインを吸いとる作戦をとったにも関わらず、ラインハルト軍はヤンに追いつめられ、ブリュンヒルトを護衛していた戦艦が攻撃を受けます。衝撃を受け閃光が走ったこのタイミングで、マーラーの『交響曲第2番「復活」第5楽章』の「怒りの日(Dies irae)」のメロディーが流れるのです。すごーい!
(ちなみにちょうど前回、第104話「平和へ、流血経由」でベルリオーズの『幻想交響曲』のまとめを書いたときに、「怒りの日(Dies irae)」についてふれました。もともとはグレゴリオ聖歌ですが、ベルリオーズが使ってからいろんな人が使うようになったんですよね。クラシック音楽を勉強している人は知っているメロディーなのです)

で、このときにミュラー艦隊が現れ「助かったー!」となるのですが、彼もここまで来るのにいろいろあり、その一つがこのオーブリー・コクランのお話なのでした。調べて、あの人かあ、と思い出しました。
ミュラーが前線に引き返す途中の同盟軍基地の責任者がコクランで、彼はあっさり降伏します。それは物資が民間用であり、それを守るための行為でしたが、同盟軍からすると利敵行為にあたるということで、帰還後に彼は収容所に入れられてしまいます。そんな中、今回の暴動騒ぎの際にミュラーが助け出します。覚えていたんですね。このミュラーに幕僚として迎えられる話はOVAにはありません。原作は5巻第8章Ⅳと、10巻第5章Ⅱです。お読みください。

そしてそのあと、ブリュンヒルトは結局、ヤン艦隊の射程内に捕らえられ、ヤンが「ファイヤー!」と手を振り下ろそうとしたところで同盟政府から停戦命令が…のあのシーンになります。


09:55 ドヴォルザーク《交響曲第3番 第1楽章》
――ミュラーが負傷者リストからムライを探しだすが、意識が回復せず

A. Dvořák – Symfonie č. 3 Es dur, op. 10, B. 34: I. Allegro moderato
3番は初登場です。1楽章、最後の12小節。
🎧曲を聴く 9:42

このあと13:12のシーンでも3番が流れます。2楽章。本伝はこの2シーンのみです。



10:22 ドヴォルザーク《交響曲第1番 第1楽章》
――ユリアンたちが引き続きハイネセンへ向かう

A. Dvořák – Symfonie č. 1 c moll „Zlonické zvony“, B. 9: I. Maestoso
1楽章頭から。きっぱりとしてシリアスで、でも生き生きしている序奏部分。
🎧曲を聴く 

1番1楽章が流れるのは、本伝ではこのシーンのみです。
残りは外伝。「叛乱者」Kap.Ⅳ、「決闘者」Kap.Ⅰ、「千億の星、千億の光」第3話・第4話、「螺旋迷宮」第2話・第13話



11:15 ドヴォルザーク《交響曲第2番 第4楽章》
――ユリアンたちがハイネセンの様子を知る

A. Dvořák – Symfonie č. 2 B dur, op. 4, B. 12: IV. Allegro con fuoco
2番再び。4楽章頭から。低い弦楽器が強く鳴ったあと、ピッコロ、フルート、オーボエが鋭く響く出だしが不穏な感じに聴こえますが、そのあとは明るく活気のあるメロディーが続きます。
🎧曲を聴く40:46

第073話「冬バラ園の勅令」 3:53 ムライたちがイゼルローン到着
と同じ。
このメロディー、思い出しました。ムライさん、パトリチェフ、スールがやっとのことでイゼルローンに着いたシーンです。スール少佐はビュコック提督からブランデーを預かって…。

2番、最後は2楽章で15:11のシーンです。



13:12 ドヴォルザーク《交響曲第3番 第2楽章》
――アッテンボローのこと

A. Dvořák – Symfonie č. 3 Es dur, op. 10, B. 34: II. Adagio molto, tempo di marcia
9:55に続き3番、今度は2楽章の真ん中ぐらい。98小節、a tempoのところから。明るい雰囲気です。アッテンボローは実はすごいというお話。
🎧曲を聴く 16:33

今話の2シーンで、本伝での3番はおしまい。あとは外伝、「叛乱者」Kap.Ⅳ、「決闘者」Kap.Ⅰ、「千億の星、千億の光」第3話、「螺旋迷宮」第2話です。




15:11 ドヴォルザーク《交響曲第2番 第2楽章》
――メックリンガーのモノローグ

A. Dvořák – Symfonie č. 2 B dur, op. 4, B. 12: II. Poco adagio
2楽章頭から。悲し気な、不安げな静かな出だし。2番はこれでおしまい。
🎧曲を聴く 13:14
オーベルシュタインが通信越しにラインハルトから叱られたあと、体調を心配するメックリンガーのモノローグが入ります。手記です。後から読むと、日を追うごとに病気について書くことが多くなっていると気づいた…とのことです(原作10巻第5章Ⅳ)。



17:32 ドヴォルザーク《序曲「フス教徒」》
――ユリアンたちは待機 オーベルシュタインのチリはらい

A. Dvořák – Husitská předehra, op. 67, B. 132 Ouvertüre „Husiten“)
1/3ぐらいのところ、リハーサル記号Dから3小節目、68小節のところから。弦楽器が細かくうねります。
🎧曲を聴く 3:50

これで本伝で「フス教徒」が流れるのはおしまい。全3シーンでした。
あとは外伝「叛乱者」Kap.Ⅳと「千億の星、千億の光」第3話「亡命者たち」です。



19:10 ドヴォルザーク《交響曲第7番 第4楽章》
――ラインハルトがハイネセンに降り立つ

A. Dvořák – Symfonie č. 7 d moll, Op. 70, IV. Allegro
4楽章頭から。深刻な雰囲気です。
🎧曲を聴く30:58

これまでに、こちらで同じく4楽章の頭から流れました。
第017話「嵐の前」11:41ヤン艦隊 幹部会議
第049話「闇が深くなるのは…」6:21記者クラブから問われるヤン
▻第054話「皇帝ばんざい!」15:13バーラトの和約締結
第088話「辺境にて」 16:58 ヤン語録をまとめるユリアン

本伝で流れるのは今回で最後。あとは外伝です。
▻「千億の星、千億の光」第4話「染血の四月」11:50リューネブルグが日付を直接言いにくる
▻「千億の星、千億の光」第6話「混戦始末記」4:47帝国が撤退

4楽章のコーダが、このあと23:13から流れます。


19:52(曲続き)
――🐺皇帝に謁見する諸将

ラインハルトがハイネセンに到着します。最後のハイネセン行と原作に書かれています(10巻第5章Ⅳ)。ふーう。
ラインハルトは、ビッテンフェルトに「ヤンに勝てなかったことを残念に思うが恥じてはいない」と言います。彼はラインハルトには何度も叱られてきたので、今回のこの様子に、これは吉なのか凶なのかと思いをめぐらせます。
このラインハルトの寛容さについて、原作にありますので読んでください―!



22:15(曲なし)
――🐺ミッターマイヤーとビッテンフェルト

解散になったあと、ミッターマイヤーとビッテンフェルトで歩きながら話します。
(そして、18:30から、皇帝と一緒にみんなで夕食会です。どんな感じなんだろうー?!?!)


23:13 ドヴォルザーク《交響曲第7番 第4楽章》
――ミュラーによるイゼルローン軍に対する交渉が開始

A. Dvořák – Symfonie č. 7 d moll, Op. 70, IV. Allegro
後ろのほう。リハーサル記号Pの10小節前、370小節から最後まで。
🎧曲を聴く 38:46

もう少しあと、425小節、終わりの10小節がこちらで流れました。
▻第060話「魔術師捕らわる」24:10追われるシェーンコップとアッテンボロー
🎧曲を聴く 39:50

フィナーレです、かっこいいですね。なにかこの先にまだ続くような感じではないですか? 長調で終わっているからでしょうか。

7番が本伝で使われるのは、これで最後です。
あとは外伝です。「決闘者」Kap.Ⅰ、「千億の星、千億の光」第2、4、6話、「螺旋迷宮」第2、13話

というわけで、オール・ドヴォルザーク、今回はこちらが使われました。
交響曲第1番 第1楽章
交響曲第2番 第2楽章
交響曲第2番 第4楽章×2
交響曲第3番 第1楽章
交響曲第3番 第2楽章
交響曲第4番 第1楽章×2
交響曲第7番 第4楽章
序曲「フス教徒」×2

そしてドヴォルザークが流れるのは、本伝では今回で終わりです。
こちらは作曲家別のGoogleスプレッドシートを掲載していますので、ご活用ください。

ドヴォルザークと言えば、第15話「アムリッツァ星域会戦」の戦闘場面で交響曲第9番「新世界」第4楽章が最初から最後まで丸々流れたことがありました。いい感じで盛り上がったところで、ミッターマイヤーの「速すぎる!」がくるのです。
(22)第15話「アムリッツァ星域会戦」をご確認ください。


⬜エンディング「宇宙の掛け橋」

歌・作詞・作曲 小椋佳 / 編曲 風戸慎介


BGMリストについて

BGM全曲をスプレッドシートでリスト化し、該当曲がアニメで流れる箇所からYouTubeで聴けるようにリンクを張っています。
今回ご紹介した第105話「混迷の惑星」のリストが見られるのは   こちらです。

このnoteをお読みになって曲に興味を持たれた方や、アニメを見て「聞き覚えはあるけれど曲名が思い出せない」「この曲をフルで聴いてみたい」と思ったとき、ぜひご活用ください。


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