点字モードが抜けない ─ ブラインドタッチができなくなって焦った夜のこと
丸一日、点訳ばっかりやっていた日のことです。
パソコンを閉じる前にローマ字打ちで文章を打とうとしたら、つい「あ」を打とうとして左小指じゃなく人差し指が動く……「を」と打ちたくて、「W」ではなく「S」と「K」を同時に打ってしまう……
キーボードで点字入力する場合、私が使用している点字編集ソフトだと、点字の6点とキーがこんなふうに対応しています。

だから「あ」の場合、点字だと①の点のみで表されるので、ローマ字なら左小指で「A」を押すところを、人差し指が動いて「F」と打ってしまう。
「を」は点字では③⑤の2点で表されるので、左薬指と右中指が動いてしまって、「S」「K」の同時押しになってしまう。
脳内の回路が完全に点字モードになってしまってたんでしょうね。
ブラインドタッチでの文章入力なんて、長年続けていることだから、指が自然に動くのが当たり前だと思っていました。
でも、このときは指が無意識に点字入力パターンで動いてしまうので、アルファベットの位置を懸命に思い出しつつ入力する羽目に。
キーボードを眺めて目的のアルファベットのキーを探さなければならないこともあるほどの体たらく……
ついでに、長音の「ウ」を長音符「ー」と、助詞の「は」を「わ」と入力しそうになることも。
これらも点字と墨字(※)の間の特徴的な相違点です。
※ 墨字 ⋯ 目で見て読むための文字のこと。触って読むための文字である点字の対義語。
その晩は、点字入力に慣れてしまうとローマ字入力に支障をきたすのだろうかと、不安を覚えました。
が、翌朝パソコンに向かって文章入力をしてみると、難なくローマ字入力をすることができて、心底ほっとしました。
でも、一時的に無意識レベルで
点字入力モード ≫ ローマ字入力モード
と、なっていたことは確かです。
こんなことって、あるんですね!
ちなみにこのとき、スマホのテンキータイプのフリック入力は無事でした。
ともにキーボードを使う入力方法だからこそ、脳みそが混乱しちゃったんだろうなあ。
点訳を始めたおかげで(?)、とても興味深い体験をすることができました。
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