人生は、本人には近すぎて読めない「人生読解セッション」初モニターを終えて
これから何を発信していけば、自分の言葉になるのか?
それを一人で考えようとすると、案外よく分からなくなります。人生は、自分自身には近すぎるからです。
目の前にある出来事は話せても、それが十年前、二十年前の経験とどのようにつながっているのかまでは、なかなか気づけないものです。
そこで今回、新しく始める「人生読解セッション」のモニターとして、Webライターの桐生流唯(きりゅうるい)さんにお話を聞かせていただきました。
「桐生が丸裸にされちゃいました」
セッションを終えたあと、流唯さんはXで、こんな感想を投稿してくださいました。
茨木センセに1時間のセッションをしえいただき
— 桐生るい@YouTube台本ライター (@rui_Webwriter) September 4, 2026
私の完成や発信テーマを読み解いていただきました!
茨木センセが聞き上手なもんで
だれにも言えなかった話までしてしまい
桐生が丸裸にされちゃいました🫣
noteでの発信がますます楽しくなりそうです! https://t.co/0l7RB95XZF pic.twitter.com/TT8DrhT5da
「丸裸」という言葉に、思わず笑ってしまいました。
ただ、人生読解セッションは、本人が隠しているものを無理に暴いたり、話したくないことまで聞き出したりする時間ではありません。
私がしているのは、その人が選んだ言葉に注目することです。
何度も登場する言葉や、声の温度が変わる出来事。
長いあいだ惹かれてきた人物。
過去には大切だったのに、いつの間にか失われていた感覚。
そして最近、なぜか始めたくなった習慣について。
話している本人にとっては、それぞれ別の話に見えるかもしれません。
しかし、そこに接続詞を置き、時間を越えてつないでみると、その人が人生を通して問い続けてきたものが浮かび上がることがあります。
人生を「診断」するのではなく、「読解」する
私は元中学校の国語教師です。
国語の授業では、小説に登場する人物の言葉や行動を拾いながら、「この人はなぜ、こう言ったのだろう」と考えてきました。
書かれている一文だけで決めつけるのではなく、その前後を見る。繰り返される表現や語られなかったことにも注意を向けます。
それでも、本文に書かれていないことは断定しません。
人生読解セッションでも、基本的にしていることは同じです。
違うのは、目の前にいる人の人生には、まだ続きがあることです。
過去の出来事に一つの正解を与えることが目的ではありません。
これまでの経験に流れていた文脈を見つけ、それが現在の仕事や表現とどうつながり、これからどこへ向かおうとしているのかを、一緒に考えていきます。
私はその人の人生を診断しません。「本当のあなたはこういう人です」と決めることもしません。
あくまで、本人から聞いた一次情報をもとに、
「あなたの話には、この言葉が何度も出てきました」
「この出来事と、現在の活動はつながっているのではないでしょうか?」
「もしかすると、ずっとこの問いを考えてきたのではありませんか?」
と、私が読み取った可能性を返していきます。
その読解が合っているかどうかを最後に決めるのは、本人です。
1時間の対話から「基地局」が生まれた
流唯さんのお話を聞くうちに、私の頭には「アンテナ」「感度」「受信」「発信」といったイメージが現れました。
長いあいだ大切にしてきたものとの交信が弱まった時期があり、最近になって、noteを書いたり、自分の小さな希望を一つずつ叶えたりするなかで、その感覚を取り戻しつつある。
また、流唯さんが長く関心を寄せてきたテーマや人物をたどっていくと、そこには
「信頼できる大人とは何か」
「与えられなかった人は、その後どのように生きるのか」
「人が破壊する側へ向かわないために、何が必要なのか」
という問いが流れているように、私には感じられました。
ここから先は、私の読解です。
流唯さんは、自分の内側へ情報を受信するだけの人ではなく、受け取ったものを考え、自分の言葉に変え、再び誰かへ送り出す人なのではないか?
そこから生まれたのが、「基地局」という発信コンセプトでした。

霧のなかに、一基の電波塔が立っている。
塔がないわけではありません。
ただ、周囲を霧に覆われ、遠くから見えにくくなり、電波も届きにくくなっていた。
けれど、日々noteを書き、自分の感覚を確かめることで、少しずつ霧が晴れていく。
そこから送られた言葉が遠くの誰かへ届き、その人からの応答が、また基地局へ返ってくる。
一方向に正解を教える発信ではなく、互いの存在を確認するための交信です。
これから流唯さんがどのような基地局をつくり、何を発信していくのかは、まだ決まっていません。
私がコンセプトを渡したからといって、そのとおりに活動する必要もありません。
ただ、「何を書けば役に立つか」だけではなく、「自分は何を受信し、何を誰に届けたいのか」という視点を持つことで、発信は少し自由になるのではないかと思っています。
発信テーマは外から与えられるものではない
発信を続けていると、
「誰かの役に立つことを書かなければ」
「専門性を示さなければ」
「テーマを絞らなければ」
と考えるようになります。
もちろん、読者へ届けるための工夫は必要です。
けれど、自分の人生と切り離されたテーマを選ぶと、発信するほど苦しくなることがあります。
役立つ情報を出しているのに、自分がそこにいない。
正しいことを書いているはずなのに、なぜか言葉が続かない。
その人の発信テーマは、まったく新しく発明するものではないのかもしれません。
子どものころから気になっていたことや、何度も考え直してきたこと。
救われた関係性から、いまだに許せないことまで。
すでに人生のなかに点在しているものをつなぐと、「私はこれを考えるために、書いてきたのかもしれない」という一本の線が見えてきます。
人生読解セッションで見つけたいのは、売るための発信方法ではなく、その人の言葉が戻っていける場所です。
話したくないことは、話さなくていい
今回、流唯さんは「誰にも言えなかった話までしてしまった」と書いてくださいました。
それほど信頼して話してくださったことを、私はとてもありがたく受け取っています。
同時に、セッションで聞いた人生を、サービスの実績として安易に消費してはいけないとも考えています。
人生読解セッションは、治療や診断を目的としたものではありません。
私は心理カウンセラーではありませんし、つらい経験を詳しく話すことを前提としたサービスでもありません。
話したくないことは、話さなくて大丈夫です。
人生のすべてを公開しなくても、好きな本、忘れられない言葉、仕事を選んだ理由、最近気になっていることから、その人の文脈は少しずつ見えてきます。
語られたものを大切に扱い、分からないことは分からないままにして、私が読み取ったことも「一つの可能性」として本人へ返す。
それが、このサービスで守りたい姿勢です。
あなたの人生を、あなたと一緒に読む
「自分の発信に軸がない気がする」
「やりたいことはいくつもあるのに、一つにつながらない」
「過去の経験を売り物にはしたくないけれど、なかったことにもしたくない」
「何を書くかよりも、『なぜ私はそれを書きたいのか』を知りたい」
そんな人と、一緒に人生を読んでみたいと思っています。
あなたの人生には、あなたがまだ名前をつけていない文脈があるかもしれません。
私はそれを外から決めるのではなく、あなたの言葉を一つずつ拾い、あなたのところへ返します。
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個別セッション(1時間程度)
人生読解レポート(セッションから読解したこと、発信テーマ案)
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今回はアンケートにご協力いただくことを条件に、【11,000円(税込)】で募集します。
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