【医学部浪人の親】ができること④
「子どもの好きなものを
3つ言えるようにする。」
おそらく15年前。
お子さんの好きなものは、
即答できたのではないでしょうか。
好きな食べ物。
好きな遊び。
好きなキャラクター。
お子さんが小さい頃は、
毎日一緒に過ごしていた。
だから、
自然と分かっていたはずです。
スーパーで見かけたお気に入りのお菓子。
ついついカゴに入れてしまう。
そんなことも多かったのではないでしょうか。
では、今はいかがですか?
高校を卒業した子どもの
「好きなもの」を、
はっきり3つ言える人は
少数派かもしれません。
それだけ、
子どもが自分の世界を持っている
ということだからです。
むしろ、
何でも分かっている状態の方が
少し不自然かもしれません。
もし、
お子さんが誰の支援も必要とせず、
自分の力で進んでいけるのであれば、
それでも問題ありません。
ただ、
浪人生活の中で、
親の支えが必要な場面がある場合
そのときに、
「好きなものを知っているかどうか」
は、とても大きな意味を持ちます。
医学部浪人生の親の関わり方は
勉強の進捗確認よりも
子どもが安心して
勉強できるような存在でいることかもしれません。
今の「好き」を言えますか
今のお子さんの
・好きなこと
・楽しいと感じていること
・つい時間を使ってしまうこと
これを3つ、すぐに言えるでしょうか。
具体的に挙がらなくても、
・この間このお菓子が美味しいと言っていたな
・カバンのキーホルダーのキャラクター
・お気に入りのTシャツ
お子さんの好きなものに繋がる
小さな情報でも構いません。
少し考えないと出てこない場合。
もしかすると、
関係が「受験中心」になりすぎているのかもしれません。
好きなものは「エネルギー源」
受験期になると、
どうしても目が向くのは
・勉強時間
・成績
・進捗
になります。
ただ、
人が動くエネルギーは、
それだけではありません。
その子が
・何を面白いと思うのか
・何に夢中になるのか
・どんな時間にホッとするのか
こうした部分も、
日々を支える大切な要素です。
「好きなもの」は、
その子にとってのエネルギーになります。
楽しい。
面白い。
もう少しやりたい。
そう思えるものがあることは、
それだけで強いことです。
受験期は、
どうしても
「やらなければいけないこと」
に囲まれがちです。
だからこそ、
自分から「やりたい」
と思えるものがあること。
それは、
気持ちを保つうえで
とても大切な要素になります。
そして、
その「好き」を軽く扱われると、
人は敏感に反応します。
特に、
親に対しては、
「分かってもらえない」
という感覚につながりやすいものです。
「これくらい大したことない」
と思ってしまう気持ちも分かります。
でも、
その子にとっては、
大切なものかもしれない。
そうした視点を持てるかどうかで、
関係の質は大きく変わります。
ズレていないか
よくあるのが、
「昔のまま」で止まっているケースです。
・小さい頃好きだったもの
・親が良いと思っているもの
これを、
そのまま「今のその子」として見てしまう。
でも、
子どもは変わっています。
特に浪人期は、
環境も気持ちも大きく動く時期です。
好きなものを知るということ
とはいえ、
常に「好きなもの」を
アップデートし続けるのは大変だと
思うかもしれません。
そこで重要なのは
「好きなものを知ろうとする姿勢」そのものです。
好きなものを知るというのは、
単なる情報ではありません。
「今、その子がどこにいるのか」
を知ることでもあります。
疲れているのか。
余裕があるのか。
少し逃げたいのか。
好きなものの変化には、
その時の状態が表れます。
「好き」を知ることは、
お子さんを知る軸になります。
受験を目の前にすると、
どうしても、
外に現れる「学力」だけに目がいきがちです。
しかし、
お子さんは人間です。
勉強以外の要素も、
たくさんあります。
そして、
「好き」を知ると、
自然とそれを尊重したくなります。
例えば、
一見、ただのキーホルダーに見えるものでも、
あるアイドルの限定商品かもしれない。
リビングに落ちていたそのキーホルダーを、
「大切なものでしょう?」と丁寧に本人に戻すのか。
それとも、
ゴミだと思って捨ててしまうのか。
その差は、
とても大きいものです。
「好き」に一歩踏み込んでみる
もし、お子さんの好きなものを聞いたのであれば、
ぜひ、
実際に体験してみてください。
・好きな漫画を読んでみる
・好きなYouTuberの動画を見てみる
・ゲームをやってみる
難しい場合は、
紹介動画を検索するだけでも構いません。
大切なのは、
お子さんの「好き」に、
一歩踏み込んでみることです。
好きなものを聞いて、
「そうなんだね」
で終わってしまう。
それでは、
聞かれた側はどこか肩透かしのような
感覚になることがあります。
もちろん、
無理をする必要はありません。
でも、
できる範囲で体験してみる。
それだけで、
見え方は変わります。
実際に触れてみると、
・意外と面白いと感じる
・自分はこっちの方が好きだと思う
そんなやり取りが生まれるかもしれません。
10代後半の流行は、
いつの時代も
「くだらない」
と言われがちです。
でも、
親自身もかつて
「この良さが分からないなんて」
と思いながら過ごしていた時期があったはずです。
理解することが目的ではなく、
「知ろうとすること」
それ自体が、
関係をつくっていきます。
「好き」を知ると、支え方が変わる
「好き」を知っていると、
サポートの幅が変わります。
例えば、
「あ、これハマってるって言ってたお菓子だ」
と思って、買っておく。
「このポスター、家にあったよね」
と、外で見かけたものを伝える。
そうした何気ないやり取りが、
「気にかけてくれている」
という感覚につながります。
特別なことをする必要はありません。
日常の中で、
少しだけ「その子の好き」に目を向ける。
それだけで、
支え方は自然と変わっていきます。
「好き」を軸にしたサポートは、
監視ではなく、
子どもを元気にする方向に働きやすくなります。
・どこまで進んだか
・ちゃんとできているか
を確認する関わりは、
どうしても「見られている」
感覚につながりやすいものです。
一方で、
・何が好きか
・何にハマっているか
に目を向けると、
関わり方は自然と前向きになります。
「気にかけている」
「応援している」
そうした感覚が伝わりやすくなります。
同じ“関わる”でも、
どこに軸を置くかで、
受け取り方は大きく変わります。
最後に
受験を支えるというと、
どうしても
「何をさせるか」
に意識が向きがちです。
でも、
「その子を知ること」
も同じくらい大切です。
好きなものは、
その子の今を教えてくれます。
もし少し思い浮かばなかった場合は、
今日、ひとつ聞いてみてください。
そこから、
関係が少し変わり始めます。
【医学部浪人の親】ができること
他の記事はこちらになります。
春の関わり方については
こちらにまとめています。
