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【医学部浪人の親】ができること③

「ルールは最低限にする。」


受験に向けて生活を整えるために、
ルールを作る。

とても自然なことです。

・起きる時間を決める
・勉強時間を決める
・スマホの使用時間を決める

ルールがあると、

確認ができます。
「ちゃんとやっている感じ」も出ますよね。

だからこそ、安心につながることもあります。

ただ、そのルール。

本当に機能しているでしょうか。


ルールの落とし穴①

「そのルール、本当に必要ですか」


ルールの難しいところは、

「それが本当に適切かどうか」を
判断しにくい点にあります。

例えば、

朝起きる時間を固定する。

一見、生活が整っているように見えます。

ただ、

それがその子にとって
勉強に良い影響を与えているかは別の話です。

例えば、

・夜の方が集中できるタイプ
・朝が極端に弱いタイプ

こうした場合、

無理に朝型にすることで、
かえってパフォーマンスが落ちることもあります。

ルールは、

「正しそう」ではなく
「実際に機能しているか」

で考える必要があります。


ルールの落とし穴②

「守ることが目的になっていないか」


本来、ルールは

状態を整えるための手段です。

しかし、

気づかないうちに

「ルールを守ること」そのものが
目的になってしまうことがあります。

例えば、

体調が悪くても起きなければいけない。
頭がぼーっとしていても、とにかく起きる。

こうした状態でも、

「起きた」という事実を作るために
無理をしてしまう。

それでは、

本来の目的からズレてしまいます。

守ることが目的になったルールは、

支えではなく、
負担になる可能性があります。


ルールの落とし穴③

「できない=ダメ、になっていないか」


ルールを守れないとき、

そこに

「できていない自分」

という意識が強くなります。

それが積み重なると、

行動の問題が、
いつの間にか人格の問題にすり替わってしまうことがあります。

本来、ルールは

行動を確認するためのものです。

できなかったとしても、

その人自身の価値が変わるわけではありません。


ルールの落とし穴④

「ルールの対象に偏りがないか」

家庭内のルールにありがちなのが、
その対象の偏りです。

・朝起きる時間
・食事の時間
・スマホの時間

この対象は誰ですか?
家族全員ですか?

おそらく違うと思います。
子どものいる家庭なら
お分かりだと思いますが、
躾や教育の一環としてのルールが
多いのです。

そうすると
ルールを守るのは子ども
それを取り締まるのが親
という関係性が生まれます。

もしルールを作るなら
対象が家族全員となる
もしくは
項目に偏りがないように気を付ける
ことが大切です。


ルールを決めるなら「最優先」を一つだけ


もしルールを決めるのであれば、

まずは

「これだけは守りたい」

という最優先事項を一つ決めてみてください。

例えば、

・体調を崩してまで無理をしない
・辛いときに隠さない

こうした本質的なことです。

もしも
「何があっても医学部に合格する」
というルールに家族全員が納得しているなら
それでも構いません。

ここが決まると、

ルールの意味が変わってきます。

「何のためにするのか」
が明らかになることで
細かいルールの指針ができたことになります。


ルールは“運用”で考える

そのうえで、

具体的な運用ルールを考えます。

例えば、

「基本は朝7時に起きる」

ただし、

「今日は辛い」と感じた場合は、
予備校の授業に間に合う時間まで寝てよいとする。

このように、

例外を前提にしたルールにすることで、

ルールに縛られるのではなく、
ルールに支えられる状態になります。

そしてそのルールの先にある
目標や目的も見える状態になります。


ルールは「消えるもの」になっていないか


もう一つ、よくあるのが

ルールがいつの間にか消えているケースです。

最初は意識していても、

1ヶ月後には何となく守られなくなり、
そのまま話題にも上がらなくなる。

こうなると、

ルールがあるのかないのか分からない状態になってしまいます。


ルールは「守る」か「変える」


ルールを作るのであれば、

・守る
・守れないなら見直す

どちらかにすることが大切です。

守れないルールをそのままにしておくと、

「できていない状態」だけが積み重なってしまいます。

そしてそれは
常に家庭内で
「約束が破られている状態を容認している」
ということ。

これは家庭内の雰囲気に影響をもたらします。


定期的に見直す


できれば、

月に1回程度、

・今のルールは機能しているか
・負担になっていないか

を確認してみてください。

ルールは固定するものではなく、

状況に応じて調整していくものです。

ルール見直しの話し合いをすることは
同時の状況確認でもあります。


家庭は「力を抜ける場所」であること


最後に、もう一つだけ。

家庭の中は、

本来、ルールが少ない方がいい場所です。

もちろん、

方向性となる考え方、
いわば「ビジョン」はあってもいいと思います。

例えば、

・自分も家族も大切にする
・親しき中にも礼儀あり
・できる人ができることをする

こうしたものです。

ただ、

細かいルールで縛る場所ではありません。

家庭は、

生活の場であり、

同時に、

力を抜ける場所でもあります。

外では緊張して過ごしている分、

家では少し肩の力を抜ける。

そうした時間があることで、

また次の日に向かうことができます。

例えば、わが家のルールは一つだけです。

「自分の足で元気に帰ってくる」

これは、子どもが小学校に上がったときに決めた、
「これだけは守ろう」と思ったものです。

今のように受験が関わる状況でも、
この考え方自体は変わっていません。

それ以外は、その時々で考えればいい。

そういう前提で過ごしています。

受験を支えるために、

家庭まで「受験仕様」にしすぎていないか。

その視点を、
ぜひ一度持ってみてください。


【医学部浪人の親】ができること
過去の記事はこちらです。


春の関わりについては
こちらもぜひお読みください。


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