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闇 685(40年ぶりの中央小同窓会編)

闇 685(40年ぶりの中央小同窓会編)

2026/09/13 sun
※挫けてもいい、いじけたっていい、人間不信に陥ろうと、愚痴を吐いたっていい。でも立ち上がらないと何一つ始まらない。
前回の章


二千二十四年七月十三日、土曜日友引。

十三年ぶりに小説…、果たしてあんなものが文学と呼べるのか?
ともかく文字を書き出し、一章分は一日で書き終えた。
文字数にして一万文字ちょっと。
これはgooブログの文字数規定があり、URLリンクや画像を入れてしまうと記事をアップできない為、その長さで強引に章にしたという感覚だ。

ともかく俺は、長年の沈黙を破り、誰一人として期待などしていない文学の世界へまた足を一歩踏み入れた。

「あ、岩ヤン、おはよう…、痛た……」
「大丈夫なの、でったん? 昨日かなり腰を強く打ったみたいだけど」

結局昨日大明飯店のあと、初日に行けなかったこなもんマスターのところへ出口を連れて行った。
地下への階段を降りる際、彼は足を滑らし酷い転倒の仕方をする。
咄嗟に腕を抑えたが、それでも腰を打っていた。

2024/07/13 大久保駅北口 こなもん

救いはでったんがマスターの作った山芋焼きを絶賛し、喜んで食べた事。
一晩寝れば良くなると思っていたが、さすがに打ち身はそのぐらいじゃ良くならないか。

彼が風呂を借りて、用事で部屋を出ていく。
外まで見送り戻ると、宅急便がドアの前に届いていた。

ベランダでタバコを吸うので、一本吸う毎に身体を鍛える習慣を持とうと思い、通信販売で買ったダンベル。
現役時代に戻すには無理だとしても、身体を動かさないのはよくない。

セブンスターに火をつける。
これで一本吸ったから、ダンベルを三十回。
これはどう動かそうと決めず、最低三十回はやらないと駄目というルールを自身へ課そう。
一日で二箱ぐらい吸うから、四十本。
十本で三百回、二箱だと千二百回。
結構な回数になるな……。

まあこれをやらないとタバコをその分吸えないと思えばいい。

料理は張り切って大量に作り過ぎてしまったので、アメリカンクラブハウスサンドは居酒屋のしょうちゃん、そしてチキンカレーは大明飯店へほとんどあげた。

今日は地元川越の以前岡部さんと行った事のある居酒屋『以心伝心』で、夜七時から中央小学校の同窓会。

一人きりになった時間、俺はまたパソコンに向き合い、闇の推敲をして時間を潰す。
なんせひさしぶりの執筆なのだ。
文章も当然拙いどころか、ぎこちない。
誤字脱字だってある。

ロマンス詐欺で百四十万円を失い、その日にあの自称俳優若菜龍平の意味不明な大迷惑騒動。
生まれて頃から、あそこまでをこの作品で書き切るのは、どれだけ膨大な作業になるのだろう。

この一章で、生まれてから自衛隊の途中まで。
つまり十九歳で一章分。
三章で、果たして書き切れるのか?

いやいや、それじゃ小説ではなく、ただの人生を相当端折って要約したあらすじになってしまう。

まあ史実を時系列通り、淡々と書いて行けばいいさ。
今はとりあえずね。

そろそろ時間が近付いてきたな。
俺は着替えて新大久保駅へ向かった。
山手線で池袋、東上線で川越が最短コースだろう。

二階にある以心伝心の前まで来ても、知り合いの姿は誰も見当たらない。
俺は一階にある銀だこへ入り、たこ焼きと酒を注文して待つ事にする。

俺が高校生の頃、この銀だこはずっとローソンだった。
いつ潰れたんだろうな。

あれはいつだったか?
スリルを楽しむ為に、コンビニエンスストアでパンを盗んだ時。
従業員用のドアが半開きになっていて、そのガラスに店長の顔が映るのを見て、万引きがバレたと悟った。
咄嗟に入口へ向かうも開かない自動ドア。

「捕まえろ!」

奥から怒鳴り声が聞こえた。
俺は必死に力づくでドアをこじ開け、川越駅へ全力で逃げた。

あれって、まだアトレマルヒロができる前だから、高校二年生の時か?
俺があの時パンを一つ盗んだせいも、潰れた要因の一つになってしまったのかな。

二軒先にあった古本屋コミックランドの建物は、更地になり何もない。
高校生から二十代代前半に掛けて、この辺りは本当によくいたっけ。

出口から電話が入る。
下にある銀だこで飲んでいる事を伝えると、みんな店内ですでに待っているらしい。

共に階段を駆け上がり、以心伝心へ行く。

「あ、岩上だ」
「凄い身体デカくなってない?」

ほとんどが小学校卒業以来会っていない同級生たちなのだ。
俺は笑顔で席に座り、酒を注文した。

小学卒業って十二歳だったっけ?
四十年ぶりに会った同級生もいたし、それでも昔のように自然と普通に話せる。
それが同じ時代に生き、同じ学校へ通い、同じ授業を受け、同じ給食を食べたきた者同士なんだろう。

中にはヤクザになり俺の金を持ち逃げした内野正人のような屑もいる。
大沢史博のように、酒乱で暴れ警察を呼ばれる騒動を巻き起こして俺の全日本プロレスを潰した馬鹿もいる。

そういう傍迷惑な奴らは、同じ同級生でもこういった場には声も掛からないし、呼ばれもしない。

今年で俺らも五十三歳になるけど、みんなそれぞれの道を行きながらここまで来たのだろう。
若い十九歳で亡くなってしまった内藤…、なっとう。
サンロードの寿司屋の息子で、五年六年同じクラスだった山崎…、やーや。
小学校四年生の時パークファミリアができて引っ越してきたスガキヤが大好きだった高橋了。
岩上整体の頃、癌で亡くなった御菩薩池智子。

みんな、君らの事は、今でも覚えているからな。
昔話をするように、一人一人の名前を俺はあげた。

2024/07/13 川越駅東口以心伝心 中央小学校同窓会

昔苛めた米山が、かなり肥えていたので数十年ぶりに苛める。

「本当に岩上は昔と変わらないよね」
「ふん、三つ子の魂百までと言うだろ。ほら、草を早く食え。口に入れてもしゃもしゃと牛のように反芻しろ」

二次会はバーのアビーロード向かいにある焼きそばの店。
そこで終電近くなったので帰ろうとすると、森昇へ今日はこっちへ泊まればいいじゃんと止められる。
明日仕事だからと、財布の中にあった八千円をすべて置き、「多めに払うからいいだろ」と言いながら出口も一緒に急いで出た。

何とか電車へ間に合い、池袋へ向かう。


二千二十四年七月十四日、日曜日先負。

途中東武東上線は事故なのか通信エラーか分からないが、電車が止まり、池袋へ着いたのは大幅に時間が過ぎていた。
お陰で山手線の最終まで逃す羽目になる。

「こういうのは鉄道のせいだから、大久保までのタクシー代の保証をしてくれるんだよ。ちょっと手続きしてくるね」

俺は空になった財布に金を補充しようとATMへ行くと、日曜の深夜のせいか下せない。
小銭入れへ数千円入っているから何とかなるけど、洒落にならないなあ。

「ねえ、岩ヤン。ラーメン食べて行こうよ」
「いやいや…、それがさ、貯金下せなくて、真っ直ぐ帰ろうよ」

「いいよ。散々お世話になったんだから、僕が出すって」
「面目なく申し訳ない……」

彼の好きだという土佐っ子ラーメンへ入り、タクシーで帰る。
大久保まで二千八百円。
これもでったんが出してくれ、領収書と一緒に池袋駅まで持って行けば、この金額を出してくれるらしい。

自称俳優マンションへ到着すると、俺たちはすぐ眠った。
タバコを吸おうと思ったが、ダンベルをするのが面倒だったので我慢した。

目を覚ますと、隣りの部屋に引いてあった布団が綺麗に片されている。

「でったん? あれ?」

そういえば今日から仕事やら予定があると言っていたもんな。
俺は慌てて彼にメッセージを打った。

『でったんごめんよー、寝てて全然気が付かなかった。昨日は色々ご馳走になって申し訳ない。 岩上9:46』

俺も三時からインカジ『レディ』で仕事が待っている。
あっという間の連休だったな。

一年前はトンカツひろむのおじさんが亡くなって葬儀。
亡くなった日は、俺と岡部さんが山梨県塩山に眠るジャンボ鶴田師匠の墓参りへ行った日。

実家の隣りにあったトンカツひろむ。
食堂からトンカツ屋に変わり、俺が十九歳の時に岡部さんが働き出した。

あの頃を思い出すと本当に懐かしい。
二十代から三十代に掛けて。
まだおじさんの作った料理食べ足りないですよ。

ノスタルジックな気分になりながら、ベランダへ行きセブンスターに火をつける。
さて、ダンベルをやりますかね。

昨日の同窓会の写真をブログでまとめる。

でったんから連絡が届いた。

『おはよー、一応声掛けたんだけど、気持ちよさそうに寝てたから、カギ開けっぱなしで出ちゃった! ホントに今回はありがとうねー。すっかり甘えてしまいました。お世話になりました。岩ヤンクッキング、レベル高かった〜。ビックリしちゃった。また遊んでねー。 出口13:44』

『こちらこそ楽しかったよー。色々ご馳走様でした。餃子出せなかったのが後悔。 岩上13:45』

俺ももうちょっとしたら仕事だ。
ゆっくり風呂に入り、出掛ける準備を済ませる。

新宿歌舞伎町へ向かい、いつもの日常が始まった。
今の俺は、ここで働き金を得て、また生活を建て直す途中。

業務中フェイスブックのメッセンジャーで、本多まりからインターネットへあげた同窓会の写真を消せとしつこく連絡が来た。
こっちは仕事中で忙しんだって。

あまりにもうるさいので、トイレに行くふりをしてアップした画像を消す。

『あっ! 餃子ねー。そうだった。ある意味次回の楽しみになるね。次回は餃子と洗体かなっ。 出口20:43』

『次がいつになるか不明だろうから、餃子はまた作るよ。今度は来る前に、この料理作れって言ってね。本多曰く俺、かなり多めに金置いてったみたい。 岩上20:45』

金は受け取るけど、文句は言うじゃ、本当にいい身分だな、あのクソ女。

『よろしくお願いします。そうそう、米山さんのアップ下げて欲しいってよー。 出口20:47』

『もう映像は見れなくしといたよ。 岩上20:47』

色々な人間をいちいち巻き込んでじゃねえよ、本多の奴。
前もその前も、こっちが全部会計払ってやっているだろ。
こんな同級生同士の付き合いじゃ、別にいらないよな。

『ホントだ。本人がよくても、ご家族とか絡んで来たら面倒だから、消しといた方が良いよっ。 出口20:54』

ちょっと出口の女性寄りの意見には、イラッとする。
五十過ぎてみんなで写真撮って、それをSNSにあげて何がいけないんだ?
いちいち女に媚びるなよ。
まあ昨夜金をおろせなかったから、彼にご馳走になってしまい文句も言いづらいが。

仕事を終え、途中まで書いていた闇二章を仕上げ、アップした。
期間は十九歳の自衛隊から二十歳の全日本プロレスへ行こうと決意するところまで。

しかしこう人生を振り返ると、俺って色々な奴に上手く利用されているよな。

3Sカンパニーの平子なんて、当時十九歳の俺に飲み屋の金を初任給で全額払わせたり、実家の車を使わせたり、挙句の果てに数十万するワープロを自分の会社の仕事の為にローンまで組ませているんだからな。
とんでもない屑男だ。

そして変な教材売りの同じ課だった大和。
どっちも三十代で俺より十歳以上年上なのに、タカってんじゃねえよ。

さらに原一探偵事務所の酷さ。
二十四時間勤務のあと、休み無しで次の現場って頭おかしいぞ、本当に。

当時付き合った三つ年下の鈴木美千代は、もうじき五十歳になるのか。
あいつ、結婚して子供でも生んだのかね。

二章でニ十歳か。
これ、レスラー時代は当然熱が入ってしまうだろうし、数章で済む話じゃなくなるのでは……。

まあ、とにかく書き進めないといけないよね。
あ、でったんに同窓会で撮った写真、全部送っておこう。


二千二十四年七月十五日、月曜日仏滅、海の日。

爽快な目覚め。
早速ベランダに行き、セブンスターに火をつける。
吸い終わるとトレーニング開始。
ついでに次に吸う分も回数やっておくか。

『おはよー、九州全体的に雨やばいです。災害が起こらないと良いけど…。写真たくさんありがとう。楽しさが伝わってくるねっ。お願いがあんだけど。女性陣かなり本気で怒っているらしく、「とりあえず」で良いので、
ゴメンナサイって連絡して、【米山さんの写真】と【新潟行った米山の焼きそば食べるのをカマトトぶって気取る風景と、榎本ドーナツがガツガツ焼きそばを食べる映像】って文章をなるべく早く削除してもらえないかなぁ〜? なんとかお願いします。 出口9:39』

「……」

何で俺がとりあえず謝らなきゃいけないの?
面倒臭いなあ……。

金は貰うけど、文句は言う同級生共なんて今後はいらない。
人生の邪魔になるだけ。

本当にでったんも、あんなクソ女共にいちいち媚びるなよな。

『了解。 岩上10:11』

闇二章の推敲を始め、一章と矛盾点がないか見比べていく。
考えてみれば、全部実話で史実通りなんだから、矛盾なんて出るはずがないのか。
一箇所でも自分を美化したり、捏造するような場面があったら後々面倒臭くなるだけで。

実際俺が北海道のゆかりにフラれたのは事実だし、美千代は親の使いっ走りが別れる起因になったのも事実。
嘘偽りなく赤裸々にこのまま淡々と実際に起きた出来事と描写を書けばいい。

インカジ『レディ』へ出勤タイム。
仕事を淡々とこなし、手の空いた時間は携帯電話で執筆作業。
うん、何だかこのルーティン悪くないね。
パソコンで一心不乱に勢いだけで書いていたあの頃とは違う形だけど、やっぱり俺って文章を書くのが好きだったんだなあ。

『ありがとう。頭は元々悪いから気にしないんだけど、腰か痛いよ〜。(これも元々の腰痛の延長かも)岩ヤンから教わった骨盤上の指圧すると、だいぶ楽だよ。 出口18:40』

でったんのメッセージを見て、こなもん転倒事件の時を思い出す。
部屋に戻ってから、久しぶりに施術をしたもんな。

元々腰が良くないからと言っていたので、人体施術に群馬の先生から教わった祝詞までひっそり唱えた。

打ち身に関しては、以前岩上整体へ突如来た品川春美を真面目に治したような感覚でやったのだ。

腰が張っているという春美の身体を施術する。
丁重に優しく、宝物でも扱うように……。
「ちょっと前なんだけど、転んでお尻打っちゃって」
「どんな感じ? 痛みは?」
「打ち身ですね、ただの。私結構ドジだから」
「どのくらい前に?」
「うーん、一週間前くらいかな? まだ痛いんです」
打撲なら二日三日で冷やして治ってなかったら、慢性化しているな。
それなら温める方向で……。
高周波をつけ、弱い電圧を流す。
目を閉じながら指先で腰から足に掛けて経絡を辿り、違和感のある部分を探す。
治せ。
春美が痛みを感じる部分。
どこだ?
全神経を指先へ集中し、若干固くなっている部分を見つける。
ここと、あと対になる場所……。
ん、血流が少し変わった。
ここか。
少しでも早く血流が良くなるように。
今までの真面目に施術してきたが、これほど真剣に相対した事はなかった。
施術を終え、春美に状態を聞く。
「あれ? 鈍い痛みがずっと引かなかったのに、かなり楽になってます」
「そう…、良かった……」
五年分の空白の期間。
俺と春美はとにかく色々な話をした。
西武新宿線の一件を話すと、「岩上そんほんと昔と変わってないですよね、そういうとこ」と微笑んでくれる。

あの時、春美を車で家まで送る前のやり取り……。
「俺さ、今『新宿クレッシェンド』が最終選考通過したけど、春美の為に絶対グランプリ取るから!」
何の根拠も無いけど、俺はそう言わずにはいられなかった。
「私、ちゃんと今でも岩上さんの現役の時の写真や、描いてくれた絵も大事の持ってますよ。もちろん送ってくれた本も」
至福……。
これ以上今の感情を表す言葉が他にあるだろうか?
キーボードとはいえザナルカンドを目の前で弾けて、ここ五年間のすべての事が、やっと今報われたのだ。
「さ、彼氏があまり遅くなると心配するでしょ? 電車も無いし車で近くまで送っていくよ」
本当に名残り惜しい。
でも春美の前じゃ精一杯格好をつけていたかった。
「失敗しちゃったかな……」
春美は視線を反らし、小さな声でそう言った。
ハッキリと聞こえた。
でも聞き返すのが怖くて、俺は黙ったままだった。
車で入曽駅近くまで送る。
春美の姿が暗闇に消え見えなくなるまで、俺は見送った。

何故、俺はあのまま春美を黙って帰してしまったのだろう?

「岩上さん、四卓鳴ってますよ」
「あ、すみません」

ダッシュでキャッシャー室を出る。
おちおちノスタルジーな気分にも仕事中じゃ浸れない。

あ、でったんに腰痛を和らげるやり方を口頭では言ったけど、文面で書いておこうかな。

『あとね、脚を外側四の字にロックするやつ、腕立て伏せと言うより、曲げた脚と逆側の腕をできるだけ外に肘付きながら開く感じがいいかも。腰痛いの、あれだけ派手に滑ったから打ち身じゃないかな。 岩上18:51』

慌ただしい中、時間だけは進み、闇三章の文字数も進む。
プロテストに受かり、これから全日本プロレスの門を叩く前の悪夢の一夜。
あれで俺の人生はいきなり暗雲立ち込めたのだ。

付き合う友は、本当に選ばないといけない。
すべては自分の甘さと選択が招いた事態。

何度注意しても酒乱を直さなかった大沢史博。
俺が全日本プロレス合宿前日でも、あの馬鹿は変わらなかった。
ヤクザに喧嘩を打ったのもあいつ。
それを止めに行き、警察へ捕まったのは俺の選択。

放って自分の道をただ進めば良かったのだ。
いや、その前にあんな奴と時間を共有していなければ……。

『あれホントに何だったんだろ。踏み外してないし、階段が油で汚れてたんかなぁ? 流血、骨折、頭打たなかったのは奇跡だよねー。岩やんの霊能力かも。 出口21:20』

思わず吹き出してしまう。
俺に霊能力?
ある訳ねえじゃん、そんなもん。

そういう特別な力っていうのは、群馬の先生みたいな人の事を言うのだ。

『俺は何も力なんて無いよ。階段が油あったら、俺がもっと慎重になってたでしょ。雨も降ってたからじゃない? 岩上21:24』

インカジ『レディ』の仕事を終え、真っ直ぐ向かう途中返事がきた。

『いやいや、霊媒体質だよ? 間違いない。自覚ないでしょ? 見えなくても、そういうのあるんだよ! 出口23:01』

『まったくないよ。 岩上23:04』

さて、今日は何を作ろうかな?
やっぱり茄子しかないでしょ。

そうだ、王賛のマスターから教えてもらった茄子の甘味醤油炒め。
えーと、レシピは何だったっけ?
醤油、オイスターソース、みりん、酒、ニンニク、砂糖を入れて、仕上げに片栗粉だったよね。

2024/07/15 自称俳優マンション 茄子の甘味醤油炒め

不味くはないけど、王賛のと比べたら、まだまだ精進が必要だ。

さて、寝る前にジミードーナツの記事を書こうかな。

この店なくして俺は語れない。
同窓会であった榎本せつこの叔父さんだったんだよね。

川越で一番俺が、ジミードーナツに通い、一番愛したんだ。
それをこの記事に書くから、写真をネットにバラ撒いた事は許せ。


二千二十四年七月十六日、火曜日大安。

タバコを吸う度に、ダンベルトレーニングは本当に面倒臭い。
それでも自分で決めた事なのだ。
またあの頃の肉体を少しでも取り戻そう。

朝はかき揚げ天ぷらを揚げて、簡単に天ぷらうどんを作る。

食べたらタバコのあとダンベル、部屋に戻ると執筆。
根を詰めて書いていると息が詰まるので、息抜きに他の人はどんなものを書いているのだろうと眺めた。

gooブログでシャインさんという面白い人の記事を見つける。
ブログ名は『山が好きかも』であるが、中に不思議な話は不思議じゃないかもという不思議なお話というジャンル記事があり、自分で霊媒師を自称していたのだ。


不思議な話は不思議じゃないかも!? その14 自分の事はわからないけど

大抵の霊能者って
自分の未来とかスピリチュアル的な事ってわからないって言います

私もわからない
っていうか、わかろうとするとスッゴイザックリな感じになる

ザックリってどういう事!?

例えば、普通に相談で来られた方には、
近未来的にこうするとこうなるってペラペラ口から出てくるのですが
自分の事になると
ほとんど、未知の世界
ザックリっていうのは、
多分こっちの方向かなという事はわかるけれど
他の人に話すように明確に知ろうとすると
【警告音】の様な【シャドウ】の様な
そんな感じになってしまって良く視えないし聴こえなくなる

大雑把に、これから結構な試練がある
とか、ちょっと楽になるとか
変化が大きいとか
経験したことない事を経験する
とか… すごくザックリ

それでももっと細かく自分の未来を知りたければ、
一度、物とか人とか何かを通して視る



始めは胡散臭いと思いつつ、ホラー要素なものが未だ好きな俺。
気付けばひたすらシャインさんのブログを読み漁っていた。

この人、ひょっとしたら本当に力を持っているのかも……。

群馬の先生が末期癌でカウンセリングをしなくなった今、一度相談してみようかな?
俺はコメントを残してみた。

二千二十一年の心筋梗塞から二千二十四年の詐欺までの一連の真地獄変のような明らかにおかしい流れ。
これを相談してみたくなったのである。

若香が去り、自称俳優と縁を切ってから、数ヶ月は落ち着いて過ごせているが、また何か油断したら変な人間が寄ってくる可能性も充分ありうるのだ。

メールでやり取りをしつつ、除霊ではないが一度横浜まで行くので実際に視てほしいとお願いしてみた。

都合のつく日時は二十六日の金曜日。
カウンセリングは二万円。
斎藤龍顕先生の約二倍の料金。
少し高いなと思ったが、またあんな騒動に巻き込まれるのは嫌だ。
横浜へ久しぶりに行きたいという気持ちもあった。

店に電話してその日を休み、シャインさんと会う事が決定する。

『ちゃんと見える人(高崎の方のような)に見てもらいなよ!
中野は前に僕も見てもらった。 出口10:38』

先日の中野ブロードウェイのインチキ占い師を思い出す。

『中野のはただの金儲け主義の人でしょ。二十六日金曜日に横浜行ってちょっと見てもらう予定だよ。 岩上10:58』

空いた時間は執筆作業。
以前完成させた俺の現役時代の話である『打突』を振り返りながら読み返しては、闇三章を書き直す。

店に出勤したら携帯電話で打つようなのだ。
できるだけキーボードで書いておきたい。

インカジ『レディ』の業務が始まり、仕事をしながら闇の続きを書く。
書き急いでも、帰ってから推敲し修正すればいいのだ。

『聞いてみて! 「あるよ」って言われるから。横浜良さそうだったら、今度行きたい。 出口17:31』

ねえって、俺にそんな霊能力なんて……。

無いからわざわざ高い金払って相談に行くんじゃん。
但し横浜へ遊びに行くのは賛成。

『今度、横浜行こう。聞いてみるね。 岩上』

そういえば俺って何回ぐらいダンベルトレーニングしているんだ?
仕事前で十本は吸っているよな?
つまり最低でも三百回はこなしている計算になる。

もちろん帰ってからも継続しているから、結構な回数だ。
どうりで最近ちょっとした筋肉痛になっている訳である。
若い頃はどんな無茶をしても、筋肉痛すらならなかったのにね。
歳を取った事を実感した。

「岩上さん、今日はうな重届くんで食べて下さい」
「え、何でです?」

名義社長の倉敷が声を掛けてくる。

「前の小西さん時もそうですが、名義ってみんなより給料高いじゃないですか。それでたまに気まぐれなんですけど、いつもみんな頑張ってくれているので、ちょっとした差し入れというか気持ちです」

「ありがとうございます。でも、うな鐵って今、工事中で立て直ししてますよね?」
「海老通りにうな鐵はなれができて、そこから出前持って来てくれるそうですよ」

「鰻って本当に儲かるんですね」
「まあこんなご時世ですから」

うな重を食べ終わり、俺はもうひと踏ん張り業務を頑張った。


二千二十四年七月十七日、水曜日赤口。

あー、打突をどう闇三章でまとめよう?
一万文字ちょっとじゃ、原稿用紙八百枚以上の作品を収めるの無理があるぞ?
ただのあらすじになってしまう。

今思い出したって、あの当時の事はマグマのように怒りが湧き、未だ許せないのだ。

書きたいように書こうかな?
でも、それじゃ恐ろしく長くなるぞ?

「……」

とりあえず朝食でも作ろうかな。

何にしよう?
そうだ!

過去随分昔に作ったフレンチトーストをアレンジして作ってみるか。
ホットサンドのハムチーズも加えるような変なものを。
あのジャンキーさに、フレンチトーストへ加えたら面白いかな。

でも、あれってホテル大倉式だと一晩漬けこまないといけないんじゃ?
俺が食うんだから、その辺電子レンジ使っちゃえばいいじゃん。

まず卵、牛乳、砂糖を入れて、食パン浸してパンに対して卵牛乳が少なかったら、後入れで牛乳を追加。
そのまま電子レンジで温める。
そしたら裏返して同じように電子レンジで一分。

フライパンを低温で火を入れて、バター引いてパンにハムとチーズ。
二枚目のパンを乗せ…、あれ、大きさが全然違う!
これ、二枚目電子レンジでチンする際、卵牛乳の量が少なく、パンへの染み込みが圧倒的に足りなかったせいか。

まあ今回は仕方ないから、このままひっくり返して蓋して蒸し焼き。
あとは包丁で切って盛り付けて、フレンチハムチーズトーストの完成。

2024/07/17 自称俳優マンション フレンチハムチーズトースト

まずまずいけるね。

牛乳が余っちゃったな、大量に……。

グラタンでも作りますか。
今回、パンを買ってきて、一枚目はそのまま二枚目を大きく切ったその中にホワイト―ソースを入れて、器まで食べられるグラタンなんて素敵だ。

焦げないようアルミホイルで包んでオーブンで焼くと。

最後にアルミホイル取って上手く焦げ目つけて完成。

2024/07/17 自称俳優マンション 器まで食べられるグラタントースト

名付けて器まで食べられるグラタントースト。
俺って結構天才的?

さてと張り切って今日も仕事行ってきますかね。


二千二十四年七月十八日、木曜日先勝。

ノルマを増やす事に決めた。

煙草一本吸う毎にダンベル上三十回、下三十回に決めていたが、昨日から上に持ち上げる三十回、腕に手繰り寄せる三十回、下から上に手繰り寄せる三十回と、一本吸う毎にトータル九十回しないといけないようにする。

徐々に蘇っていく腕の筋肉。

2024/07/18 自称俳優マンション ベランダ

前の記事で三百回はと書いたが、トータルでいえば六百回やっていたわけである。
このトレーニング形式にすると、一日九百回以上やっている計算。

不思議と筋肉痛など引き、筋肉が少しずつではあるが順応してきた感じがした。

両手でクラッチさえ組めれば、相手が嫌がろうと百二十キロは持ち上げてスープレックスできたあの頃へ……。

インカジ『レディ』へ出勤すると、今日は湯浅が早番から残業で残っていた。
倉敷は休みで、片屋敷が予定あって遅れてしまう為の残業のようだ。

まあ性格の悪いハゲチビよりも、気の合う湯浅と仕事をした方が俺も楽しい。
昔の歌舞伎町を知らない若い湯浅に、俺が彼の歳ぐらいの当時の様子を話す。

そしてまだ俺が子供だった頃の千九百八十一年新宿駅東口前の右がアルタの写真を見せて、二千二十四年、本日同じ位置から撮った写真を見せた。

2024/07/18 インカジレディ 1981年と2024年の新宿東口駅前

もうフルーツ屋も無くなってしまったし、右隣のアルタで生放送していたタモリの笑っていいとも!はとっくの前に終わってしまっている。

彼は二千八年になくなったコマ劇場すら知らない年代なのだ。
俺は大好きだった劇場内にあったフライキッチン峰の映像を見せる。

そして当時入口横にあった立ち食いそばのコマそばの話をした。

一番街通りにあったゲーム屋『ワールドワン』。
そこの早番の二番手に滝野という屑がいた。

コマそばは、タッパに大量の刻みネギを入れ自由に入れていいシステムだった。
滝野はこれでもかとネギをドンブリに入れると、店のオヤジが口を開く。

「兄ちゃん、そんなネギ入れんなや!」

いくら無料サービスとはいえ、一杯三百円しない時代である。
ネギを刻む手間、その経費を考えたら店の言い分は至極真っ当だ。

「うるせー、コマ野郎!」

そう吐き捨てると滝野はタッパごと丼へぶち込んだ。

「あーっ! このクソガキ!」

走って店に逃げてきた滝野に対し、俺が「何を汗掻いてんだ?」と聞くと、それまでの状況を笑いながら話す。
俺は頭を引っ叩き、二度とそんな真似するなと説教を食らわした。

コマ野郎がツボだったのか、湯浅は腹を抱えてゲラゲラ大笑いしている。

仕事を終え、たまにはこなもんへ寄ってから帰ろうとそのまま帰り道向かう。

愛着のあるこの店も、今月一杯で終了。
節約中であるが、ここだけは別の話。

酒を飲みながらマスターと話していると、十二時になろうとしていた。


二千二十四年七月十九日、金曜日友引。

こなもんで飲みながら、フェイスブックの過去の思い出を見る。
税理士の大野さんと最後に会ってから、もう六年も経ったのか。

この年に亡くなってしまったので、これが篠ヤンの働く大漁丸でが最後。
時間が経つのは早いものだ。

気付けば朝の五時。
これから仕事なのにどうすんだよー。

最近のこなもん率ヤバいな、俺。
帰ってすぐ眠り、また三時から出勤。

寝不足の目を擦りながら、闇三章を完成させた。
よし三章目アップ開始!

あれ?
文字数制限で駄目?
残りの文章をどうすんのよ?

新しく記事作って、こっちに三章の後半を持ってきてと。
このぐらいの文字数じゃないとアップできないのかな?
あ、できた。

結局文字数制限の都合で、警察に捕まりジャイアント馬場社長から来ないでいいと言われ、泣き崩れずところまでと尻切れ蜻蛉。

まあ携帯電話でも打てるブログで、とりあえず書いているだけに過ぎない。
いつかまとめてワードにして、まとめればいいか。
全部俺の人生であり、一本軸の続き物の物語なのだから。

セブンスターに火をつけ一息つく。
店内にダンベルを持ち込む訳にいかないので、仕事中はタバコも無制限。

『ここ近くだよね! なかなかハッキリした店だ。行ったことある? 出口18:32』

出口からメッセージとリンクが届く。
あれ、これって大久保駅南口の傍にある柏原がたまに行くというイタリアンだよな。

『店は知ってるし近所だけど、ここのマスター癖あり過ぎていまいち評判は良くないね。 岩上19:11』

柏原から聞いた情報を元に打った。

『だからこんなことツイッターに上げるんだー。 出口19:51』

『いつも飲みに誘ってくる知り合いの社長は、このイタリアンを俺に紹介したいらしいけど、いい噂聞かないからここは断ろうかなと思ってる。 岩上19:52』

イタリアンは好きだけど、どうせ金を使うならその先にある赤レンガに行きたい。

『僕は意外と合うかもよ! 「真ん中」より確実に右だから。極右では無いけど。出口20:21』

いまいち右寄り左寄りって意味が分からないんだよな。
右翼が小学校の時テレビCMで「火の用心」って言っていた人だったっけ?
俺の知識などそんなもんだ。
リベラルだとか、いきなり新しい言葉を政治関連で使い出すんじゃねえよと思う。

『俺は右とか左とか気にした事ないけど、韓国とかは嫌いだよ。ただサービス系の店で我が強いは、あまり良い結果は生まないと思うんだけどね。 岩上20:25』

戸締り用心火の用心だったっけ?
マルハッチの高見山も拍子を叩きながら出ていたよな。

ついでに場所も教えといてやるか。

『ちなみに場所は、大久保駅西口(家とは逆口)を背にしたら右(大明飯店とは逆)にファミリーマートのところから三軒目くらい。 岩上22:35』

仕事を終え、帰宅。
今日はとっとと睡眠を取ろう。
明日休みだしね。

『美味いのなら、次回行ってみよー。 出口23:42』

『気になってるのね。今度知り合いの社長に聞いてみるよ。 岩上23:43』

そういえば柏原ともしばらく会っていないな。
俺は睡魔に引きずり込まれた。

いやいや、休みだからこそ、また連夜のこなもんでしょ。
今月一杯なんだよ。

俺は再び着替えて外へ出た。
ただこの日は妙に混んでて、入れない客もいたぐらい。

マスター一人で忙しそうだったので、酒だけ飲んですぐ帰る事にした。


二千二十四年七月二十日、土曜日先負。

体力完全回復した休みの始まり。
今日もベランダへ出てタバコを吸いながらダンベルやっちゃうよー!

ありゃ?
何だか筋肉痛が抜けていない。
何で?
しっかり寝たのに……。

筋肉の疲労が抜けていない。
年のせいか?
いや、いきなり十数年ぶりにトレーニング始めて、ダンベル毎日千回はやっているから、たまには筋肉も休ませた方がいいのだろう。

たまにはタバコ吸ってもノルマのトレーニングをせず、ただただゆっくりのんびり過ごそうじゃないか。

闇四章へ持ち越した分の調整をしながら、続きを書き始める。

あの時は本当に人生で一番キレたからな。
大沢をぶっ飛ばそうと隣りの取調室へ行こうとしたら、警官が何人も止めに入ったから全部投げ飛ばしたしね。
お陰で檻の中に入れられてしまったけど。

せっかく受かったプロテスト合格を取り消され、死にたい死にたいと部屋でワンワン泣いた俺の傍で、坊主さんずっと居てくれたもんな……。

いじけている俺の背中を叩き、「死ぬぐらいなら強引に合宿行ってこい」と言ってくれたあの言葉。
あれがあったから、俺はたまプラーザまで行けてジャンボ鶴田師匠と出会えたのだ。

あ、いけない…、今でもあの場面を思い出すと涙が出てくるよ。
師匠…、俺ね、まだ五十二歳になってもこうして生きて、あの時の事を書いてんですよ。

あ、そういえば今日は給料日か。
店まで金を取りに行こう。

詐欺回復貯金の整理もしておきたいしね。

自分自身の問題だけど、貯金した金額から家賃やら必要諸経費を引いた額で二ヶ月目やってきた。
でも、生きてりゃ家賃掛かるし、光熱費だって掛かる。
だからそういった必要諸経費は貯金額から引かないで、純粋に貯金した額だけでいいかと計算して、詐欺被害に遭って三ヶ月目。
月二回ある給料日の度に振り込んで六回目。

2024/07/20 詐欺回復貯金アプリ 合計827000円

とりあえず八十二万七千円貯金できたぞ!
あと目標の百四十万まで、五十七万三千円。

頑張ったな、俺。
まだまだだけどさ。

あと三ヶ月もあれば、楽勝で詐欺被害額を補填できそうだ。
次が八月五日だから、十月でこれも終わる。
有馬記念より前に競馬解禁できそうだね、イシシ。

よし、帰り道どこかへ寄って帰ろう。

新宿の地下通りサブナードに入り、洋食屋バンビへ寄ろうとしたら、店内満席で、外には待ちができている状態。
何なの、コイツら?
俺の方がバンビ歴長いはずなのにさ。

ピザって気分でもないしなあ。
沖縄物産展がやっているけど、宮古島行っているし。

ん?
奥にこんな真っ昼間から居酒屋がやってるぞ。

大衆居酒屋トラノコ…、何て不健康でふしだらで、有難い店なんだ。
早速入ってみよう。

ランチメニューは千円以内。
店内は真っ昼間から酒をかっ食らう俺同様のグズで一杯。
このグズって言葉、トンカツひろむ時代の岡部さんがよく使っていたもんな。
俺もあいかわらずそんなグズの一人さ。

酒も安い。
税別に二百二十二円均一。
ハイボールなんて百五十円。
そりゃあグズがこんな憩いの場にする訳だ。
ビバ、新宿。
ビバ、サブナード。

ハイボールにパインサワー、お通しで枝豆をつまみながら、串皮に唐揚げとクリームコロッケ定食。
何か、この店本当に凄いな。
客は帰っても次から次へとグズが湧いてくる。

子宝弁慶草を買ってから約一週間。
たまにはあの子にお土産を買っていこう。

百円ショップで、プシュプシュ吹き掛ける霧吹きと活力剤を買った。

さあ、葉の回りに小さな気持ち悪い葉をバンバン生やしながら、どんどん大きく育ちなさいよ。

闇四章を執筆しながら途中で映画を観ている内に寝落ち。
目を覚ますとすっかり夜。
せっかくの貴重な休みがグズな一日になってしまう。

とりあえずタバコでも吸うか…、え、何でかなりの高確率で、俺の休みの日は雨が降ってんだよー!
稲光まで鳴っているやんけ!

2024/07/20 自称俳優マンション 雨のベランダ

昼間買い物とか済ませておいて良かったのか。
ナイス判断。

ちょっと雨が弱くなってきたので、こなもんへ向かう。

雨にも負けず雷にも負けず、山芋モダン焼きを食す。

「もうマスター、あとここも十日で終わっちゃうじゃないですか! 次の店まだ決まらないんですか?」
「まだ中々いい物件がないんですよ」

「大久保から離れるとかって無しですからね? ここが唯一の大久保の良心なんですから。あとは全部ヨゴレばかりじゃないですか。河本マンションとか自称俳優とか、あんなのばかり」

本当にこなもんが閉業してしまったら、これから俺はどう過ごせばいいのだろう?
引越しを考えるようかな?

いやいや、詐欺回復貯金中だから、そんな事をしたら有馬記念ができなくなってしまう。

まあここには通えるだけ、とことん気の済むまで行こう、今は……。





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