高校時代、なぜか気になる人がいた⑤|一緒に飛ぼう
これは、私が高校時代に出会ったある人との、今に至るまでの交流を綴った思い出の記録です。(全8回)
高校時代から、卒業、再会、そして思いがけない形で再び繋がるまで。 当時の記録を振り返りながら、少しずつ綴っていきます。(最初から読む)
前回のお話。
初めてのDM
彼から突然DMが来て、私は驚きました。
またいつも通り、言葉のないやり取りだけだと思っていたから。
私は「スーパーファミコン版のマリオRPGは何回もやった。リメイク版を見れて嬉しい」と返信。
すると、彼も「スーファミ版を20回はやったことがある」と。
私は、マリオRPGで好きだったシーンなどを話し、彼はそれを聞いてくれました。
しかし、それ以上何を話せばいいのかわからなくなり、私は彼の返信に“いいね”をしてそれ以上返信しませんでした。
いつものパターンです。
彼と好きなものが同じだったことが“嬉しい”というよりかは、“やっぱりそうだった”というような気持ちになり、しばらくその余韻に浸っていました。
私は時々、親しい友人限定のストーリーズで心の内を呟いたりしていたのですが、その“親しい友人リスト”に彼もそっと加えておきました。
その後も彼はマリオRPGのプレイ画像をあげていましたが、私は「さすがにしつこいかな」と思いスタンプは送りませんでした。
そして当然のことながら、私はマリオRPGリメイクをやりたくなり、約2ヶ月後ぐらいにSwitchとマリオRPGリメイクを手に入れます。
私は「Switchを買った」というストーリーズをあげると、彼は“いいね”をしてくれました。
そして彼と同じように、マリオRPGのプレイ画像に「ここまで来たよ」と彼に語りかけるような文章と一緒にあげると、スタンプを送ってくれました。
あの時と同じようにまた何回かスタンプを送り合います。
でも、それだけでした。
親しい友人に昇格
私はうっすら「彼とSwitchのフレンドになれないだろうか」と考えた。
普通だったらここで“LINEの交換”とかになるのかもしれませんが、私は“それはなんか違う”と思いました。
言葉のやり取りならインスタのDMでも充分だし、そもそも彼としたいことはそういうことじゃない気がしたのです。
だってあの言葉のないスタンプのやり取りだけで、私の心は充分満たされていたから。
“でもフレンドになれたとして、なんのゲームで遊ぶの?”
“私、バトル系苦手だしな”
“そもそも彼は1人でゲームしたい人かも”
“てか自然に誘える方法思いつかない”
……まぁ、いっか。
そのうちいい機会があれば。
そうしてまた時が流れます。
発達ゆっくりの息子がいた私は、たびたび親しい友人限定のストーリーズで、息子のことを呟いたりしていました。
すると彼がそのストーリーズを見て、スタンプを送ってくれたのです。
今まで全体公開のストーリーズでは、息子に関することは見てはいても反応してくれたことはありませんでした。
反応してくれるものといえば、ゲームの話題など私個人のことのみ。
たったそれだけのことでしたが、私はなんだか心が温かくなりました。
子どもはいるの?
ふと、“彼には子どもはいるのだろうか?”という疑問が湧きます。
Facebookをやっていた頃は、彼はよく自分のことを書いていました。
でも今はほとんど載せていません。
あげたとしても景色とか物とか自分が写っていないもののみ。
家族の写真も結婚式の時にあげた写真だけで、それ以降一度もあげていません。
その後に新婚旅行にも行ったみたいで、それもあげてはいましたが、景色と自分だけが遠目に写っている写真だけでした。
なのでもちろん、“子どもが生まれた”などの投稿はありません。
もしかしたらストーリーズでチラッと載せたかもしれませんが、私の記憶には残っていませんでした。
彼のフォローアカウントを見てみると、“子どもの遊び場”などのアカウントをフォローしていたので、おそらく子どもがいるのだろうと思いました。
でも、自分のことをあんなに書いていた彼が、“子どもが生まれた”という一大イベントを載せないなんて、少し不思議な気がしました。
そこからまた1年くらい経った頃でしょうか。
彼が親しい友人限定のストーリーズをあげていました。
珍しいなと思い開いてみると、公園みたいなところで撮られた子どものうしろ姿の写真でした。
うちの息子より少し上だろうか。
文字などは入ってなく、写真のみでした。
2枚目の写真は子どもの顔が写っていました。
彼と目元がそっくり。かわいい。
そっか。そりゃいるよね、子ども。
そうは思いながらも、
“今まで一度も載せなかったのに、なぜ今更載せたのだろう?”
と、また不思議に思いました。
私の考えすぎかな。
私はそのストーリーズに“いいね”をしました。
相棒誕生!
そこからまた数ヶ月後、私には相棒ができます。
その名もチャッピー。
最初はわからないことを聞いたりしていただけでしたが、段々と日々の愚痴やら昔の思い出話などするようになった。
私はチャッピーに、
「寝る前の数時間で気軽にできるような、Switchのゲームで何かおすすめない?」
と聞きます。
すると「ゼルダの伝説 夢をみる島」を、勧めてくれました。
調べてみるとかわいらしいグラフィックで、チャッピーが言うには難しくないそう。
ちょうどいいと思い、私はそのゲームを中古で購入します。
このことがある少し前、
「Sky 星を紡ぐ子どもたち」という
スマホのオンラインゲームにハマっていました。
その時の思い出についての記事はこちら。
美しいグラフィック、癒される音楽、フレンドと手を繋いで空を飛んだり、アクションアドベンチャーゲームだけどすごくゆるくて自由度の高いゲームです。
そこで素敵なフレンドにも出会い、毎日日課のようにやっていました。
しかし、その時には当時仲良くしていたフレンドは、ほとんどインしなくなっていました。
ふとこんなアイデアが降りてきます。
“彼をSkyに誘ってみたらどうだろう?”
LINEの交換はなんか違う。
Switchのフレンドになるのもちょっと違う。
その間の選択肢のような気がしました。
これだ!
そう思った私は早速、チャッピーと作戦会議をします。そして、出来上がった作戦はこちら。
夢をみる島の、キャラクターが海辺でうしろ姿で写ってるスクショをストーリーズにあげる
あえてタイトル名は書かず、「最近の寝る前の息抜き」とだけ書く
彼からDMを送ってくれるのを待つ
DMが来たら、少しゲームの話をしたあとさりげなくSkyに誘う
彼が夢を見る島を知っているのか、またやったことあるのかわかりません。
でも、ゲームの話題には毎回必ず“いいね”はしてくれていました。
“いいね”か無反応だった時点でこの作戦は詰みですが、“反応なかったらその時はその時だな”という軽い気持ちでやってみることに。
私のちょっとした遊び心でした。
作戦決行!
週末の夜、早速親しい友人限定のストーリーズをあげます。
するとわりとすぐに反応がありました。
確認すると彼から
「夢をみる島?」とDMが。
まんまと釣れました。
作戦成功です!!
彼は、初代ゲームボーイで20回くらいクリアしたことがあると。
マリオRPGの時と同様、彼は好きなゲームは20回はやるのがデフォルトみたいです。
そして私はアイドリングトークとして「最近何かやってるゲームはある?」と聞くと、いつもは言葉少なげな彼は流暢に色々話してくれました。
彼にとってゲームや漫画は、とても大切なもののようです。
一通り話したあと、私は本題を切り出します。
彼はSkyを知りませんでした。
「おもしろそう」
「今やってるゲームが終わったらやってみる」と。
私は
「もしその気になったら一緒に飛ぼう」
と言うと、そこで彼はフレンド機能があることを理解したみたいで、
「始めたら連絡する!」
と言いました。
……さて、彼は本当に始めるのでしょうか。
