高校時代、なぜか気になる人がいた④|それぞれの人生
これは、私が高校時代に出会ったある人との、今に至るまでの交流を綴った思い出の記録です。(全8回)
高校時代から、卒業、再会、そして思いがけない形で再び繋がるまで。 当時の記録を振り返りながら、少しずつ綴っていきます。(最初から読む)
こちらの記事の続きです。
Instagramで繋がったあと
インスタのフォローリクエストが許可されたあと、彼の投稿をざっと眺めた。
彼自身の写真はあまりありませんでした。
他も見ていると、Switchの写真が載っていました。
私の実家にもSwitchがあってやったことはありましたが、それは兄の物でした。私もこのゲームやったなぁと、ちょっと懐かしく思ったり。
あとは1人で飲みに行ってるのか、居酒屋っぽいところで“青島ビール”を写した投稿が何個かありました。
青島ビールは中国のビールで、前に祖母の家に行った時にひとくちもらったことがある。確か甘かった。
私が飲んだのは、叔父がどこからか入手してきて祖母の家に置いていったものだった。その時はもう祖父は他界していて、祖母がひとりで住んでいる時でした。祖父は中国の人でした。
祖父はビールが好きで毎日飲んでいたけど、飲んでいたのは日本のビール。なので、私は青島ビールをそこで初めて知って、飲んだのはその時だけです。
そういえば、Facebookの投稿で見てたとき、彼は海外出張によく行っていたようだった。
中国にも行っていたみたいだったので、なんだか縁を感じるような少し嬉しい気持ちになりました。
私のインスタはというと、その頃は夫と付き合い始めた頃でした。よく色んな所へ出かけていたので、その写真を投稿することが多かったと思います。
元々彼氏の写真をSNSに載せない派でしたが、夫の時は普通に載せていました。
彼の近況を知る
そして、インスタで繋がってから約3ヶ月後。
高3のクラスのグループLINEで、誰かが結婚したと言い出しました。
その流れで彼も
「今年ようやく結婚式をあげます!二次会に来ませんか?」
と言いました。
私は、“そうなんだ、結婚したんだ”と思いました。
その半年後、彼はグループLINEで、結婚式の二次会の正式な案内を送ってきました。
何人かが「行くよ!」と返事する中、彼は
「ここで参加と言いづらい人は、個人LINEも受け付けてます」
と言った。
ここで参加したいと言えないような関係性の人が、二次会に行きたいと思うだろうか?
私には、その言葉が少し不思議に感じられました。
そして彼の結婚式当日、彼は結婚式直前の写真を投稿。私はその投稿に“いいね”しました。
その年のクリスマス、私も今の夫にプロポーズされ、彼の結婚式の1年半後くらいに私も入籍。その2ヶ月後に結婚式を挙げた。
私の入籍、結婚式のインスタの投稿に、彼も“いいね”をしてくれました。
3回目の同窓会のお知らせ
その年、同窓会のお知らせが来ましたが、私はなんとなく行く気になれなかった。
今回はネット上で出欠を取っていて、他の人の出欠状況もそこで確認できました。結構欠席にしている人が多い印象でした。
彼のところを確認すると、空白。まだ書いていないようです。
私もなんとなく迷って、期限ギリギリまで空白にしていました。
しかし、期限が来ても彼の出欠状況は空白のまま。
私はそこに欠席と書き、参加しませんでした。
後日、同窓会が無事行われたようで、学年全体のグループLINEにアルバムが載っていました。見たところ、彼はいません。
出欠状況を見てみると、欠席になっていました。
その後世の中がコロナ禍に見舞われ、さらに2年ほど経った頃、私は出産しました。
インスタには妊娠報告はしていなかったので、出産報告だけしました。
その投稿にも彼は“いいね”してくれていました。
もう何もないと思っていたら
私の出産から1年半ぐらい経った頃、何年も動きがなかった高3のクラスのグループLINEに動きがあった。
彼が突然、同じクラスだった男の子の写真だけを送ってきたのです。
誰かが突っ込むと、「今飲んでた」とのこと。
そこから特に話は広がることもなく終わりました。
……なんだったんだろう、あれ。
そこから2ヶ月後、彼がインスタのストーリーズで、switchのマリオRPGリメイクのプレイ画像をあげました。
それを見た瞬間、懐かしさと興奮が入り混じった気持ちになり、私は思わずスタンプを送ります。
私も子どもの頃、何度もやった大好きなゲームだったからです。
すると、彼からもスタンプが返ってきました。
彼は数日に渡り、マリオRPGのプレイ画像をストーリーズにあげ、私はその度にその画像に合ったスタンプを送りました。そして彼からもその度にスタンプが返ってきました。
私は、この言葉のないやりとりをとても楽しんでいました。
何回かそんなやりとりをしていたら、
「お好きなんですね笑」
と、彼からDMが届きました。
たったそれだけの一言だったけど、私たちの間で初めて、SNS上の「いいね」ではない会話が始まった瞬間だった。
