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まだ、ここにあるだけ―男心─届かぬままのことばを、君へ

「きみが、あまりに美しすぎた」──そのあとに、
言葉にならなかった側の想いが、そっと残されていた。
伝えられなかった感情、逃げた弱さ、そして、消せなかった何か。
それは、ただ、まだ、ここにあるだけ。

──

題名|「まだ、ここにあるだけ─男心─届かぬままのことばを、君へ」

(「きみが、あまりに美しすぎた」への返歌として)






わかってる。
もう、終わったことだって。
きっと、君は前に進んでいるだろう。


でも。
それでも、
どうしてだろう。


全てがきれいに、流れていってはくれない。


もし、あの時。
何か一言、伝えていたら。
あと一歩、近づけていたら。


そんな“もしも”ばかりが、
桜の花の季節には、いつもひっそり胸を刺す。


忘れられたくなかった。
でも、それを言葉にする勇気もなかった。


ただ、
君のどこかに、
自分の輪郭が、まだ残っているなら。


それだけで、
なにかが報われる気がしてしまった。


やさしさじゃなかった。
きっと、逃げていた。
未練かもしれないし、
ただの弱さかもしれない。


でも。


消せなかった。
捨てられなかった。


しまい込んでも、
ふいに思い出の隙間から
君の気配が、こぼれてしまう。


ふと気がつくと
また、思い出している。


──そんな感情が。
まだ、ここにあるだけ。




****
読んでくれて、ありがとう。
あなたが、ここにいてくれてよかった。

よければ、ひとことだけでも、残していってね。

still.

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