まだ、ここにあるだけ―男心─届かぬままのことばを、君へ
「きみが、あまりに美しすぎた」──そのあとに、
言葉にならなかった側の想いが、そっと残されていた。
伝えられなかった感情、逃げた弱さ、そして、消せなかった何か。
それは、ただ、まだ、ここにあるだけ。
──
題名|「まだ、ここにあるだけ─男心─届かぬままのことばを、君へ」
(「きみが、あまりに美しすぎた」への返歌として)
わかってる。
もう、終わったことだって。
きっと、君は前に進んでいるだろう。
でも。
それでも、
どうしてだろう。
全てがきれいに、流れていってはくれない。
もし、あの時。
何か一言、伝えていたら。
あと一歩、近づけていたら。
そんな“もしも”ばかりが、
桜の花の季節には、いつもひっそり胸を刺す。
忘れられたくなかった。
でも、それを言葉にする勇気もなかった。
ただ、
君のどこかに、
自分の輪郭が、まだ残っているなら。
それだけで、
なにかが報われる気がしてしまった。
やさしさじゃなかった。
きっと、逃げていた。
未練かもしれないし、
ただの弱さかもしれない。
でも。
消せなかった。
捨てられなかった。
しまい込んでも、
ふいに思い出の隙間から
君の気配が、こぼれてしまう。
ふと気がつくと
また、思い出している。
──そんな感情が。
まだ、ここにあるだけ。
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読んでくれて、ありがとう。
あなたが、ここにいてくれてよかった。
よければ、ひとことだけでも、残していってね。
still.
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