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けつだけ星人、初夏をかけぬける。── 日常は、予想の斜め上からやってくる|番外編

犬の散歩中、ご近所の平屋の前を通りかかると──
そこにはリアルけつだけ星人がいた。
笑い声とおしりに、初夏の風が吹いた午後の話。

ゴールデンウィーク中の、ぽかぽかした午後だった。
犬を連れて、ご近所の平屋の前をのんびり散歩していたら、
白いワンボックスカーが止まっていて、その家のパパが洗車していた。

軽く会釈を交わしながら通り過ぎようとした、その時だった。

「ちゃんとご飯食べやー!」

パパの声が、家の中に向かって響いた。
すると中から、子どもの元気な声。

「わかってるよー!」

なんだか楽しそうで、
ほほえましい連休だなぁと思いながら玄関のほうをふと見たら──

いた。

リアルけつだけ星人が。



玄関先に、全力でおしりを出している子どもがいた。完全に、見てしまった。

春というか、初夏というか、あたたかい午後の現象だった。

私は思わず声に出して笑ってしまいながら通り過ぎた。
その背中に、パパの声が飛んできた。

「犬の散歩中のお姉さんに見られたぞ!どうすんねん!」

そして、それにかぶさるように聞こえてきた、
子どもの大笑い。

「やだーっ!」



ほんの数秒のことだったけれど、
その笑い声とおしりに、
初夏の風がふわっと吹いていた。

今日は、いい日だった。




———


読んでくれて、ありがとう。
あなたが、ここにいてくれてよかった。

よければ、ひとことだけでも、残していってね。



still.





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