再会、そして新しい命へ(6) ~ステージアップ~
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これまでのお話
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(前話の続き)
子育てが始まってから、つば次郎夫婦は再び一生懸命に子どもたちを育て始めました。
二度目の子育てです。
どうやら今回は、五羽の雛が生まれたようでした。

おめでとう、つば次郎! 奥様!
五羽の雛はきちんと並び、とても仲良しです。
五羽もいれば思うように体を動かすことはできないと思いますが、雛たちは押し合いへし合いする様子もなく、寄り添いながら親鳥の帰りを待っていました。
けれども、今回の子育ては、前回とは大きく違うところがありました。
つば次郎夫婦には、徹底した役割分担と見事な警護体制ができ上がっていたのです。
妻の話では、奥様が子どもたちにエサを与えている間、つば次郎はすぐ近くで周囲を警戒し、エサを与え終わるまで見守っていたそうです。
そして、さらに驚いたことがありました。
子どもたちは、親鳥が巣を離れると、一切鳴き声を出さないのです。
特に夜は、一言も鳴かなかったそうです。
親鳥が近づいてきたときだけ、みんな一斉に元気よく鳴いてエサをねだります。
しかし、親鳥が飛び立つと、まるで合図でもあったかのように静まり返ります。
巣は、もぬけの殻のような静けさに。
子どもたちは、外敵から身を守るための術を、親からしっかり教えられていたのでしょう。
前回の子育てのとき、ピィピィと雛たちがいつも賑やかに鳴いていたのが嘘のようだと妻は言いました。
「お父さん、お母さんがいないときは、決して声を出してはいけないよ」
そんな親鳥の教えが、雛たちにしっかり伝わっているように感じました。
過去のつらい経験を無駄にすることなく、その経験を次の子育てに生かしている。
命を守るために学び、工夫し、家族で力を合わせる。
その姿は、私たち人間にとっても、大切なことを教えてくれているように思えるのです。
(続く)
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