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#001 頑張り方を変える前に、「何を解くべきか」を考えてみませんか?

頭の中に情報や考えが増えるほど、かえって何から考えればいいのか分からなくなることがあります。

今回は、複雑になったものを「整理する」とはどういうことかを考えます。


売上が伸びない。

そう聞くと、多くの会議は「何をするか」から始まる。

「営業の訪問件数を増やそう。」
「広告を見直そう。」
「価格を変えてみてはどうか。」
「新しい商品を増やそう。」

アイデアは次々と出てくる。
それ自体は悪いことではない。
問題を前にして、前へ進もうとしているからだ。

ただ、その議論が進むほど、
最初に考えるべきことは見えにくくなる。

営業活動が足りないのか。
商品が選ばれていないのか。
顧客が減っているのか。
利益率の低下を問題として捉えるべきなのか。

同じ「売上が伸びない」という現象でも、
最初の見立てが変われば、取るべき行動は変わる。
それでも、多くの会議では、原因を確かめる時間より、
対策を考える時間の方が長い。
気づけば、解くべきことを整理する前に、
解決策を探し始めている。

なぜ、こうしたことが起きるのだろう。

仕事では、前に進めることが求められる。
期限があり、期待があり、成果も求められる。

だから、できるだけ早く次の一手を決めようとする。
その姿勢は間違っていない。
むしろ、仕事を進める上で欠かせない力だ。

ただ、その力が強く働くほど、
一度立ち止まって考える時間は短くなる。

「どうすれば改善できるか。」

その問いには、すぐ向き合える。

一方で、

「本当に向き合うべきことは何だろう。」

この確認には、少し時間が必要になる。

立ち止まる時間は、遠回りに見える。
けれど、その数分が、その後の何時間、
何日もの仕事を左右することがある。

問題を解決する力は大切だ。

ただ、その前に、一つだけ順番を変えてみたい。

本当に解くべきことは何か。

目的地を確認しないまま、最短ルートを探す人はいない。

地図の精度が高くても、進むスピードが速くても、
向かう先が違えば、たどり着く場所も変わる。

仕事も、それとよく似ている。

AIを使っていると、思ったような回答が返ってこないことがある。

そんなとき、多くの人はAIの性能やプロンプトを見直そうとする。
もちろん、それが原因のこともある。

ただ、AIに何を考えてほしいのか、自分の中で整理できていなければ、返ってくる答えも曖昧になる。

「何を知りたいのか。」
「何を判断したいのか。」
「何を決めたいのか。」

この整理ができて初めて、AIは力を発揮する。

答えの質は、AIだけでは決まらない。
こちらが何を考えさせようとしているかでも、大きく変わる。

問題が起きたとき、多くの場合、
最初に考えるのは「どう解決するか」だ。

それは自然なことだ。
仕事を前へ進めるためには必要でもある。

だから、それをやめる必要はない。

ただ、その前に一つだけ、問いを加えてみてほしい。

「最初の問いは、本当にこれでいいだろうか。」

その数分が、問題そのものの見え方を変え、結果として、その後の仕事も変えていく。

問題の置き方で、見える問題も選ぶ行動も変わる



次に読むなら

問いを変えると、見える問題も変わります。次は、なぜ私たちが「答え」を急いでしまうのかを考えます。

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あなたの「問い」も、聞かせてください。

仕事や組織、AI、これからのこと。
まだ言葉になっていない違和感でも構いません。


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