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人間の理性は何を前提に成り立っているのだろうか。その前提をア・プリオリというのなら、ア・プリオリそのものは何を前提にしているのだろう… 連載 超訳プロレゴメナ 190 本編32

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第6節

 ここに真理であることが確定された認識がある。この認識は、すでに驚くほどに大きな領域を占めている。そしてこれからの未来に対しても限りない拡張が可能なことが約束されている。
 この認識の最大の特徴は、どんな経験にも依存することないことである。独立したものでありながらも、絶対的な確実性と必然性を持った認識なのだ。
 したがってそれは純粋な理性から生まれたものであって、総合的な認識と憚ることなく主張できる。
 だが君たちには、この主張に対し疑問を必ず抱くはずだ。
「それでは人間の理性は何を前提に成り立っているのだろうか。その前提をア・プリオリというのなら、ア・プリオリそのものは何を前提にしているのだろうか?」
 人類は端緒を探して道に迷ってしまった。だがぼくたちは迷ってはいられない。諦めることができないからだ。この問題をもう少し掘り下げ丹念に追跡していけば、答えは必ず見つかることを、ぼくは疑わない。

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