自由奔放に発想を展開していくだけでは、いつかは限界に直面して行き詰まってしまうことも十分に考えられます。だから、考えるって行為にも、みちしるべが必要なんだ… それは、カテゴリー表をまとめていく必要性を予測している… 連載 超訳プロレゴメナ 323 読書会編 217
第33回読書会(つづき)
桐川夢見:
前島さんが言った誤謬って言葉… それって、わたしたちが新しいことを思いつくときに、必ずつき纏うものって私には思える…
人間って判っていることだけで満足できるものじゃないでしょう! だからいろんな科学が出来たんだって思う… 哲学もその一つでしょう…
曽根康夫:
さっきのカントが掲げた具体例の後に、以下が書かれていますね!
たとえば、空気の存在と役割について未知であっても、ある概念を仮説として提示して拡大していけば、ぼくたちの判断は、方向づけがなされる…
これは形になった経験だけではない想像の世界の話まで想定した言葉ではないのだろうか?
須田隆雄:
そうだよ、それに違いないよ! 自分のなかでとつぜんに沸いてくるもってあるじゃないですか? もとを正せば、そこにも確かな原因はあったとは思うけど、想像しているぼくたちが、その原因となった経験そのものを明確に意識しているわけじゃないでしょう…
前島幸太郎:
そう言われれば、そのとおりだとは、ぼくも思います。だから、想像の世界での自由奔放な発想もぼくは否定しない… だけど、それは体験の量から観れば、ほんのわずかなものなんだとも思う…
池田幸男:
人間は、多くの発明や発見をしてきていますが、それは多くの体験を分析した結果にたいして、少しだけの想像を加えたものなんだって言われてますよね?
曽根康夫:
それは、さっき引用した仮説が経験を素にしながらも、想像力を付加したものと捉えればいいことなんでしょうね?
牧野照邦:
ただそれだけで、自由奔放に発想を展開していくだけでは、いつかは限界に直面して行き詰まってしまうことも十分に考えられます。だから、考えるって行為にも、道標が必要なんだってぼくは確信してるんだけど…
前島幸太郎:
牧野さんは、いつもいいところで指標を示してくれるんですね! そこには、カテゴリー表をまとめていく必要性を予測させてくれているじゃありませんか?
山際このみ:
そうか、判ってきた… わたしたちの多くの戸惑いが、カントの中にもあったんだよ! だからカテゴリー表が必要になったんだね!
池田幸男:
次回に予定している21節は、カテゴリー表が主題ですからね!
栗林雄太:
ここまでに出てきた多くに疑問が、しぜんにカテゴリー表につながったみたいじゃないですか?
桐川夢見:
なにか、符丁が合いすぎて… 怖いくらい!
Zoomのなかから笑い声が聴こえていた。それが、これからの途を教えられた感激の合唱のようにも聴こえるのだった…
