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人間の認識は、ものの実体からではなく、ものからの現象で、なりたっていると考えるものでしょう… そして、視点を変えれば、人間の認識の根源が解ってくるってわけですね… そうなのか、その視点を変えるってことが… それがコペルニクス的転回ってことなのね! 連載 超訳プロレゴメナ 228 読書会編 155

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山際このみ:
 もう十日以上になるけど、みんなは読んだ? 第二版の序文の超訳を…
 
桐川夢見:
 読み始めてみたんだけど、最初の数行で止まってて、先に進んでいません。
 
牧野照邦:
 冒頭に、こう書かれていますね。

 理性の探求の方法は認識が遂行する。それが確実に科学として途を辿っているかは、そこで獲得できている成果物からすぐに判断できる。

超訳 第二版の序文から

 これは『純粋理性批判』の主題を正面から追及している文章ですね。カントも第二版を書き終えて冷静な観点で、全体を観ているから、この文章になったのだと思います。
 
山際このみ:
 そうなんだ! 正直、わたしも夢見ちゃんと同じで、あんまり読んではいないんだけど!
 
曽根康夫:
 先生が笑っていますよ! でも、今の時点で、その序文を懸命に読む必要もないって、ぼくは思っています。早くても、前島君が言っていた「人間の認識の限界」を漠然とでも掴んだ後で、十分だって、ぼくは思っていますけど
 
池田幸男:
 つまり、人間の認識は、ものの実体からではなく、ものからの現象で、なりたっていると考えるものでしょう。さっき読み合わせた個所にもこう書かれています。

 これらのことから、空間は外的な直観の形式であるといえる。あらゆる空間の内的な規定は、全体の空間の一部分が全体に対する関係(外部の感覚との関係)での規定によって可能となる。すなわち部分は全体を通してのみ可能であって、それは純粋な知覚に対して起こり得ないが、単なる現象として起こり得るのだ。

第224回 本編39

須田隆雄:
 そして、視点を変えれば、人間の認識の根源が解ってくるってわけですね。
 
桐川夢見:
 そうなのか、その視点を変えるってことが… それがコペルニクス的転回ってことなのね!
 
前島幸太郎:
 そこまで解れば、序文の冒頭も理解できるようになるってぼくは思っています。それが容易いことだって保証はしませんが…
 
栗林雄太:
 安易なものはないってことですね、カントを読むには誠心誠意の努力が、いつも必要ってことなんですね。
 
須田隆雄:
 だから急がないで、休憩してほかのことも考えた後で、また読めばいいんですよ!
 
(荒川先生がコトラちゃんに、そうだよねって言っているみたいだった。)

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