経験はまずこの概念の追加によって生成される、 ってところに、普遍の抽出があるのではないでしょうか?… これが、行間を読むということなんだと思います… 連載 超訳プロレゴメナ 336 読書会編 226
第35回読書会(つづき)
牧野照邦:
さらに後半に進んで行くと、経験の偶然性に触れながら、そこから普遍的なものを抽出していく人間の可能性に触れいるのだと、ぼくがとっています。カントは、それを具体的には、書いてはいませんが…
曽根康夫:
ここですね!
「経験がぼくたちに何かを教えてくれる」とぼくが言うとき、それは経験の中にある認識だけを意味している。たとえば、石に太陽が当たるとそこに熱が生まれるというような状態を指している。したがって、経験の命題は常に偶然に過ぎない。
太陽の輝きに必然的に熱が伴うことは、確かに(原因の概念による)経験の判断に含まれているが、経験によって学習されたものではない事実である。逆に経験はまずこの概念の追加によって生成されるものだからである。
たしかに、普遍的なものを抽出するって言葉は観えませんが、「経験はまずこの概念の追加によって生成される」ってところに、普遍の抽出があるのではないでしょうか?
池田幸男:
書かれていることを、表面的に受け取っているだけでは、真の意味は把握できないってことでしょう。先生が言っていた、
使っていくことでその効果が見えてくる…
に、相当するのだとぼくは確信しています。
前島幸太郎:
今回は、書かれていることをそのまま受け取るのではく、ほんとうは何を主張しているのかを、見つけるためにディスカッションしたんだと思えてきました。
これが、行間を読むということなんだと思います。
そして超訳も、その意思に従って出現したものなんだと、ぼくは受け取っています。
一段落したしたところで次回の日程の打ち合わせが始まった。
山際このみ:
来月の10月14日が、月曜日で祭日だけと、牧野さんは休めるんですよね?
牧野照邦:
ええ、そうだけど。それが?…
山際このみ:
久しぶりに、公民館で読書会したらどうかって思うんです…
前島幸太郎:
そうですね… Zoomばかりが続くと、頭の中だけで付き合っているような、勘違いさえ起こっているような気もしますからね!
須田隆雄:
それに、甲州ぶどうが、いちばんおいしい時期ですよ!
山際このみ:
やっぱりね! 須田君が、そう言ってくれるの期待もしたんだけど!…
須田隆雄:
じゃあ、親戚に頼んで、10月14日の朝一で公民館に届くよう頼んでおきますよ!
桐川夢見:
安岡さんの分も数に入れててください!
またも、Zoomから、笑い声が反響していた…
